日時：4月18日（日）13:30-15:30
テーマ：乳児の環世界

▽ ▼ ▽ 記録 ▽ ▼ ▽

【稽古】
・タッチのテーマ
・くらやみタイム
・フィードバック
・くらやみタイム２
・フィードバック
・くらやみタイム３
・絵本よみきかせ
・タッチのテーマ

【レポート】
☆今回のレポートはメンバーが子どもと一緒に参加して、参加者目線で記録したものです。

稽古場オープンデーに参加してきました。
検温を実施し、こども達と一緒に手洗いうがいをして、二階の稽古場にあがります。
最初、こども達はその場に慣れなくて部屋に入らなかったり、落ち着かない様子でした。そんなこども達に、しばらく遊んで場に慣れさせる時間を取ってから、稽古がスタートしました。

「タッチのテーマ」ギターの演奏に合わせて歌います。こどもも振り付けを真似して歌います。（こども達のお気に入りに歌で、家に帰ってもたたたのたー♪ちちちのちー♪と歌います）

参加者に蓄光の星が配られ、部屋が暗くなりました。
真っ暗で音のない時間が続き、しばらくするとかすかな音が聞こえてきます。床を指でたたく音、ビニールのすれる音、手をする音。暗いので小さな音により集中します。
こどもは暗さを怖がって「こわい」と言います。するとパフォーマーがこどもが発したことばを繰り返すので、怖い気持ちが紛れていくようです。
パフォーマーの手が肩に触れて、ドキっとします。
時々風がふくのを感じます。
かすかな音から、べルの音、カリンバの音、いろんな楽器の音が増えてきて、最後に一瞬オレンジの光がぼやっとひかりました。

ここで、一旦明るくなり、付箋に感想・気づいたことを張り出してフィードバックをします。

また、部屋が暗くなります。
一瞬オレンジの灯りがともって消え、先程より長い静かな時間がつづきます。
手のする音、水がゆれる音が聴こえます。
パラパラと水滴が顔にかかります、突然の冷たさに驚きます。同時にふぁといい匂いを感じます。
布がはためく音が遠くでしたとおもったら、耳元で背にした柱をトントントンとたたく音がします。
暗闇になれてきたのか、踊るひとの姿がうっすら見えます。楽器がリズムを刻み始めます。
時々思いもよらない音がなるとこどもが驚き、予想外の音がなることを楽しんでいるようです。

暗闇になれてきたこどもが音を鳴らすのに参加しだします。
トントン床をたたく音が近づいてくると、音と共にその振動も感じます。
トントンの音に、こどもがトントン仕返す場面も。

最後にミラーボールが光り、こどもが喜びの声をあげておしまい。
その後もフィードバックとくらやみの稽古が続きました。

次に絵本の読み聞かせタイム。千葉にいるメンバー（現役保育教諭）がリモートで読み聞かせをしてくれます。プロジェクターに映し出された大きな絵本にうきうきします。絵本は「もいもい」。読み手のもいもいの声にこどもたちも反応しリピートします。

■ゲストにタッチ
そうめんちゃんが、きつねうどんに憧れて変身をするそうめん紙芝居。かわいい絵の紙芝居を面白かわいく日坂さんが読みあげます。こどもが紙芝居に油揚げのマグネット？を貼って参加する場面も。最後に紙芝居で作ったそうめん稲荷が実際に飛び出してきて、大盛り上がり。手を消毒してから、美味しくいただきました。

▽ゲスト▽
日坂春奈（にっさかはるな）
俳優、そうめん料理研究家、ベビーシッターなど、様々な活動を行き来しながら、またそれぞれの活動をゆるりと繋ぎながら活動をしている。
2020年、豊岡演劇祭にてそうめんを題材にした紙芝居を上演。
Instagram：https://www.instagram.com/paruchiizu/
Twitter：https://twitter.com/paruchiiju

■ ふりかえりメモ
暗闇の中で沈黙、音、におい、感触、風を感じました。より、五感が研ぎ澄まされて、小さな音や小さな感触も心地よく感じる時間でした。
最初暗闇にいることに、こわさや、こどもがぶつからないかと不安を感じましたが、次第に暗闇にもなれて、こどもと共にその空間を楽しむことができました。
「乳児の環世界」がテーマということで、乳児は主に聴覚によって環境と関わっているということに着目した稽古でした。確かに、あまり視覚が発達していない状況でいろいろな初めての刺激を感じたら泣いたりびっくりするよなぁと、自分が乳児に近い環境に身を置くことで実感することが出来ました。そして、案外小さな音、かすかな刺激も乳児は楽しんでいるのかもと思いました。

記録：皆川

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▽ ▼ ▽ 演出コジマのイラスト日誌 ▽ ▼ ▽

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▽ ▼ ▽ 今回の読み聞かせ絵本 ▽ ▼ ▽

「もいもい（ボードブック版）」作：市原淳／監修：関一夫（ディズカヴァー・トゥエンティワン,2018）

テーマが「乳児の環世界」ということで、絵本も赤ちゃん向けのものを選びました。不思議な「もいもい」を子どもたちはよーく見ていました。言葉のリズムも楽しめる絵本です。（文：薬師寺）