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本のおすすめ『死ぬ瞬間の5つの後悔』

コラム788:本のおすすめ『死ぬ瞬間の5つの後悔』

 オーストラリアのブロニー・ウェアさんのこの本は、終末期ケアの看護師の作者が、死につつある人々に人生の後悔を聞いてまとめたものです。5つとは、

後悔1:自分に正直な人生を生きればよかった

後悔2:働きすぎなければよかった

後悔3:思い切って自分の気持ちを伝えればよかった

後悔4:友人と連絡を取り続ければよかった

後悔5:幸せをあきらめなければよかった

です。

 いろいろ考えることはありましたが、「友人」のことが気になりました。親友とも思っていた人々に、なんだか最近避けられていて、何度誘っても会ってくれない、ということが続いています。そういうフェーズかな、本当に忙しいのかな、と思いつつも、「捨てられた」気持ちになって、落ち込んでいます。ですが、この後悔を読んで、めげずに連絡を取り続けようと思いました。

 何か不都合があったとしても、本当の友達ですから、許してくれることもあるでしょう。死ぬ前に、会いたかった、一緒に旅行をしたかった、と思わないようにしたいものです。

 先日、子宮がんと乳がんの検診を受け、問題はなかったものの、「もし末期がんだったらどうしようか」という思いが去来し、死はそれほど遠いことではないな、と実感したところでした。

 友人には恵まれているので、きちんと会っておきたいと強く思いました。

(ブロニー・ウェア『死ぬ瞬間の5つの後悔』The Five Regrets of the Dying 仁木めぐみ訳 新潮社 2012年(キンドルなし)1800円)

2024年1月27日

クララ

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