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現代語俳句メール句会 2020年 〜下半期の1句・秀作〜

現代語俳句メール句会と題して、
2020年7月〜11月まで、
みなさまから作品を募集していました。


「下半期の1句」と「秀作」を
選ばせていだだきました。

以下その発表です。



現代語俳句メール句会
〜2020年〜

◇ 下半期の1句 ◇

約束が輝きを増す聖夜こそ
笹塚心琴

下半期の1句は、笹塚さんのこの句に。聖夜はクリスマスの夜のこと。「約束」は宗教的な神の救いの約束から、大切な人、親しい人々との約束までふくめて解釈できます。人の内面の世界を明瞭に詠み、なおかつ深遠な1句でした。


◇ 秀作から5句 ◇

洞爺湖の千々に煌めく夏の月
一太郎

散歩道ふらり ふわりと秋の蝶
Heureuse

川岸の時を止めるか秋桜
矢口れんと

体育の日おおきく空に五つの輪
吉田翠

どの窓もしずかなメリークリスマス
悠凜


◇ 秀作 ◇

どろんこの手を振る空よ夕焼けよ
吉田翠

生き倦ね死ぬにも倦ねビール飲む
一太郎

洞爺湖の千々に煌めく夏の月
一太郎

おくり火のあかあかと立つ静けさよ
吉田翠

静寂に命を描くほたるの火
笹塚心琴

星月夜寂しさささえも瞬くか
笹塚心琴

ゴム段を跳びきれなくて赤とんぼ
吉田翠

鈍行の一両が行く秋の浜
一太郎

散歩道ふらり ふわりと秋の蝶
Heureuse

芝草の欠片弾けて飛蝗とぶ
矢口れんと

人類の系譜のように乱れ萩
矢口れんと

快速よ待ち人の住む街も秋
笹塚心琴

オルゴール遠い記憶に照る紅葉
笹塚心琴

この年も錦まとって龍田姫
悠凜

川岸の時を止めるか秋桜
矢口れんと

秋の暮れ湖面の森の揺らぎなく
一太郎

体育の日おおきく空に五つの輪
吉田翠

冬の街だまって光輝いて
吉田翠

どの窓もしずかなメリークリスマス
悠凜

敬称略
失礼いたします


後日、ささやかですが、
みなさまにnote有料記事を
お贈りいたします

よろしければ楽しんでみてください

下半期メール句会への
ご参加ありがとうございました

Kusabue



動画製作:吉田翠さん



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