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円安に覆い隠されたリスク


きょうは円安がクローズアップされる中で覆い隠されてしまっているようにも見える次なるリスクが見え隠れする記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 世界成長、0.2ポイント上方修正 今年3.1%

日本は日銀が25年末までに政策金利を0.75%に引き上げると予測した。直近では消費がやや弱含むものの、実質賃金の増加も見込まれ、「24年1~3月より後は着実な景気拡大が続く」と分析した。
今後のリスク要因として、中東情勢などの地政学的要因や、新興国と先進国の金利差の縮小に注意すべきだとした。
これまで米欧などに比べて高金利だった新興国が金融緩和を進めて金利差が縮小すれば、投資マネーの流出や通貨安を引き起こす恐れがあるためだ。外貨建ての債務を多く抱える国は返済負担が膨らむことになる。

日本経済新聞

OECD的には日銀が来年末までに3回程度利上げすることを予想してるにゃ⤴️ 景気見通しも明るいにゃ🔆 日本だけでなく全世界的に成長率を上方修正してて視界は良好? そんな強い景気を背景に日銀の利上げを金融正常化と前向きに捉える向きが強いけど、そこに見え隠れするリスクがあることを示唆するのが次の記事にゃ⏬


② 地銀の不動産融資、10年で6割増

「固定貸しの金利収入が変わらない一方で、預金金利が上がれば利ざやが縮小し、収益に下押し圧力が生じることに留意する必要がある」。日銀の担当者はこう解説する。変動金利の場合でも、金融機関の競争環境が厳しいなかで十分に貸出金利を引き上げられるかも分からないといった事情がある。
(中略)
ストレステストの結果、国内金融機関全体でみた経済損失は限定的だと評価したが、細かくみると不動産融資を増やしている地銀や信金への影響も考えられる。不動産関連企業やファンド向け融資などを通じて一定の損失が生じる金融機関の割合が、06年は全体の4割程度だったが、直近では8割まで拡大したという。

日本経済新聞

金利上昇の追い風を受けて銀行株は軒並み上昇してきたけど、地銀に限って言えばあまり手放しで喜べるわけでもないようですにゃ😾 メガバンクに比べれば融資先も限られるし、預金の獲得もネット銀行との競争にさらされて調達コストも上昇。収益機会を得るにはよりリスクをとっていかにゃければいけにゃい環境ににゃってるみたいですにゃ☝️ 同じ文脈で見ていいものかわからにゃいけど、実際きらやか銀行が公的資金の返済に行き詰まってるし、業界構造的に限界にきてる面もあるのかにゃ? ますますメガバンクとの差が広がっていきそうではありますにゃ😿


③ 【FINANCIAL TIMES】中国への不安、日本には追い風

日本人はよく、桜ははかないからこそ美しいと言う。筆者は今の日本についても同じように感じる。世界の諸問題からの逃避先として今の日本が注目を集めているのは喜ばしいことだ。だが悲しいことに、桜と同じように長く続くとは思えない

日本経済新聞

バブル超えとにゃった株価に象徴されるように、いよいよ復活の狼煙を上げた日本🇯🇵 というのが今のコンセンサスみたいな見方ににゃってて、この記事の筆者も日本の状況を褒めちぎってるにゃ😸 記事の後半でリスクも指摘した上で、締めくくりに書かれているのが上に引用した言葉で、最後の最後で全力で突き放されてるにゃ😹 冷静に考えれば、世界の眼からみればそんなもの? 一部のマニアックな賢者たちが日本に熱視線を送っている、といったような温度感で捉えておくべきかにゃ? そのちょうど真ん中あたりで常に物事を見ていきたいものですにゃ。

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