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好奇心の本棚

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崩れる本棚のウサギノヴィッチとPさんによる競作エッセイ。 5の付く日はPさんが更新。10の付く日はウサギノヴィッチが更新します。
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#寝ゲロ

脳科学のモジャモジャ(Pさん)

 記憶力を上げようと思った。
 頭の中に、豊かで精巧な世界がなければ小説が書けない。
 しかし、僕は自分でも致命的と思うほど記憶力が悪い。
 興味のある分野だったら、なんでそんなこと覚えているのかと不思議になるほど覚えていることもあるが、反対に興味のないことに関しては、常識的会話が通じないくらいに知らないことが多い。
 芸能人、音楽関係は特に弱い。この間、職場にカラオケ機が置いてあって、パートのお

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だらだらと振り返る(Pさん)

 去年の暮れの流れでずるずると、去年のことを日記から振り返っている。

 二月頭のあたりに、このnoteを始める構想を立てている。

 ウサギさんと交互にエッセイを書くという本を頭の中で構想している。ウサギさんの出方にもよるがじっさいに実現するかどうかはわからない。

 これが結局実現したわけである。ウサギさんの出方、というのは、ウサギさんは新企画を立てるにあたって、とりあえず辛めの評価をするとこ

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命名法、その他(Pさん)

 Pさんです。また手違いで6の日に回ってしまいました。すみません。
 なんだかいろいろあって、好奇心の本棚を書くのが久しぶりな気がします。仕事もそうですが何より同人活動周りのことがいくつも重なっており、そう感じるのかもしれないですね。台風については、故あってあえて触れないことにします。
 新しい小説を書き始めました。昨日の「Pさんの笑ってコラえて」更新分で載せた物です。この、何とも腑抜けたマガジン

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葉巻(Pさん)

 先日、自転車で中野まで行ってその筋には有名な煙草屋「万富」という所へ、葉巻を買いに行った。
 調べた限りでは、葉巻を都内で買えるところは、ここと新宿の「kagaya」と、あと数えるほどしかなかった。
 知らないだけかもしれない。
 たぶん今年入ったあたりか、その前だか、タバコや葉巻やその他を吸うようになった。
 三十二になって初めて吸うようになった。あんまり周りにそういう人はいない。職場で喫煙を

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サラリーマンと血みどろと私(Pさん)

 1970年代くらいの、昔の文芸誌を読み直してみると、当時の空気が伝わってくる独特の面白さがあった。
 1970年代は、自分の中で、文学の黄金期みたいな印象があった。
 黄金期を担っていたのは、今考えれば何人かの作家であり、その他の人はそれほど興味が無かったりするけれども、そう言って敬遠していたのがそのよくわからない(けれどももしかしたら有名なのかもしれない)作家の、平らで特に注目するところのない

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