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ライティングスキル|エモーショナルに書くときの3要素

いい文章、すてきな文章……
あなたが好きな文章って、どんな文章ですか?


おそらく、多くの人が
「心を動かされる文章」
「思わず涙が出るような……」
「気持ちや情熱が伝わる文章……」
という、「感情」に関わる文章をイメージするのではないでしょうか。

(もちろん、論文が好き!という方もいるでしょうね)

今回はそんな、感情に訴えかける文章のコツについて、ちょっと掘り下げてみましょう。


■ライティングの型

エモーショナル……それは感情に訴えかける文章。多くの場合、購買につなげる文章を書くときに用いられます。

実は、このエモーショナルライティング。
型があります。

一番有名なのは、PASONAの法則でしょう。超有名マーケターの神田昌典氏が提唱しているセールスプロモーションの型です。

P……Problem 問題
A……Affiniity 親近
S……Solution 解決
O……Offer 提案
N……Narrow 絞込
A……Action 行動

まずお客様の問題(痛み)を明確化。そして、それを理解し、こちらが解決する術を持っていることを感じてもらったのち、解決法を紹介します。そして書い手の条件を絞り込み、具体的な行動を呼びかける手法です。


しかしここでは、型にどうあてはめていくか? という話はいったん置いておきましょう。だってみなさんが知りたいことは、
「それを、どんな言葉で書いたらいいの?」
という部分だと思うので……。


■エモーショナルに書く3要素

ではさっそく、感情を動かす文章に欠かせない「3つの要素」についてお伝えします。

それは ①ディテール ②五感 ③会話 です。

ひとつひとつ、丁寧にみていきますね。


①ディテール

ディテールとは、細部の描写のこと。例えば、「そこに猫がいました」というのか、「キンモクセイの香りただよう午前10時、小さな黄金色の仔猫をみつけました」というのか。

どんな場所で、どんな風景で、どんな見た目で、どんな雰囲気だったのか?
年齢や見た目、そこから連想したものは?

など、その場を実況中継するような感じで、書き出してみるのです。
いろいろ書いたあと、余計な言葉や、カブっている言葉を削ればいいだけ。

人は、事実だけでは心が動きません。
イメージしてはじめて、自分事として物語が動き始めます。
だからこそ、頭の中で実際に動き出しそうな、イメージしやすい言葉を選んでみてください。


②五感

そして、五感。
感情に強く訴えかける要素として、最も大きな要素かもしれません。

自分がそこで見たこと、聞いたこと、感じたこと。
重さや温度感、手触りは?

そして、できれば「視覚・聴覚・体感覚」この3つに関わる五感表現を意識してみましょう。

・視覚(映像に関連した言葉)

光り輝く/明るい/暗い/真っ赤になって/チラリと見る、など

・聴覚(音に関連した言葉)

声/つぶやく/耳障り/怒鳴る/口ずさむ/うなる/鳴らす、など

・体感覚(体の感覚に関連した言葉)

触れる/暖かい/重い/おいしい/手ごたえ/投げる、など


私たちは、自分が体験した出来事を表現する際に、必ず五感を使っていますよね。そして、この3つのうち、必ずどれかの感覚を優位的に使っているのです。

ちなみに、私は完全に「視覚」優位の人です。だから、「イメージしやすい」とか「思い描いたことをそのまま書いて」とか、視覚的な言葉を使いがち。逆に「聴覚」が少し弱いので、「聞こえる」表現をつい忘れがちになります。

これはそのまま、どう感じたかを伝える「個性」になります。

そして、より多くの人に自分の体験をシェアしたいと思うなら、自分が優位ではない部分も意識しながら、表現として取り入れていくことが大切です。これはクセもあるので、少し練習してみるといいですね。


③会話

そして最後に、会話。
つまり、カギカッコ「」をうまく使う方法です。

これ、とっても便利です。ちょっと使うだけで、文章が立体的になります。なんだかダラダラしてしまって目がすべるときも、「」を使うことで強調したり、印象づけたりできますからね。

私たちは、人の言葉につい注目してしまいます。
文章でも同じで、そこに「人の存在」があるだけで、ぐっと現実的な物語になるんです。

「そんなこと、あるわけないじゃないか」

どうですか?
「」でセリフをくくると、頭の中で誰かが本当に話しているように聞こえませんでしたか?

相手が何を言ったか、自分が心の中で何をつぶやいたか。
とくに読者さまに対して印象づけたい言葉を「」で会話風にすると、一気に躍動感が生まれます。

読者さまに考えてほしいこと、意識してほしいこと、行動してほしいことなどを「」でくくる。ぜひやってみてくださいね。


■文章は、書いてみないとわからない

とはいえ、大切なことはやはり「書くこと」!

とにかく書き始めないと、何も変わりません。
いったん書いてみて、
「ちょっと物足りないな」
「なんかつまらないな」
と感じたら、今回お伝えした「①ディテール ②五感 ③会話」この3つの要素を使って、表現を広げてみてください。

そのうえで、「なんか伝わらないな」と思ったときは、冒頭に書いた「PASONAの法則」など、文章の流れを意識してみてください。


文章はパズルみたいなもの。たくさんのピースを集めて、ひとつの絵を完成させていきます。でも、素材となるピースが出てこない限り、絵は完成しないのです。

だから、まず書いてみましょう!
話はそれからです!
(私もやらなきゃ!)


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