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そして今日も受話器をとる。

意外かも知れませんが、薬剤師は仕事中に電話をかけることが多いです。

皆さんのイメージはどうでしょうか?
私はとても意外に感じていました。

薬と向き合って一日が終わる、なんて想像すら学生のころはしていました。

でも蓋を開けてみれば、人と関わることの方が圧倒的に多い。

電話が苦手な私は崖っぷちに立たされていました。


ただ、最近はちょっと楽しくなっている自分がいます。

最初は理由が分からなかったのですが、考えて見るとすこし思い当たる節がありました。

電話越しの人が、受話器を取る。

初めは忙しいからか、疲れているからか、とても元気のない声が聞こえてくることが多いです。

でも私と電話をして、最後にはちょっと明るい声になって電話を切る。

この過程が、凄く好きなのです。


働き始めの頃、上司からこんなことを言われました。

「電話は、相手の作業を強制的に止める行為だ。」
「強制的に相手の時間を奪うことになる。」

私はこの言葉にこころを打たれ、電話をするタイミングから、会話の内容、話す速度、声のトーン、感情をのせる、など、相手の時間を少しでも無駄にしない努力をし続けました。

私との会話で、仕事中に凝り固まったこころが、すこしでもほぐれるように。
電話のあとの仕事に少しでもプラスの影響をもたらせるように。


お疲れ様です。
残りの時間も、一緒に仕事頑張りましょう。


こころのメッセージを声にのせて、明日も頑張ろう。



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