【アパレル人の本心⑪】ブランドロゴ

今日は東京都知事選挙。

「コロナでかつ梅雨のこの時期にわざわざ投票所まで出向かなければ投票できないこの国ってどうよ」と思うのは私だけでしょうか。

選挙がネットでできないなんてまさに時代遅れも甚だしいと思います。当然政府はそんなこと百も承知でしょう。インターネットが普及している世の中でその気になれば導入することは簡単なハズ。ゆえに選挙支援の開封作業や事務作業を担う業者との癒着や改ざんが背景にあるのではないかと疑ってしまいます。

さて、話しが大きくそれてしまいました。

今回は、ブランドロゴの話。

みなさんブランドロゴ好きですか?今の時期だとTシャツやポロシャツ、シャツなどを着ることが多いと思いますが、胸や背中にブランドロゴが入っていますか?

やはり、ウマやワニなどのモチーフ、ズバリのブランドネームが施されたものを着ることが好きなのでしょうか?

おじさんであれば、バーバリーやラルフローレン
わかものであれば、ノースフェイスやパタゴニア
服オタクならば、シュプリームやバレンシアガ
お金持ちならば、モンクレールやルイヴィトン

と行った感じでロゴマーク付きの服を購入して自慢げに着ている状況が日本中溢れています。

個人的に本当のファッション好き、洋服好きという人は以外と少数派で、流行好き、ブランド好きが多数派だと思います。

私の知り合いのハイブランドやラグジュアリーブランドに勤務する販売員に話しを聞いても、ブランドロゴが入っていない洋服、特にカジュアルなトップスにロゴが入っていない商品は売れ行きが極端に落ちるとのこと。それほど消費者にとっては重要な要素なのです。

ブランドロゴは、日本においては最近民事再生で話題になったレナウンが広めた戦略ですが、ハイブランドにおいてはいまだにその文化が踏襲されています。洋服だけでなく、女性が持つバッグや財布などもその傾向は強いのではないでしょうか。残念ですが、個人的に今も昔もあまり進化していないように感じています。

本来、商品の価値はロゴにはありません。素材や縫製やデザインといったクオリティーそのものにその価値はあります。高いものを身につけている証となるからといってそこに価値を求めるのはどうかと思います。実際にブランドの歴史やコンセプトなどのストーリー性や商品のクオリティーそのものに共感したのであれば、その共感の証として着用することは悪くはないですが・・・。

日本人のファッションリテラシーが上がるとブランドロゴよりも大事ものが理解できるようになると思いますが、今後そのような流れになっていくのでしょうか?

本当のファッション好き、洋服好きが増えて、日本全体がお洒落を楽しむ文化が定着することを願っています。

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