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瀬尾まいこ 『優しい音楽』 読書感想

こんばんは、ジニーです。


今回感想を書くのは、瀬尾まいこさんの「優しい音楽」です。
ミステリー好きの僕にとってのオアシスのような作家さんの一人、瀬尾まいこさん。
このところミステリーが続ていたので、そろそろ瀬尾さんが恋しくなり手に取りました。

■簡単に作品紹介

本作は、短編集。
3つの話が収録されているのですが、いずれも人と人との関係性にテーマをしています。
しかしここは瀬尾さんです、一筋縄にはいかない設定がそれぞれの話に組み込まれています。
それは例えば、電車で乗り合わせた男女二人だったり、不倫相手の子供のお守りだったり、
同性カップルに加わることになったホームレスだったり。

そんなハチャメチャな設定でも、読んでいるうちに何ともすんなりと受け入れてしまって、あたかもそれが普通の事であるかのように自然なものになってしまっていく不思議。
こういった優しいのに読み手に気付かせないうちに瀬尾ワールドに引き込ませる強引さも筆者の強みです。
(なんか前も同じこと書いた気がする)

■瀬尾さんの作品と言えば・・・

そしてやはり食べ物ですね。
今回も、リゾットや蒸かし芋、お節やオムライスなどいろいろ出てきます。
こういった食事のシーンが多いのも瀬尾さんの特徴。
読んでておいしい物語は、間違いなく幸せにつながっていきます。


作品名からして優しい本書。
仕事や学業で疲れた合間に読んでみると、ほっこりと優しい気持ちになれるのではないでしょうか。

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