見出し画像

障害の理解も知識もないと心地いい時も

こんにちは、くつばこ+のみうです。
10月に入りました。後期からは新しいバイトを始めたりそれに関連した研究室関連の仕事があるので忙しくはなりそうですが、楽しいことしかやってないので嬉しい限り!大好きな漫画のドラマ化もあるし楽しみです!

さて、昨日は「障害理解は必ずしもしなくてもいいのでは」という趣旨のnoteを書きました。昨日は理論的な話を少ししたので、今日は具体的にどのような場面で心地よいと感じるのかをお話したいと思います。

☆障害があることを意識していない場合

顕著なのが小さな子供や知的障害のある子たち。
彼らはまず見えない=できないという発想が一切ありません。

現在、放課後等デイサービスで働いているのですが、平気で私に突進してきたり抱っこをせがんできたりする子達がいます。「あの人は目が悪いから頼むのをやめよう」的発想が一切なく、単に先生の1人として見てくれてるんですね。目の良し悪しを意識せずに選ばれている感じがとても好きです。

また、以前お正月に再従姉妹にあった時も、私の目の悪さは知っている子から鬼ごっこだのカードゲームだのによく誘われました。
「見えにくい」ことが「鬼ごっこが危ない」に結びつかないのか、別に見えにくくても鬼ごっこくらいできるだろと思っているのかわからないのですが、少なくとも参加可能かどうかを私に委ねてくれたというのはとっても嬉しい反応でした。

☆障害があることを相手が知らない場合

これは目に見えない障害がよく当てはまりますが、オンライン授業で顔出し不要・声のみのコミュニケーションの場合視覚障害や肢体不自由も隠せちゃうんですね。
例えばグループワークで、対面でだったら議事録係は反対されるけど、オンラインでだったら私がやってても違和感を持たれません。
それをやりたいと言うより、最初から選択肢から外れることが悲しいんです。基本、バレなければ制限がかからないというのはあるので、敢えて申告しない場合は結構多いですね。
開示のメリットデメリットについてはまたいつか書きます。

☆障害があるからと態度を変えない相手の場合

最後に、障害を特別視しない人。
私の障害を知っている状態の人に求めることはこれですね。
障害への知識もありつつ、私の意向も尊重してくれるくつばこ+のような本当に居心地のいい場所もありますが、特に障害に興味のない人にも同じような居心地の良さを感じることがあるんです。
もちろん情報保障もありがたいし、過ごしやすい環境を整えてくれるのはとっても嬉しいです。しかし、障害があることも忘れて私に写真を見せようとしてきたり、叱ってくれたりするくらいの関わり方をしてくれる人が過ごしやすかったりします。
私と関わる時に「障害者と話していると思われていない」と感じさせてくれることは、私の「特別扱いしないで欲しい」という願いを叶えるのに1番効果的じゃないかなと思っています。

☆共生のために必要なこと

もちろん、「興味ない」が「嫌悪感」や「存在自体の否定」に変わってしまうと迫害につながりかねません。そこで大事にしたいのは「互いに自由を妨げない範囲において、我が自由を拡張することが自由」というカントの言葉です。
障害科学という分野に興味がないのは自由です。しかし、そこから生産性がない等の理由で障害者の存在自体の否定や、危害を加えるというのは他の人の自由を妨げていることになり、自由の範疇を超えているという視点を持ってほしいと思っています。

私の場合、母が私が走り回って怪我をしても「他人に迷惑をかけないなら」好きに遊ばせてくれる人だったんですよね。結局、両手両足に骨折経験があるおてんば(?)娘が出来上がりましたが笑、一応怪我をさせたことはないはずなんですよね。
現在は私自身、自分でできることはやりたいと発信している側の人間ですが、逆に他人に迷惑がかかる可能性があるなら誰かに任せたほうがいいこともあるという戒めになりますね。他人に迷惑をかけない範囲というのがいかに大事な教えだったか、今になって少し理解できる気がします。

☆最後に

昨日今日は共生社会を目指す側の人間が、障害者への理解がなくて嬉しいと感じるという少し変わった話を書いてきました。
自分自身書いている最中に、私の「やりたい」が誰かの迷惑になってるかもしれないということに気がつけたのは、とても大きな収穫だったのではないかと思います。

せんとは出会って6年。色々なお話をしてきて共感することも多いけれど、お互い違う意見を持つこともよくあります。今回彼女の意見に真っ向から反対するnoteを書きましたが、昨日のnoteを読んだ時点で「障害理解という言葉の捉え方・何を障害理解とするかの部分の幅が違う」という旨のLINEをもらいました。私は反対意見をもらうのが大好きな人間なので、わくわくしています。
今は忙しそうですが、またいつか書いてくれるとのことなので、ぜひ読んでくださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?