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【ねこの経済視点】 スーパーは発明だ

そろそろ決算発表の時期に入ってきたからきょうから注目すべき決算関連の記事をみていくにゃ。

① イオン、営業益最高 総合スーパー10年ぶり黒字

 イオンはPBで一部の価格を据え置く一方で、中・高価格帯の商品群を拡充するなど価格を多層化し、メーカー品からPBへのシフトを促してきた。3月に発売した電子レンジで温めるだけで食べられるレトルトスープは値ごろ感と簡便性が好評で8月までに200万食に達し、スープ部門のPB売上高は前年同期の5.6倍になった。

 吉田社長は「PBは安価な商品の提供から、企業理念を反映した付加価値型にシフトした。競争力の源泉だ」と話す。

日本経済新聞

イオンの復活が止まらないにゃ。コロナ禍の影響もあってちょっと前まで振るわなかった総合スーパー事業がV字回復。食品だけではなく衣料品も10年ぶりに黒字。「セーターなど普段使いの衣料品はイオンのPBで済ませる。安価で機能も十分」というお客さんもいて、セブン&アイのイトーヨーカ堂が祖業のアパレルから撤退するのとは対照的にゃ。

薄利多売なイメージのスーパーだけど、アイデア次第で儲かる事業に変わり、消費者にとっても嬉しい味方になる。まさにスーパーというビジネスそのものがわれわれにとっては欠かせない発明品ですにゃ。

② 〈地域発 光る企業〉ハローズ、35年連続増収

 24時間営業も業績に貢献する。夜の来店客は多くはないが、渋滞が少ない夜間に非生鮮食品の配送をするなど効率化できているという。
 証券アナリストの有賀泰夫氏も「夜間に商品陳列を集中させる店舗運営や自社運営の物流システム構築など、24時間営業で利益が上がるフォーマットができている」ことをハローズの強みとして挙げる。
 食品冷蔵庫はもともと24時間稼働で、夜間の働き手も「女性には1人だけのコンビニよりスーパーの方が働きやすく応募が多い」(佐藤社長)。

日本経済新聞

決算ではないんだけど、イオンに続きスーパーネタをもうひとつ。こちらは独自のビジネスモデルで収益を上げ続けている岡山のスーパー、ハローズ。なんか24時間営業ってもう時代にそぐわない不健康なイメージが強かったけど、使い方次第で企業と従業員、取引先との関係にプラスに作用するんだにゃと思ったにゃ。スーパーって調べてみると意外と掘り出し銘柄があったりする面白い業界かもにゃ。


③ パルHD、今期上振れ 純利益25%増

売上高は12%増の1842億円と、従来予想を70億円上回る見通し。外出する人の増加を受けて衣料品の店舗販売が伸び、ネット通販も堅調に推移する。「3COINS」などの店舗名で展開している雑貨事業は積極出店で増収になるが、コスト上昇が重荷になる。

日本経済新聞

今やアパレルというよりすっかり「スリコ」で快進撃を続けるパルも相変わらず絶好調にゃ。ただ、「下半期は原材料費や人件費などの上昇で経営環境が一層厳しくなる可能性がある」(為田招志常務執行役員)っていう不吉なセリフで記事は締めくくられていて、そのせいか今のところ株価の反応もイマイチにゃ。そろそろ市場は次の材料を探し始めてるといったところかにゃ。

決算フォー♪


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