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銀の龍の背に乗って 運んで行こう 雨雲の渦を~読書note-21(2023年12月)~

あけましておめでとうございます。新年早々、能登半島地震で亡くなられた皆様のご冥福をお祈り申しあげるとともに、被災されて現在も不自由な生活を送られている多くの皆様に心よりお見舞い申しあげます。一刻も早い復旧をお祈りいたします。

ドラマ「Dr.コトー診療所」は、当時青年会議所(JC)活動が忙しくて、リアルタイムで見ていなかった。シーズン1の2003年は足利JC入会2年目でまちづくり系の委員会に所属してJCの面白さを実感し、シーズン2の2006年は足利JCの専務理事となって今や市議会副議長も歴任したK理事長と栃木県内や関東中を飛び回っていて、各年ともほとんど夜は家にいなかったから。

「Dr.コトー診療所」の劇場版が新年1月3日に放送されるとのことで、昨年12月からTverでシーズン1&2を配信していたのを全部見た。めっちゃ感動した。いやぁ、こんな名作を見逃していたとは。それだけに、1月3日に見た完結編と謳った劇場版のグズグズ感が残念で残念で。シーズン1から20年ということで、コト―先生役の吉岡秀隆はじめ、皆老け過ぎたのはしょうがないけど(皆が皆、白髪ってどうなの?…まぁ俺も真っ白だけど!?)。後半の演出と脚本が酷過ぎたなぁ。

結局、12月はたった1冊しか読めなかった。コトーにハマったのもあったけど、社長就任と同時に資金繰りに追われ、これが経営者の重圧なのかと。だって、「会社を守る、従業員の生活を守る」ことを考えていると、大好きな本が全く読めなくなってしまったんだもん。


1.コーチ / 堂場瞬一(著)

本屋の新刊コーナーで目にした時、警察小説だったからか、勝手に「教場」の作者だと勘違いして、あのドラマ面白かったなぁと思って購入。全然違う作者だった。もちろん、堂場さんの作品を読むのも初めて。

表題の通り、所轄で伸び悩む若手刑事達(一人は中堅女性管理職だが)を指導するため、人事二課から向井光太郎が配属される。その刑事達には目的は教えられず、ただの現場でのバディとして共に事件解決に向けて奔走する。
向井は指導というか、的確なアドバイスをするだけで、若手刑事達はそれに気付きを得て成長していく。

三人の若手刑事の成長を描くのが第一部で、第二部では彼らが揃って本部(警視庁)の捜査一課に配属され、ある事件を追うのだが、その事件と向井に何らかの関係があるという構成だ。徐々に「向井とは何者か」「なぜ『コーチ』の仕事をしているのか」が明かされていく。ただ、そこに三人の向井への「恩返し」という要素が加わって、面白みをそいでしまった感じで。

それに比べ、第一部の三人の成長物語がとにかく面白い。第二部が必要ないのでは?と思うくらいに。人に教えるということはホント難しい。どうしても手取り足取り教えたくなる。刑事の仕事など特に日々事件に追われ忙しいので、そうしたくなるものだか。気付きを与えるにとどめるのが大事だと向井が教えてくれる。あぁ、子育て前に、この本に出会ってたら…

それにしても、1冊しか読めなかったことに自分でも驚いている。今月も一週間経っているが、まだ読めてない。あぁ、資金繰りに苦しむことのない日々を送りたい。とにかく、辰年なので、銀の龍の背に乗って、不景気と言う雨雲の渦を遠くに運んで行ってしまえ。

本年もたくさん本を読んで、ここで紹介できる一年になるよう頑張ります♪

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