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懐かしい系喫茶のお話。

やぁ、いらっしゃい。今日も来てくれてありがとね。

楽しい時間はすぐに過ぎる。
苦痛な時間は長く感じる。

ただ、厄介なのは苦痛であることが先に控えてるまでの時間。
思い返すとあれは辛かったなぁ。

喫茶店。


昔ながらの喫茶店。町中を歩けばたまに見かけるよね。

このクラシカルなタイプの喫茶店。
期限は明治時代まで遡るそうで、今でも現役で営業している店もある。

多くの人がそこに足を止め、一時のくつろぎの時間を楽しむ憩いの場。
思い入れのあるお店もあれば、数々のお店を渡り歩くファンもいる。

市場規模としては大きく、約1兆円強だそう。

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安定して、横ばい傾向にあり根強いファン層に支えられている業界だといえるね。

新しい店自体があまり多くなく、古いお店が層としては厚い。
顧客が多くとも、色々悩みを抱えることも少なくないのは言わずもがな。

今回はそんなレトロ喫茶のお話だよ。

アメリカン・テイスト。


M氏は長らく地元にて喫茶店を営む経営者。

お店は自前の土地建物として3階建てのビル。
その1階部分に広々と位置しているクラシックな喫茶店。

入り口の上にはアメリカンな男女のキャラクターのモチーフ像が飾られていて、なんというかロカビリー調?とでもいうのだろうか。

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異質でありながら、何とも昭和テイストを放つ風貌のお店。

お店は朝早くから空いていて、夕方頃に閉店する。
この手のお店としては割と営業時間は長く、人気も結構あるお店だね。

時々私も訪れることがあって、かなり長い期間お世話になっている。

単純にランチを食べにきたり、商談場所として活用したり。
多くのビジネスや憩いのシーンを写してきた愛されるべきお店。

朝が忙しい。


やっぱしこの手のお店って朝が早い分、その時間帯の常連も多いよね。

超早いところって朝5時台とかにオープンしてるのかな。
私はそんな時間に行くこともないから分かんないけど、とにかく早い。

M氏のお店は朝7時オープンで、朝からそれなりにお客さんが来る。

店内は色んな席が配置されており、カウンターが7席くらいだったかな。
4人がけのテーブルが7席。この字型のカウンターが10席くらい。

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店内自体は長方形だけど、席の配置がよくよく考えたら異質な感じだね。

朝は大体一人の人が多く、勝手に常連同士で仲良く話す場みたいになっていく。
基本的に一人なら、カウンターに座るし二人以上であれば、テーブルに座り後から合流する人も座ったりもする。

やや高齢気味の方が多い時間帯。

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朝は「モーニング」が大人気。
コーヒーと食パン、ゆで卵のセットみたいな感じ。

これが300円だか400円だかで提供されるということで、毎日そのモーニングを目当てに群がるお客さんがいる。

あまりに時間があるであろう御仁だと、別の店で5時とか6時からのモーニングを楽しんだあとから、またM氏のお店にはしごという猛者もいる。

この習慣が何十年と続いているもんだから、常連さんは侮れない。

ランチタイム。


M氏のお店は何気にランチタイムに定評がある。

実際、私も結構好きで過去によく行っていたもんだよ。
なんかね、重箱みたいな入れ物にごはん、おかず、惣菜、あと味噌汁。

みたいな感じで、全然ロカビリーって感じじゃない訳。
まぁ、これは日替わり定食だから仕方ないけどね。

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普通にピラフとかカレー、焼きそばとか結構バリエーション豊富。

ただ8割方は日替わり定食を食べてる印象がある。
だってみんな重箱なんだもん。ひと目で分かるよ。

結構量が入っているもんだから、少食の私としてはかなり量少なめでお願いしていた。もしくはそこまで重たくないサンドイッチとか好きだったね。

何せ、コーヒーが一杯ついてくるもんだから、好きな人からすればこっちがメインと言っても過言じゃない感じ。

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結構お客さんの入る店だけど、満席ギリギリくらいで入れ替わっていく感じの印象が強い。私は待ったことがないね。

M氏は少し無愛想なところもあるが、気のいいおじさん。
ただ、混雑時には徐々にその表情に曇りが出だしややキレ気味になることもある。

焼きそば頼まれて出した後に、焼きそばまた来たらめんどくせーってなるよね。いつもお疲れ様だよ。

カフェタイム。


一番落ち着く時間帯が15時位のカフェタイム。

仮にもカフェでありながら、カフェタイムが暇という不思議な店。
いや、暇じゃないか。ただ楽なだけ。

完全にこの時間はビジネス層が多く、私も結構現れる時間帯だった。

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時々M氏とカウンター越しに話す機会がある。

コーヒーって、ホットの原価が安くて利益商材になる。
アイスは出来合いのでっかいパックで保管しており、超利益があるもんでもないらしい。

ホットに関しては二杯目が半額のお店も多いけど、M氏のお店もそれを採用。
一杯飲んでくれれば二杯も三杯もそんなに変わらない。

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サイフォン式?っていうアルコールランプみたいな感じの器具とフラスコみたいな容器でコーヒーを煮出しながら言っていた。

ランチも好きでやってるというよりは、お客さんが望んでるから仕方ないって感じだね。

その割にはメニュー多いけど。
何だかんだお店とお客さんが大好きなんだろうね。

これから。


この手のお店は古くからある分、店主が高齢なケースも多い。

M氏はそこまで凄い高齢という訳じゃないだろうけど、それでもまずまずのお年を召しているのは間違いない。

10年先になってくれば、似たような店舗って結構減っちゃうんじゃないかなって思うけどこれは時代の流れとして逆らえないもの。

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おしゃれなカフェも増えつつある一方、こういった古い喫茶店も根強い。
需要があるのはどちらが上かなどとは言えない別ジャンル。

淘汰されていくのは悲しいが、だからこそたまに行った時にはその場所と安価な提供に感謝したい。

願わくば、末永く頑張ってお店を継続してほしいもんだよ。
いつもありがとう。

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