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投資の尺度、判断基準


きょうは投資を決断する尺度となる基準について参考になる記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 業界地図、5年で様変わり 資本効率重視の企業が上位

企業で活用が増えているのが、事業に投じた資金を使って効率よく稼いだかを示す「投下資本利益率(ROIC)」の指標だ。ROICが資金提供者の期待するリターン(資本コスト)を上回れば事業が価値を生んでいることを意味する。利益率や資産効率を高めると向上し、撤退判断の目安にも使われる。
(中略)
特殊陶もROICを使って投資効率と成長性の観点から事業継続の是非を判断しており、22年3月期には医療機器の関連会社を売却した。在庫圧縮にも取り組み、24年3月期のROICは10%と目標を1年前倒しで達成する見通しだ。株価は7日に上場来高値を更新した。

日本経済新聞

資本効率を測る指標としてはROEが有名だけど、分母の自己資本を意図的に減らせば上がる仕組みににゃってるのが難点😓 その点、ROICは借金も含めたすべての調達資金の対する投資効率をみるのでごまかしが効きにくく、将来性を見る上では有効ですにゃ☝️
資本コストはだいたい6〜8%とされてるから、最低でも8%以上、10%あたりがひとつの目安かにゃ? すでにもうそのラインに達してるところよりも、いま5〜6%で今後到達できそうな銘柄を探っていった方が妙味はありそうですにゃ😼


② 【スクランブル】「金持ち」銘柄、株高占う

東証プライム・スタンダード企業(金融など除く)のうち、ネットキャッシュが総資産に占める比率が30%以上かつ自己資本比率50%以上なのは約520社ある。そのうちPBR1倍割れは約140社にとどまる。「1~2倍」「2倍以上」がそれぞれ190社弱ある。ネットキャッシュ額では「2倍以上」が11兆円弱と全体(約18兆円)の6割を占める。
(中略)
アライアンス・バーンスタインの堀川篤日本バリュー株式最高投資責任者は「インフレ環境では(事業の)再投資の収益率が高くなる可能性が高いため、長引くデフレ下で萎縮していた経営者も積極経営に転じやすくなる」と指摘する。オアシスのフィッシャー氏は「現金をため込んでいる企業にはM&Aをするよう働きかけている」という。

日本経済新聞

企業の持つ資産のうち流動化しやすいものから負債を差し引いた額を、時価総額で割った指標であるネットキャッシュ比率。ねこも最近この指標に注目していろいろ物色してるんだけど、イマイチ基準感が分からにゃくて迷うことも多々あり。この記事では30%以上でスクリーニングしてるから、その辺がキャッシュリッチかどうかの目安になるのかにゃ?
このネットキャッシュ比率とROICを掛け合わせれば、相当クオリティの高い銘柄を抽出できそうですにゃ😸


③ 空売りが生む流動性 GPIF、外国株貸し付け再開

SMBC日興証券の末沢豪謙・金融財政アナリストは「空売りは時に市場の変動率を拡大させるものの、取引量が増えることは市場にとっても中長期的にプラス」と指摘する。GPIFの運用資産額は約224兆円に及ぶ。巨大な投資家が証券を大量に抱えこむことで市場に出回る流通量は減少する。取引が減れば市場参加者の評価が価格に反映されにくくなり、市場の価格発見機能が低下するとの指摘は多い。
東京証券取引所では上場株式の取引全体のうち約4割が空売りだ。貸株や空売りがなければ株式の保有者が市場で売りを出さない限り、投資家は購入したい銘柄に投資することができない。貸株は株式市場の売買には不可欠な「インフラ」とも言える。

日本経済新聞

最後は指標というか、へえと思ったので載せとくにゃ。
にゃんとにゃく空売りっていうと投機っていうイメージだけど、その空売りによって流動性が増して一般庶民でも買えるチャンスが生まれる、という風に考えると、たしかに「不可欠なインフラ」とも捉えられるにゃ。勉強になりましたにゃ🎓

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