早高叶

怪奇幻想小説を書いています。怖い話・奇妙な話・読むのも書くのも大好き。第二回尾道てのひ…

早高叶

怪奇幻想小説を書いています。怖い話・奇妙な話・読むのも書くのも大好き。第二回尾道てのひら怪談優秀賞。新紀元社『幻想と怪奇』4、7、10に書評掲載。小説同人誌、販売中です。https://kyohayataka.booth.pm/ kyo.hayataka@gmail.com

マガジン

  • 読書日記

    早高叶の読書日記。読んだ本のなかで面白かったもの・印象深かったものについて記録しています。not for meだった本については書かないことにしています。

  • 文学フリマ

    文学フリマ出展の告知・報告などをまとめました

  • 掌編小説

    早高叶の掌編小説。気軽に読める短いもの。400字詰原稿用紙に直すと2枚から15枚程度の作品です。

  • 小説「生きている人魚」全5回

    早高叶の短編小説「生きている人魚」です。

最近の記事

所属同人誌『カム』のほうで嬉しいニュースがありました。5/7発売の『文學界』、楽しみです。 https://note.com/fine_swan201/n/n26668a300faf

    • 読書日記2月・3月 『文藝百物語』など

      いつのまにやら4月になってしまいました。 年度の切り替わりで仕事が忙しく、落ち着かない日々を送っていますが、本は相変わらず読んでますよ。 通勤時間は読書時間! くたびれきって眠る前にも、睡眠薬代わりに活字を読みたい! さて2月、3月に読んだ中で、印象に残ったものをザザッと振り返っておきます。 いつものようにホラー、ミステリ、怪談多めです。 2月『黒揚羽の夏』(倉数茂/ポプラ文庫ピュアフル) 『魔術師たちの秋』(同上) こちらはシリーズ本、2冊続けて。 東北にある七重町と

      • 文学フリマ広島6 出店レポート&文学フリマで買った本&広島のおいしいもの

        2月25日(月)、広島にて文学フリマが開催されました。 とても楽しかったです! 出店してきた感想などを書いていきますね。 広島への出店は昨年に引き続き二回目。 昨年は所属同人誌『カム』と並んで出店でしたが、今回は『カム』のメンバーが都合がつかなかったため、一人での出店です。 当日の設営はこんな感じ。 広島は大阪や京都と比べると出店ブース数が少なめで、その分、会場がゆったりしています。 来場したお客さんも、落ち着いて見本誌コーナーをチェックしたり、一つ一つのブースを丁寧に

        • 読書日記2024年1月 川野芽生『Blue』など

          あっという間に2月も半ばですね。 1月に読んだ本の中から、印象に残ったものについて書いていきます。 怪奇幻想趣味が多めですが、ジャンルはいろいろです。 『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈/新潮社) 年末年始の休みに読んだ中では一番の面白さでした。 舞台は滋賀県大津市膳所。 わたくし、現在は大阪住まいですが、実家は大津市で、通った高校は成瀬と同じところ。 なので、描かれている情景に「ああー、なつかしい!」の連続。 元・地元民として「わかる、わかる」というネタが満載で楽しめ

        所属同人誌『カム』のほうで嬉しいニュースがありました。5/7発売の『文學界』、楽しみです。 https://note.com/fine_swan201/n/n26668a300faf

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        • 読書日記
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        • 小説「生きている人魚」全5回
          5本

        記事

          25日(日)の文学フリマ広島6の準備をしています。チラシ作成! 1月の京都のチラシにちょっと手を加えただけですが(^^;) よかったら見てくださいねー

          25日(日)の文学フリマ広島6の準備をしています。チラシ作成! 1月の京都のチラシにちょっと手を加えただけですが(^^;) よかったら見てくださいねー

          【お知らせ】文学フリマ広島6出店! 怪奇幻想小説を販売します

          先月に文学フリマ京都が終わったばかりですが… その熱気冷めやらぬうちに、お次は文学フリマ広島6に出店します。 文フリ広島、公式のご案内はこちらからどうぞ↓ 文フリ広島、参加は昨年に続いて2回目です。 大阪や京都よりも会場がゆったり、見て回るお客さんたちもどことなくのんびりしたムードだったのが印象的です。 去年お会いできた方々とまたお会いできるといいなあ。 ブースは「D-08」になりました。 販売する本はこちら。 『水にまつわる奇譚集』 タイトル通り、水にまつわる奇妙な

          【お知らせ】文学フリマ広島6出店! 怪奇幻想小説を販売します

          文学フリマ京都8 出店レポート&文学フリマで買った本

          京都、予想外 1月14日(日)文学フリマ京都8、無事に終わりました。 ブースへお越しいただいた方、本をお手に取ってくださった方、おしゃべりしていただいた方、差し入れをくださった方……皆さま、ありがとうございました! それからもちろん、文フリ運営スタッフの皆さまにも感謝です。 今回の京都、予想外に(と言ったら失礼か)にぎわっていました。 大阪と比較するとブース数が少ない分、来場者数も少なめの印象だったのですが、今回は開場前に一般来場者の方々の行列が! プロの人気作家さんが出

          文学フリマ京都8 出店レポート&文学フリマで買った本

          文学フリマ京都8、いよいよ明日です。 ブース「おー34」にてお待ちしています。 長編ホラー『人形参り』、怪奇幻想短編集『水にまつわる奇譚集』、ノンジャンル小説アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』を販売します!

          文学フリマ京都8、いよいよ明日です。 ブース「おー34」にてお待ちしています。 長編ホラー『人形参り』、怪奇幻想短編集『水にまつわる奇譚集』、ノンジャンル小説アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』を販売します!

          【お知らせ】文学フリマ京都8に出展します&2024年の目標

          1月14日(日)に京都市勧業館みやこめっせにて、文学フリマ京都8が開催されます。 こちら、私も出店します。 ブースは「おー34」になりました。 今回、残念ながら新刊はありません。 が、京都では初売りになる『水にまつわる奇譚集』と『もし今、〇〇に戻れたら』をたくさんの方にお手に取っていただければなぁ、と思っています。 『もし今、〇〇に戻れたら』は文学仲間と一緒に作ったアンソロジーです。 私は「綺麗な地獄」という短編小説を掲載。 幻想的な恋愛小説となっております。 ありが

          【お知らせ】文学フリマ京都8に出展します&2024年の目標

          読書日記 2023年読んで良かった本

          いつのまにやら大晦日ですね。 さて、2023年に読んだ本の振り返りです。 良かった本をピックアップしていきたいと思います。 上半期分、7月分、8月分は下記にまとめてありますので、それ以降で印象に残ったものを。 時系列順、ジャンルごたまぜです。 9月 『近畿地方のある場所について』(背筋/KADOKAWA) 2023年、ホラー好き界隈で話題になったモキュメンタリーホラー。 私も大変楽しく面白く、大いに怖がりながら読みました。 ネタバレになるといけないので詳しい内容は書け

          読書日記 2023年読んで良かった本

          神戸新聞同人誌評に取り上げていただきました

          Twitterでも書いたのですが、嬉しいのでこちらでもご報告を。 神戸新聞「同人誌」欄(2023年11月25日付、評者・葉山ほずみ氏) にて、拙作「綺麗な地獄」を取り上げていただきました! こちらの小説は、アンソロジー『もし今、〇〇に戻れたら』に掲載したもの。 このアンソロジーは、文学仲間たちとの飲み会で「もし今ナントカってテーマで小説書いたら、面白いんじゃない?」と話が盛り上がったのがきっかけで誕生しました。 所属同人誌『カム』のメンバーや文学学校時代からの友人など、合計

          神戸新聞同人誌評に取り上げていただきました

          読書日記 2023年11月・文学フリマ大阪11で買った本の感想②

          9月の文学フリマ大阪11で買った本たち、感想第2弾です。 ずいぶん間が空いてしまいました。 読むのはわりと早いのですが、書くほうが遅くて……。 かなり時機を逸した感はあるのですが、アップしておきます。 『はぐれ文芸部XX』二十周年記念誌 はぐれ文芸部Xさんの二十周年記念号、ド派手なキンキラキンの表紙! 文フリ会場でも目立っておられました。 新作の小説と詩6編と、過去作から小説7編が収録されています。 特に気になった作品を二つ挙げておきます。 「今日もあたしは平和を燃や

          読書日記 2023年11月・文学フリマ大阪11で買った本の感想②

          【掌編小説】お帰りなさい

           戦場から兄が帰ってきた。  まだ夏が居座っているかのような、けれど空は高くなってきた日曜の昼下がり。私は庭に面したテラスのテーブルで、色鉛筆を使って絵を描いていた。夢中になり過ぎていたのか、兄が錆びた門を開けるギイという音も、芝生を踏みしめる足音も聞こえなかった。  気づいた時には「ただいま」とテーブルの向こうの、もう一つの椅子に腰かけていた。白いペンキの剥げかけた椅子が、キュイ、と独特のきしみ音を立てたのは聞こえた。 「お兄ちゃん! 今日、帰ってくる日だったの?」  私の

          【掌編小説】お帰りなさい

          読書日記 2023年10月・『異形コレクションLV ヴァケーション』

          私の大好きな怪奇幻想アンソロジー、『異形コレクション』。 新刊が11月に発売されるようです。 嬉しい!さっそく予約しました。 このタイミングで、というのもちょっと遅すぎる気もするのですが、前巻『異形コレクションLV ヴァケーション』の感想を。 5月発売の本なので、読んだのは結構前です。 実はこちら、某誌の読者書評コーナーに投稿したものの、採用されなかったんですよね……。 せっかくなので文章を少し修正し、こちらにアップしておきます~。 *** 「ヴァケーション」。 せわ

          読書日記 2023年10月・『異形コレクションLV ヴァケーション』

          読書日記 2023年10月・文学フリマ大阪11で買った本の感想①

          9月の文学フリマ大阪11で買った本たち。 少しずつ読んでいます。 すべてではありませんが、感想を書いておこうかなと思います。 まずは小説系から。 『稲麻竹葦』第九号 「妃たちの壬申の乱」 古代の歴史を扱っているこちらの同人誌、第九号のテーマは壬申の乱。 特に印象に残ったのは、小説「影に見えつつ忘らえぬかも~倭姫王」(芦原瑞祥さん)でした。 天智天皇の正妃・倭姫王(やまとひめのおおきみ)が主人公。 実はこの方、(私にとっては)とても印象が薄くて。 里中満智子さんの漫画『天上

          読書日記 2023年10月・文学フリマ大阪11で買った本の感想①

          9月終わりにコロナに罹患し、まだ完全回復とはいかない日々を送っています。 そんな中でも嬉しかったこと。拙作『水にまつわる奇譚集』に大変丁寧なご感想をいただきました。あらためて、ありがとうございました。 https://note.com/tadanomorita/n/n40125aaa3b56

          9月終わりにコロナに罹患し、まだ完全回復とはいかない日々を送っています。 そんな中でも嬉しかったこと。拙作『水にまつわる奇譚集』に大変丁寧なご感想をいただきました。あらためて、ありがとうございました。 https://note.com/tadanomorita/n/n40125aaa3b56