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お邪魔します。 今日もどこかの映画館

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最近の記事

行き止まりの世界に生まれて

傷だらけのぼくらが見つけた明日 予告 https://youtu.be/Ttds_2GM_vY 公開日 2020年9月4日 監督 ビン・リュー とても、とても優しい映画だった。 舞台は、2013年に全米最も惨めな都市3位に選ばれたイリノイ州ロックフォード。 貧困、DV、人種問題、産まれた時からこの環境だった世代は未来に希望なんて持てない。 それが、当たり前なのだから。 幼ければ幼いほど、そこに耐え順応しなければならない。 なる他ない。 監督とキャストの関係性・距離感だ

    • ようこそ映画音響の世界へ

      映画の感動を作り出す職人たち。 その知られざる仕事の秘密が明らかに。 予告 https://youtu.be/2wpUg-YeBR0 公開日 2020年 監督 ミッジ・コスティン 映画は、途方もない工程に、とんでもない人数が携わって作り上げられるんだと再認識。 『この仕事で働けて、お金が貰えるなんて最高よ!』 皆んな子供のように、目がきらきらしていた。 映画音響の、初期から現在までの歴史・1本の作品の音響の工程がわかる。 あの音は、アレとコレを混ぜてるんだ! 一つ

      • ディック・ロングはなぜ死んだのか?

        知らない方がいいこともある予告 https://youtu.be/cVbzKDwruOw 公開日 2020年 監督 ダニエル・シャイナート これは、、、笑 舞台は、南部の片田舎。 私自身、地方出身者なので田舎の閉塞感と良いことも悪いこともすぐ噂になるコミュニティ。 都内で生活を始めて、「あの時の、なんとも言えぬ悶々とした感じはなんだったんだろう」とふと思い出した。 絶妙にダサく、絶妙に懐かしい環境。 死因は本当にとんでもないし、 人によっては気分を害するかもしれない。

        • WAVES

          傷ついた今日も、癒えない痛みも、愛の波が洗い流す予告 https://youtu.be/9nrfjnp2M_g 公開日 2020年 監督 トレイ・エドワード・シュルツ 楽曲を決めてから、ストーリーを作ったこの作品。 映像と同じ位の強さが、楽曲にもあった。 懐かしい曲もあり、感情が揺れた。 でも、それだけじゃない。 頭の中で作られた映像が、視覚に入るようなカメラワーク。 途中から、全く違う映画になるような2部編成。 映像作品が大好きな監督とチームなんだろうなと思った。

        行き止まりの世界に生まれて

          三島由紀夫VS東大全共闘

          圧倒的熱量を、体感予告 https://youtu.be/M0Q2nigaY_M 公開日 2020年 監督 豊島圭介 とにかく、凄い。 気付いたら、前のめりになりながらスクリーンに釘付けになっていた。 彼等の一挙手一投足を見逃したくない、そんな映画久しぶりだった。 右とか左とか、保守とか革新とかそんなんじゃない。 言葉の力を、思う存分体感してきた。 三島由紀夫、東大全共闘、楯の会。 彼らが起こした活動・運動は別として、 この討論会の場は、凄く真っ当な場に感じた。 意

          三島由紀夫VS東大全共闘

          誰がハマーショルドを殺したか

          歴史を覆す世紀の大事件 予告 https://youtu.be/F_2LeqFRymw 公開日 2020年 監督 マッツ・ブリュガー これは、映画?ドキュメンタリー? とにかく、終盤に向けてどんどん引き込まれてていく。 元々、デンマークでジャーナリスト・ディレクターとして活躍していたという監督。 編集がとても面白い! ハマーショルドを知っていても、知らなくてもとても楽しめる作品だ。 題名の通り(誰がハマーショルドを殺したのか)、誰?に近寄れば近寄るほど明らかになるの

          誰がハマーショルドを殺したか

          エレファント・マン(4K修復版)

          僕は動物じゃない 僕は人間なんだ 予告 https://youtu.be/_5to0pdKMTQ 公開日 1981年 監督 デイヴィッド・リンチ 公開40周年記念として、4K修復版で劇場に帰ってきた! 劇場のスクリーンで観ると、白黒の明暗がより深くとても美しかった。 マイノリティと それを取り巻く人々の在り方 (公式サイト イントロダクションより抜粋) 40年前の作品だが、今も考えさせられる問題。 誰にもわからんよ、彼の人生がどうだったかなんて誰にもわからん。

          エレファント・マン(4K修復版)

          はちどり

          この世界が、気になった予告 https://youtu.be/ebYuonH42bA 公開日 2020年 監督・脚本 キム・ボラ 中学生。 今までの環境とは変わり、心のやり取りが増え始めた時期だったなぁ。 今まで見えていなかった事が見えてきたり、 ちょっとした事で感傷的になったり、不満を持ったり。今、思い返すとひゃっ!って恥ずかしい気持ちになったり笑 自我が芽生え、多感な年頃。 自分のいる環境も、なんだか不安定。 子どもながらに、大人たちにも何かあるんだなと感じる。

          はちどり

          その手に触れるまで

          ぬくもりを知るとき、隣に誰かいることの尊さを知る。予告 https://youtu.be/wwq02oJ_P0E 公開日:2020年 監督: ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ 第72回 カンヌ国際映画祭 監督賞受賞 (2019年) 私は、無宗教だ。 ただ、インド旅行をした時にシヴァ神の生誕祭と重なった経験がある。 ガンジス川に近づけば近づくほど、天を仰ぎ泣き叫びながら何かを乞うてる信者の姿を見た。 それはとても、衝撃的で恐怖すら覚えた。 私は、そこまで何かを信じ

          その手に触れるまで

          MOTHER

          こんな母親でも僕にとって世界(すべて)予告https://youtu.be/KArKLthfHNc サブタイトルが、この作品をとても表していると思った。 埼玉川口祖父母殺害事件をベースとした本作。 こんな事件があった事すら知らなかった私は、苦しさと、なんでこんな事になってしまったんだという気持ちでいっぱいになった。 誰が悪いのか?何が悪いのか? 母親?義父?母親の育てられ方? 親子を救えなかった今の日本の社会保障? 全てに当てはまると言えば、そうなのかもしれない。 で

          なぜ君は総理大臣になれないのか

          「ただ社会を良くしたい」立志、希望、挫折・・・愚直な政治家の17年予告 https://youtu.be/lWgKPumHORQ 公開日:2020年 監督:大島 新 あらすじ テレビドキュメンタリーや『園子温という生きもの』などを手掛けてきた大島新監督が、高い志を抱きながらも党や派閥に翻弄(ほんろう)される政治家の17年間を追ったドキュメンタリー。2019年の国会で統計不正を質したことからSNS上で“統計王子”の愛称で呼ばれた衆議院議員・小川淳也に2003年の初出馬か

          なぜ君は総理大臣になれないのか

          凱里ブルース

          ひとの想いは、時の流れの中にさまよう ひとの魂は、水の流れの狭間にたゆたう 予告 https://youtu.be/qcJOwdH59AE 公開日:2015年 監督・脚本:ビー・ガン 出演:チェン・ヨンゾン、ヅァオ・ダクィン   ルナ・クォック、ユ・シシュ あらすじ エキゾチックな亜熱帯、貴州省の霧と湿気に包まれた凱里市の小さな診療所に身を置いて、老齢の女医と幽霊のように暮らすチェン。彼が刑期を終えてこの地に帰還したときには、彼の帰りを待っていたはずの妻はこの世にな

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          デット・ドント・ダイ

          今夜、最強のゾンビたちが目を覚ます予告 https://youtu.be/GT1zxHZcAwQ 監督:ジム・ジャームッシュ ゾンビ映画未経験者です。 今まで、惹かれる事がなく、、 でも、ジム・ジャームッシュがゾンビ映画を撮った! 予告みたら、イギー・ポップがゾンビだ! これは、ゾンビ映画ヴァージン卒業する日が来たのではないか! どこかのテーマパークに行くような気持ちで、 6人と中々の大所帯で映画館へ。 街に三人しかいない警察官を、 ビル・マーレイ、アダム・ドライバ

          デット・ドント・ダイ

          在りし日の歌

          喜びも、悲しみも一緒に重ねてきた日々はこんなにも愛おしい。予告 https://youtu.be/pjzdHL1yqyY 公開日: 2020年 監督: 王小帥 キャスト:ワン・ジンチュン     :メイ・ヨン あらすじ 『我らが愛にゆれる時』などのワン・シャオシュアイが監督を務めた家族ドラマ。1980年代から2000年代にかけて中国激動の時代を駆け抜けた1組の夫婦を映し出す。夫婦を『見えない目撃者』などのワン・ジンチュン、『黒衣の刺客』などのヨン・メイが演じ、第69回ベ

          在りし日の歌

          ルース・エドガー

          完璧な優等生か、それとも恐ろしい怪物か?予告 https://youtu.be/qge4TwghqhU 監督:ジュリアス・オナ ちょうど公開時に、アメリカでは人種差別に抗議するデモが連日続いていた。 キャストも魅力的だし、 今、世界で大きなうねりとなって改めて動き出した人種問題を少し知れるのではないかと思い観てみようと思った。 が、人種問題だけではなく人間同士のもっと深い所の根本の関係の在り方の難しさを考えさせられた。 まず、キャストが凄い。 ケルビン・ハリソン・ジ

          ルース・エドガー

          COLUMBUS コロンバス

          予告 https://youtu.be/nd5hx3d65KU 監督・脚本・編集:コゴナダ 緊急事態宣言前日に観た映画。 明日から、映画館で映画が観れなくなるかも。 これは、絶対に行きたいと謎の意気込みでシアターイメージフォーラムへ。 舞台は、モダニズム建築の宝庫アメリカインディアナ州中南部コロンバス。 建築を介して、コロンバスで偶然出逢った2人が心を通わせていく。 私は、建築に特段詳しい訳ではないがとても良かった。とても暖かみがありながら、水々しく感じるのは心地の

          COLUMBUS コロンバス