自分の考えが持てないと悩んでいるなら・・・堀江貴文『疑う力 「常識」の99%はウソである』


「何だか考えが浅いって言われる・・・」
「自分で考えるってどういうことだろう・・・」


もし、自分で意見を持つってどういうことかわからなかったり、
今世界がどういう風に流れているのか迷ったら。


物事を小手先ではなく、ちゃんと深く考えるための一歩になるはず。

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1. 「常識」は疑うもの?

この本が言うのは、まず常識を疑うことが重要であるということ。

「常識」疑え。
本書で僕が伝えたいことは、この一言に尽きる。

まず、私たちが抱いている「常識」とは何でしょう?

これは後日フカヨミ記事の方で追っていきたいと思いますので、ぜひそれまでに考えてみてください。


私たちは生きる中でたくさんの情報に触れていきています。

しかし、その情報は一体どこから来ているのか?
そして本当にその情報には価値があるのか?

実は、その境界線が今曖昧です。

ニュースをはじめとして情報は、必ず誰かの意思が働き、そうやって伝えるかによって、受け手がどんなことを考えるか、あらかじめ操作されています。

だからこそ、情報の鵜呑み、絵つまり「流れてくる情報」=「真実」と思ってしまうのは非常に危険かもしれません。


2. 過去の慣習が正しいとは限らない?

「歴史は裏切らない」

そんなことを聞いたことのある人もいるかもしれません。

だからこそ、先人たち年上を尊敬しなければならないという話もよく聞くことでしょう。


しかし、実はその歴史は歴史と言えるほどまだ成熟していないものかもしれません。

たとえば、本書では「職人技」の話にも触れています。

それは下積みがなければ一人前にはなれない、というのはウソという話。
これは何も成り上がりや天才が最強、というような話ではありません。

そうではなく、自動化できるところは自動化して行い、本当に人間しかやれないところに時間をさく方が文化的にもいいということ。

これは「職人技は機械化できない」と思い込んでいた人には考えもしない発想でしょう。

「いや、そうは言ったって〜」
という人は、ただ反射で答えているだけで、実はちゃんと考えたことがないのではありませんか?

これはすっごく危険かもしれません。

反射で否定したりすると、それは頭を回していないどころか、「人の気持ちを考えていない」ことと同義だからです。

ここら辺も次回触れますね。


とにかく、考えることは反射的に否定することでもなく、ただ鵜呑みにすることでもないんです。


3. 常識を疑わない→価値観を知らず知らずに押し付けている・・・かも?

さて、いま見てきたことと繋がってもきます。

常識を疑わない、ということは「考えることをしない」ということ。

そうすると、それは自分が「正しい」と思っていることを人にまで押し付けてしまう結果になっていってしまいます。

本書では、いくつかの例がありましたがたとえば健康。

「肉を食べ過ぎたら不健康になる」

そんな俗説がネットではよく手を変え品を変え、目にします。

しかし、実際にその根拠はあるのかというと・・・実はなかったりすることは少なくありません。


それがもちろん文化的背景を基にした話だったらまだいいです。

しかし、科学を装って、科学的根拠のないことを言っているサイトも少なくありません。

特にダイエットの話や健康の話はこの手の情報で溢れています。

だから、どこかのサイトを見て「それが正しい」と思い込んだ人が、それをまた人に伝えてしまう。
それだけならまだいいのですが、それを「絶対解」だからやった方がいい、というところまで踏み込んできてしまうのを問題視されていました。


このnoteで幾度となく見てきてますが、この世に絶対的なものはありません。

どんなに優れた話でも、人でも、ものでも、
見る人や環境、世界が変われば価値は変わってしまいます。

だから、これが正しいから君もやりなよ、というのはもしかしたら価値観の押し付けになっているかもしれません・・・。


思考は意見から生まれる

この本の終わりにでは、この本自身もやはり疑ってかかってくれ、と言っています。

これっておかしい、どうなんだろう。

それがやはり考えるスタートではないか、と。


しかし、それはある意見があってこそ、「自分はどうなんだろう」とわかるのです。

つまり人の考えに触れたからこそ、わかること。

それは以前こちらでも触れました。


あたり触りのない、誰の意見でもないものは読んでいても何かを感じ、考えることは難しいです。

しかし、この人の考えに対して自分はどうなんだろう。
そう思えることが、思考を巡らすことであり、「疑う」ということではないでしょうか。


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