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ライティング|読みやすい文章に変わる6つのコツ【初心者はこれだけ覚えればOK!ブログ・コラム・Kindle出版】

今日は、ライティングテクニックのお話を少し……

今まで企業や個人でさまざまな「書く仕事」をしてきました。もちろん媒体やメディアによってルールは違いますが、だいたい新人ライターさんに注意するポイントって同じところにあるのです。


ちなみに、小説の文章と、Webの文章はまったく違います。表現力とライティングスキルは似て非なるもの。今回は主に、Web媒体のブログやコラム、kindle出版などに向いている書き方レッスンだと思ってくださいね。


ライター初心者の方や、これから取り組んでみたいなと考えている方に特におすすめ。『正直、これだけは覚えておくといいですよ』という、最低限のルールです。
noteの執筆にもぜひお役立てくださいね。

※メディアのレギュレーションによって変わる部分もあるので、ご参考までに。

■読みやすい文章になる6つのコツ

①答えは常に先出し

これはとっても大切!!
「読者さまが一番知りたいこと」を常に先出ししましょう。

文章を読むって、実はそれだけでちょっとしたストレス。
冒頭で興味を引けないと、あっという間に離れられてしまいます。

まずは「相手にとって必要な情報」を見せること。
『これから、こんなことを書きますよ』という意思表示を最初にするのです。

ブログでいう「リード文」ですね。
短く、端的に、あらすじを伝えます。

②一文を短く、シンプルに

長いと、それだけでストレスです。
よく、ライティングスクールなどで「一文60字」とか「一文80字」とか言っているのを聞いたことがありますが、そこまで細かいことを気にするとかえって書けなくなってしまうもの。

私は、「読点(、)」が3つ出てきたら、「長いかな?」と意識すればOKとお伝えしています。そのときは、文章を切ったり、余計な言葉をはぶいたりして調整。もちろん、ぜったいNGってわけじゃないですよ。

(私は、「ゆっくり読ませる系のメディア」にいた期間が長いので、クセで若干読点が多めになりがちです……)

③同じ語尾を続けない

「なんかおかしい」と感じる方の多くはこれ。
同じ語尾が続くと、一気に稚拙な印象になっちゃうんですよ。

「~です。~です。~です。」
「~でした。~でした。~でした。」

こういう文章ですね。同じ語尾は2回までにするといいですよ。
文章の上手さって、語尾のバリエーションにあるといっても過言ではないかもしれません。

とはいえ、これもぜったいNGというわけではないです。
メディアの空気感や、表現にもよりますからね。

④漢字は義務教育で習うものまで

漢字のバランス問題。これも、ライティングスクールでは「ひらがな7割、漢字2割、カタカナ1割」といったバランスが提示されることもありますね。

でも、これも「そんな細かいこと気にしていたら、書けなくなっちゃう」という方もいます。というか、私がそうです。

基本的に、記事は「誰でも読めること」が前提。
義務教育で習う漢字だけにすれば、いい感じのバランスになります。

とはいえ、これもメディアのルールや個人のこだわりで変わるところかなと思います。ひらがなにするか、カタカナにするか、漢字にするか。それだけで伝わる印象って変わります。とくにnoteのように個性が重視される場所では、そこまで気にする必要はないかもしれません。どれを選ぶかが、あなたの人柄になる部分ですね。

⑤間違われそうな表現は避ける

表現的に間違っていなくても、きちんと読んでもらえなければ意味がありません。パッと見で間違われてしまいそうな表現は、できるだけ避けたほうがベター。

たとえば「キモ」。ものごとの重要な部分、という文脈で使われます。漢字で書くと「肝」。「ここがキモ!」のように。

でも、パッと見て「キモイ=気持ち悪い」ととらえてしまう方もいるわけです。

読者は、だいたい文章の2割くらいしか頭に残らないといいます。
そのくらい、自然と読み飛ばされているのです。

強い意図がない限り、その言葉をあえて使う必要はないかもしれません。「キモ」だって、「ポイント」とか「コツ」とか、シンプルな言葉にいくらでも置き換えできます。

文脈を間違ってとらえられると、前後の話がつながらなくなり、読み手はストレスを感じます。そんなリスクを背負うくらいなら、最初からシンプルな言葉を選んでおいたほうがいいですよね。

※「キモ」がダメってわけじゃないですよ。厳しいメディアだと、このへんも気にすることがあるよという程度です。

⑥余計な自分語りをしない

これは、コラムやkindle出版などの場合です。エッセイはまたポイントが異なるので、それだけご留意ください。

※ちなみに一般的なSEO記事の場合、「自分の個性」は一切出さない、が鉄則。勝手な感想は挟まないようにしましょう。
着眼点は必要です。でも個人の感想は要りません。
これを間違えると、単価の上がらないライターさんになってしまいます。

これは「文章を書く」というと、多くの方が陥るのですが……
『私のことを、いっぱい知ってほしい!』
と思うあまり、余計な情報や、内輪ネタを挟んでしまうのです。

たとえば、「自己紹介」をするなら……

みなさんはじめまして! 出版コンシェルジュの倉田エリです!
生まれは東京、育ちは栃木県、そして現在の住まいは渋谷区。
DIYと文章を書くのが大好きな双子ママです。
2カ月コース講座で、起業家さんのkindle出版をサポートしています!

文章としては、別にダメではありません。
でも、地名がたくさん出てきたり、DIYだの、文章だの、双子ママだの……読者さまにとっては「どこに注目したらいいの?」状態。

だから、まずは相手にとって重要な情報のみに絞り、『相手の知りたいこと』にフォーカスします。

「書くのは苦手。だから電子書籍なんて書けない」
そう思ってしまうのはあなただけではありません。

はじめまして、kindle出版コンシェルジュの倉田エリです。
この2ヶ月コース講座では、初心者の方でも「簡単に、無理なく、自分らしい表現で」1冊の本を書いていただくための、さまざまなサポートをご用意しています。

最初に相手のセリフを入れてしまうのもおすすめ。
双子ママとか、補足的な情報は、入れたければこの後に入れましょう。

なぜか?
読者様は、基本的に「書き手に興味はない」からです。

私のプライベートなんか、まず興味ないわけです。

先に相手に寄り添う、そして読者さまの
「わかる、あるある、私もそう」
という共感を得てから、自分の話を展開します。


たとえば最初に、「双子ママ」が出てきたとして、
「私は子どもがいないから、まったく共感できないわ」
と思われてしまったら、その先の文章にもなかなか共感してもらえなくなってしまいます。

まず相手の悩みを言語化し、こちらから共感を投げかける。

それから自分の「実は私もね…」とプライベートな話をすると、相手も
「ちょっと聞いてあげようかな」
というモードになるものです。いくつかの情報の中から、
「私もDIYは好き」
と、共感できる点を見つけてくれるようになります。あまりにも蛇足的な情報であれば、書かないほうが無難なときもありますからね(ターゲットによります)。


■読みやすい文章は読者ファースト

読みやすい文章とはどんなものかというと……「読者ファースト」であること。ストレスなく読み切れる、欲しい情報が網羅されている・余計なことが書いていない、ということが大前提。

「私のことを知ってほしい」<「相手にこの情報を伝えたい」

ほんのちょっとの、ベクトルの違い。この意識が大切です。


文章力とライティングスキルって、似て非なるもの。分厚いライティング本を読んだって、事例がたくさん並んだマニュアルを見たって、文章力ってそう簡単に上達するものではありません。

私もまだまだ発展途上。

でも、これまで企業や個人でさまざまな媒体のお仕事を受けるうえで、
『最低限、これだけ守ればいいな』
『いつも校正でチェックするのってここだな』
『ここをこうしたら、もっと良くなるのにな』
というポイントは共通しているので、今回お伝えしてみました。

皆さまのライター活動に、少しでもご活用いただけましたら幸いです。


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