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凱里ブルース

ひとの想いは、時の流れの中にさまよう
ひとの魂は、水の流れの狭間にたゆたう

予告

https://youtu.be/qcJOwdH59AE

公開日:2015年
監督・脚本:ビー・ガン
出演:チェン・ヨンゾン、ヅァオ・ダクィン
  ルナ・クォック、ユ・シシュ

あらすじ

エキゾチックな亜熱帯、貴州省の霧と湿気に包まれた凱里市の小さな診療所に身を置いて、老齢の女医と幽霊のように暮らすチェン。彼が刑期を終えてこの地に帰還したときには、彼の帰りを待っていたはずの妻はこの世になく、亡き母のイメージとともに、チェンの心に影を落としていた。さらにしばらくして、可愛がっていた甥も弟の策略でどこかへと連れ去られてしまう。チェンは甥を連れ戻す為に、また女医のかつての恋人に想い出の品を届ける為に旅に出る。しかし彼が辿り着いたのは、“ダンマイ”という名の、過去の記憶と現実と夢が混在する、不思議な街だった──。
(シアター・イメージフォーラム作品紹介より引用)

「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノは「ビー・ガンはこの先20年間の映画界を牽引する監督の1人である」と。
「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロは「魂の彷徨に関する驚くべき処女作。時と出来事の連鎖、そして後悔の念が描き出す、その天才的かつ詩的な映画技で、凱里一帯を40分のワンショットで追う」と。
そして、「よこがお」の深田晃司は「作家の力強い個性と野心がむき出しで、地肌の息遣いに魅せられた。詩人の歩みに連れられ世界が拡がる快感!」とコメントを出している。

「サタン・タンゴ」を観て、フー・ボーを知り。
「象は静かに座っている」を観て、また中国映画熱が高まっていた。
そんな時に、上記のコメントを見て映画館へ。

ビー・ガン 監督、1989年生まれなのか。

とにかく、耳に入ってくる音が心地よかった。
タバコの燃える音。
焚き火の音。
風の音。
水の音。
まるで、自分がそこに立っているかの様に感じた。

主人公の彼の目、良かったな。
愛する人がいる事って、幸せと苦しみ表裏一体だな。
過去の過ちを決して消し去る事は出来ないが、
これからの展望に希望があって欲しいと思った。

2020年7月16日現在
下記映画館にて上映中

シアター・イメージフォーラム
ユジク阿佐ヶ谷
横浜シネマリン
ヒカリ座
シネマスコーレ

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