相づちと聞く姿勢

こんばんは。
小説家として活動している藪田建治と言います。


Voicyで越川慎司がされているトップ5%社員の習慣ラジオであった相槌を元にショートストーリーを書こうと思います。


1相づちの種類を複数持つ。

相づちがいつも一緒で、ましてやうなづきなり言葉に気持ちがこもっていないと、相手の気持ちとしてはどうでしょう。
あれ、この人本当に自分の話を聞いてくれている?真剣に聞こうとしてくれている?って疑ってしまいますね。

2抑揚をつけて言葉でも仕草でも変化をつけてみる。

それまではうんうんとか相づちを打ちながら聞く、相手の1番言いたいところでそうなんだ~とか、なるほどね~とか、抑揚をつけて聞く。もしくは少しのけぞるような仕草があっても良い。
こうするとどうでしょう。相手も自分の話を聞いてくれていると感じやすいですよね。
もしくは身体をちょっと前のめりにして、聞いてるよと仕草があっても良いですよね。

ここからは僕が勝手に考えたことです。

3相手に話の先を話しやすいように誘導してあげる

例えばこちらが「それでそれで」「その後どうしたの?」とか先のことを知ろうとした時、相手は無意識にでも喜んで、その話の先を話すと思いませんか?
例えば自分の愚痴や趣味の話で、話を聞いて欲しいと思っているときに、相手から「それでそれで。」とか言ってもらえると、喜んで話し込みますよね。そんな感じです。

4座る位置など話しやすい環境を作ってあげる

僕もそうですが、対面だと緊張する時ってありませんか?
それが年上の人であったり、上司部下の関係だったりすると。
そういう時に相手の心情を汲んで、たぶん自分と話す時は緊張しているだろうから、対面ではなくカウンター席にして、横にいてあげると話しやすいだろうなとかL字型にしてみようとか。
そうすることによって、相手により話しやすい環境をこちらが作ってあげる。
そうすることで話が弾み、こちらも結果的に願った通りの時間を過ごしやすくなると思いませんか?


ここからは物語化します。

後輩が相談があると言って、話に受けているのは良いけどなんでだろう。
こちらに聞く気がないわけではないのに、上手く彼の本音を聞き出せない。
相づちもしっかり打っている。相手の目もしっかり見て、聞く準備はちゃんと出来ている。

これは自分が悪いのではない。後輩が上手く話せないのが悪いんだ。

でもふと隣の席を見ると同じように会社の先輩後輩のような関係の人達が話しこんでいる。
よくよく観察していると後輩が話している時、先輩らしき人は相づちも一定じゃなく、抑揚をつけて工夫している。時折なるほどね~とか相手の気持ちに寄り添っているように思う。
他にもそっか~とか、なるほど君はそう思ったんだとか。

その後後輩の人もそうなんですよ、それで~~とか調子よく話し込んでいる。
なんか自分とは違う気がするな。自分の場合はいつもなんの抑揚もなかったし、目は見ているけど時折全然違う方向を見たりしているし。

彼等がカフェから出て行くまで注目してたけど、先輩は「それでそれで」とか相手が先を話しやすいように誘導している。
座る位置も考えてみれば対面ではなく、L字型にしていた。
たぶん後輩が対面だと話しにくいということを考慮して、そういう風にしたんだろうな。
あくまで話す主役は後輩の人で、その人が話しやすい環境を先輩が作ってる。

自分とこの人で決定的に違うのはここだ。
自分は聞いてあげるという気持ちがどこかにあったかもしれない。

じゃあ彼と同じように相手に合わせて聞く姿勢を持とうか。
自分だったらどうするだろう。
「それでどうしたの?」とか相手に先を話して欲しい時はちょっと前のめりになってみようか。それからどう思った?とか相手のその時の意見を聞いたりしようか。そうすることで相手の感情を知ることが出来る。

「ごめん、今まで話しづらかったよな。申し訳なかった。
悪いけどもう1度君の話をちゃんと聞きたいから、時間をつくってくれないか?」
後輩は分かってくれた。次はちゃんとこの人の話を聞きたい、そう思って聞く姿勢を持とう。



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