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忘れないからね、伽羅……☆☆彡★

 あなたが息を引き取ったのは、2015年2月12日、朝4時16分
 自力でトイレに起きて、力尽きて、妹に抱きかかえられてベッドに寝かせたら大きく3回息をして、眠るように逝きました。
 私は妹の病気や妹の退職の手続きや、自分のインフルエンザやらケアマネの更新研修やで手いっぱいで、その合間に妹の退院の準備をしなければならず、介護保険の申請をして、介護用ベッドと車椅子を借りて、やっと妹が退院することになったとき、あなたがクローゼットから出て来なくなった。

 急いで動物病院に連れて行ったけれど、肝臓がんで脾臓が破裂しているから余命1ヶ月だと宣告された。
 気がつかなくてごめんね。
 だけど、獣医さんが処方してくれたステロイド剤が効いて、ご飯が食べられるようになり、妹を元気な姿で迎えてくれた。
 まるで退院する妹を待っていてくれたかのように、妹の退院後10日目の朝に天国に旅立った。
 葬儀をお願いしたペット霊園の方が「まるで眠っているようですね」と言ってくれたので、よかった、安らかに天国に行けたのだ。可愛がってくれた甥っ子に会えたのだ、と思った。

 12年と10か月の生涯だった。
 最後の半年は妹が入院していて、ひとりで不安だった私を支えてくれた。
 毎日病院に行く私の帰りを玄関で迎えてくれた。

 女の子みたいな名前だけど男の子の伽羅。
 いっしょに居てくれてありがとう。

 いつの日か天国で会いましょう。
 天国には大好きなおにいちゃん(甥っ子)がいていいですね。

 では、その日まで、私はここで頑張りましょう。


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