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書籍紹介。丸山圭三郎『言葉と無意識』講談社現代新書。

丸山圭三郎『言葉と無意識』講談社現代新書。読了。

おすすめ度3
難易度3ないし4 


ソシュール研究者である著者が晩期ソシュールのアナグラム研究を参考に自身の言語論を展開していく。人間の無意識も言語によって条件づけられていることが明らかとなり、言語のもつ根源的な深みを垣間見ることができる一冊。

著者曰くソシュールは「自覚せざる精神分析学者」(p175)なのだが、一見するとまるで関係のなさそうな言語学と精神分析の意外な共通点も見えてくるだろう。 


いい本なのだが最近の新書と違って、決して読みやすい部類のものではない。言語学、記号論に関して多少知っていないと著者の言わんとすることのすごさが分かりにくいと思う。

この手の議論に詳しくない人は以前紹介した池上嘉彦『記号論への招待』岩波新書や同じ著者による丸山圭三郎『ソシュールを読む』講談社学術文庫あたりを先に読まれたほうがいいと思う。

あとは、ブログのほうも参照していただけると幸いです。

https://ameblo.jp/akushiroreshi/entry-12460430124.html

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