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二律背反な潮流の変化


きょうは世界で二律背反な売りと買いが交錯している様子がわかる記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 中国・香港株にマネー流入

米欧の証券会社は中国・香港株の強気姿勢が増えている。スイスの金融大手UBSは4月下旬、中国・香港株の投資評価をオーバーウエート(強気)に引き上げた。ストラテジストのスニル・ティルマライ氏は「中国は消費回復の兆候が出始め、市場が活性化する可能性がある」と話す。
(中略)
「日本やインドに向かっていた海外マネーが中国株に回帰してきた」。光大証券国際の伍礼賢ストラテジストは話す。海外投資家は割安感の薄れた日本株などの利益を確定し、資金を中国株に振り向けているという。
みずほリサーチ&テクノロジーズの月岡直樹主任エコノミストも「欧米を含む海外の投資家が、上値が重い日本株から割安な中国株に資金を戻している可能性がある」と指摘する。

日本経済新聞

ちょっと前まで底なし状態だった🇨🇳株もいつの間にか上昇気流に⤴️ 中国の代替先として日本に投資マネーが流れ込んでいた側面もあっただけに、ちょっと気がかりな兆候😕 不動産不況と叫ばれにゃがらもにゃんだかんだでEV市場では存在感が増すなど、強弱入り混じる状況ですにゃ。
一方で、中国から日本に食指を伸ばす動きもあるようで…それが次の記事⏬


② 190兆円ファンド、日本に的

長年のデフレで鍛えた日本の高品質のサービスは、整体の本場である中国でも好評を博している。2023年3月の開業から1年余りで、予約の約6割が常連客となった。香港からの「インバウンド」客も多く、日本のブランドが脚光を浴びている。
(中略)
なかでもCICが「非常に良い価格で買収できる」(祁斌副総経理兼首席投資官)と手放しで評価するのが日本の非上場の中堅・中小企業だ。
祁氏は「日本には伝統的な家族経営企業や中小企業が多数あり、その質は非常に高い。世界中に事業展開しながら日本の地方に本社を置く企業も多い」と話す。祁氏は「このチャンスをつかまなければならない」と強い投資意欲を示す。

日本経済新聞

超円安も相まって、質の高いサービスや技術を持つ日本の中小企業は中国からみたら大バーゲンセール状態?😹 実際、寂れかけた地方のスキー場とかでリゾート開発に乗り出すファンドもいたり、今後ますますこういった動きは活発になってきそうにゃ。しかも、中国は先端半導体のサプライチェーンから断ち切られてるだけに、日本のニッチトップ企業にも買収の手が及ぶとなると穏やかではにゃくにゃってきそうですにゃ😾


③ 米、国内回帰銘柄に追い風

生産の国内回帰の動きは日欧にも及ぶ。建設エンジニア専門の人材派遣、コプロ・ホールディングスは23年3月期の技術者数が過去最高だった。株価は23年の1年間で3倍になった。
半導体製造で使う高純度薬液を保管するタンクを製造するバルカーは一度タンクの国内生産から撤退していたが再開した。8日終値は23年末比で9%上昇した。
同社株を23年夏から買い始めたりそなアセットマネジメントの「りそな日本中小型株式ファンド」の井浦広樹チーフ・ファンド・マネージャーは「安全性や人材、為替など日本は生産地として優位性がある。生産回帰は重要なテーマ」と話す。

日本経済新聞

日本は売りなのか買いなのか? その見通しを立てる上で大きな柱となりそうにゃのが生産の国内回帰。日米欧を中心にこの動きは変わらず続いてて、関連銘柄の株価も絶好調💪 ましてや🇺🇸大統領選でトランプさんが当選すればますますこの流れは加速していくだろうし、どんなセクターを見る上でも国内回帰というテーマは共通の軸にして考えていくといいのかにゃ? 中国も中国で完全に切り離してしまうと見誤りそうだから、まさに二律背反な状況をうまくいなしながらやっていきたいものですにゃ😼


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