今年もハナニラの季節になりました、
　１０年前に亡くなった友人と出会うきっかけは、３３年前に、千葉県リハビリセンター内にある身体障害者施設に嘱託として就職した時に、所属していた「千葉県肢体不自由者協議会」（葉肢協）の友が、同じ建物内の相談支援センターに水本恵子さんという、電動車いすで働いているひとがいるから、なにかあったら相談に行くといいよ。といってくれたからです。

　私は中途半端な障害者なので、養護学校には行っていなかったので、障害を持つ友人は全くいなかったのです。
　短大で初めて障害者の学生に会いました。
　その人が居なければ、障害のあるひとたちと交流するすることはなかったと思います。
　彼女は私に「公立の高校に行けたの？」といいました。
　養護学校から普通の高校を受験する子とは当時難しかったそうで私立しか受け入れてもらえない、といわれたそうです。
　私は、受験するのは自由じゃないの、と思ったけれど、高校時代に英語の授業で先生から無視されたことを考えると今まで誰もいなかったのかしら、と思いました。

　あの日から４月で５０年です。
　障害者福祉は、ずいぶん良くなったと思います。
　社会の一員として生活できるようになったと思います。
　いまの福祉制度が整備されるように、活動してくれたのはいまは亡き先達たちの活動のおかげです。
　いまある生活はあたりまえではなかったことを忘れないでください。

　私ももう少し頑張ろうと思います。
　がんばっていまの生活を手に入れるために、働いてくれたひとたちのことを伝えたいと思います。
　特にこれからを生きる子どもたちに。