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やってはいけない黒板の使い方/板書の本質とは?

筆者は納豆が好きです笑

チャーハン、カレー、オムレツなどにも納豆を活用。

中でも秀逸なのが納豆パスタ。

バター×納豆×醤油×のりの最強コンボ。

なぜか突然、

「俺を紹介してくれ」

という納豆の声が聞こえたので、
気付いたらこの文章を書いていました笑


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


今週の「お品書き」です🎵

📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2024.2.19~2.25)

📒→全員最後まで読める記事
📓→メンバー以外は途中まで読める記事

【月曜日】
📒やってはいけない黒板の使い方/板書の本質とは?
【火曜日】
📒note6ヵ月目の振り返り
【水曜日】
📓《教育②》今週の1冊 from library
📓最初の1分が全体を規定する!プレゼンテーションの裏ワザ
【木曜日】
📓日本教育の革命は既に始まっている!N高が日本一であるワケ
【金曜日】
📓ワンランク上の記事を書くための極意
📒あなたもどれかに当てはまる!過敏性と鈍麻性の真相
【土曜日】
📓夫婦・恋人とのすれ違いが回避できる!?男女の脳の違い
【日曜日】
📒《総合》一人旅の日々を授業にしてしまおう!世界の国々

読みたい記事があれば、
是非、LIBRARYにお越しくださいね✨


先生が黒板にその授業の内容を書いていく。

それを子どもたちが写していく。

日本全国どこにでも見られる、
学校の当たり前の風景です。

板書というものは、
毎日毎時間行われます。

一方で、
板書というものをきちんと調査した、
エビデンスがあるデータは、
あまりない
というのが現状。

もし、その板書方法に、
そこまで意味がないとしたら・・・どうでしょう。

逆に、
黒板を有効に使える方法があるとしたら?

「黒板の使い方」

ということに関する思想1つ違うだけで、
1年間の学びの蓄積には、
とんでもない差が生まれます

この記事では、

「黒板の使い方」

というテーマで、
学校教育というものを多角的に見ることができたらと思います。

ご自身の学生時代や、
お子さんの様子を振り返りながら、
記事をご覧いただけると一層楽しめると思います。



板書って意味あるの?

あなたは、
学生時代に黒板に書かれている文字を、
ノートに写していましたか?

もし写していたのならば、
ノートに書いた内容を覚えていましたか?

もしくは、
見返していましたか?

これらの問いに、
板書の是非というものが見え隠れしているはず。

筆者は、学生時代、
授業で寝てしまうことが多かったので、
ノートに書いたり、書かなかったりでした。

寝てしまうといのは、
脳の覚醒状態を維持できないという、
筆者の発達凸凹の特性上で、です。

いざ授業を終えると、
ノートにはふにゃふやしたり、
舟をこいでいたが故に、
関係ない線があちらこちらに引かれています。

一応、
ノートを取ろうとはしていたんですね笑

筆者が、
10年間の教員生活で実感したことは、

「板書をノートに写させる必要はあまりない」

というものです。

とはいっても、
ノートを使わないわけではありません

算数のノートは、
1年間で多いときは1人5~7冊ぐらい使ってましたし、

国語のノートは2冊、
社会のノートは5冊なんて時もありました。

日記を書かせていた時期もあるので、
日記だけで10冊以上という子も普通にいました。

多い子で、20冊以上といったところでしょうか。

これは、相対的にみて、
通常の学級の2~3倍以上のノート量だと思います。

ただ、
板書をノートに写すという目的のために、
使っていないのです。

では、どんな使い方をしてきたのか。

筆者が実感する、

「力が付くための黒板の使い方」

とは、どのような考え方に基づいているのか。

まずは、

「やってはいけない黒板の使い方」

という視点で見ていきます。

逆の視点だからこそ、
浮き彫りになってくるものがあるはずです。


やってはいけない黒板の使い方

ズバリ、やってはいけない黒板の使い方は、

「黒板いっぱいにぎっしり書く使い方」

です。

理由を幾つかに分けて説明していきます。


❶視写が困難な子どもがいる

これまでの記事でも様々発信してきましたが、

LDの子どもには、
視写が困難な子どもがいます。

LDの子どもが約10%。

しかし、これだけではありません。

LDの子ども以外にも、
視機能や視知覚認知に困難を抱えている子どもはいるのです。

以前、学級全体に、
視機能・視知覚認知に関する検査を行ったことがあります。

これは、市販のもので、
特別な資格がなくても行うことができ、
集団でも行えるという、

「教育現場にカスタマイズされた検査キッド」

です。

学級内にLDの疑いがある子どもが2人いました。

検査の結果、
その2人以外にも、
視機能・視知覚認知に問題を抱える子どもが3人程度
いました。

その子たちの特徴は、
作図が苦手だったり、
ノートに文字を書くことを面倒がったりするというもの。

つまり、
学級の20%程度は、
黒板に書いてある文字を写すという行為そのものに凹みをもっている
と見当を立てることができるのです。

よく、
ディステクシアの見え方について説明するときに、以下のような画像が使われます。

https://life.litalico.jp/hattatsu/mailmag/153/

どうでしょうか?

これが、
毎日、
毎時間、
延々と繰り返され続けるのです。

疲れてしまうのは当たり前ですし、
教室から逃げ出してしまう子がいるのもうなずけます。


❷何が重要なのかが分からない

相対的に見て、
学力が低い子どもは、
情報の取捨選択に困難を抱える場合が多いです。

様々な色を使って、
大事なところを強調していたとしても、
黒板に文字がぎっしりであったら、
何が重要なのかを「選択」することができません。

そして、
この「選択」に凹みをもっている子どもは、
往々にして、
視写も苦手だったりします。

ノートに写すことだけで、
エネルギーと時間を使い果たしてしまう

必死に書き終えたはいいが、
頭に内容は入っていない。

本来は、
学習の到達目標を達成させることが、
授業の目的であるはず。

ところが、
黒板を写すことが目的になってしまう。

「手段が目的となってしまう」

という、
非生産的な時間を生み出してしまうことになります。


❸教師が板書している時間は何も生み出していない

黒板にたくさんの文字を書く場合は、
その文字を書くために、
たくさんの時間を使うことになります。

その間は、
子どもは思考しているわけではありません。

教師はフィードバックをして、
子どもの学びの質を上げているわけでもありません。

つまり「何も生産していない時間」です。

よって、
板書の時間を多くとればとるほど、
板書を最小限にするクラスとの差は、
開いていくということです。

これは、もちろん、
教えるレベルの同じ教師が、
時間の多寡で差をつけた場合と言う条件下で、ですが。

また、
荒れている学級であれば、
板書を長くするということは、
それだけ子どもに隙を見せるということでもあります。

子どもにずっと目線を送っていない。

落書きをしていたり、
よそごとをしていたり、
友達と手紙の交換をしていたり・・・

そういったことを見逃す可能性が高くなるということです。


黒板をどう使うのか?

ここからは、
黒板をどう使っていたのかを解説していきます。

❶最小限の内容を書く

板書が多くなる傾向がある教科の1つに、
知識を教えがちな社会科があげられます。

以前に、
筆者の社会の授業を記事にしました。

これを見ると分かるのですが、
スライドにほとんどまとめてしまっているので、
黒板にわざわざ書く必要がありません

スライドを使って授業を行っていくと、
内容にフォーカスすることができます。

よって、
授業を楽しんでもらい、
理解した上で、
必要最小限の情報だけノートに書けばよい

そのようなキーワードや、
簡潔な文のみを、
黒板に書き、
ノートに写させます。


❷黒板は子どもに解放する

筆者の授業は、
子どもが板書をします。

どういうことか。

例えば、

「この詩の情景を絵にします。かけたらノートをもってきましょう」

と指示し、
まだ出ていない絵が出てきた場合は、

「黒板に書いてください」

と予め区切り線で分けておいた黒板の一部に、
絵をかいてもらいます。

そして、
黒板にずらりと並んだ絵をみて、
意見交流を行うといった感じなのです。

これは、
現在であればタブレットでも代用できると思います。

算数の授業でも、

「③まで解けたら持ってきます」

とノートを持ってこさせ、
正解だった場合は、
黒板に式と答えを書かせていきます

「それでは、まだ解いている途中の子どもに答えが見えてしまうではないか」

といった意見が出てくるかもしれませんが、
意図的に見せているのです。

なぜなら、
そういった時に黒板を見るのは、
解き方が分からないか、
迷っていて不安な子どもだからです。

段々とやっていくうちに、
黒板を見ずに解けるようになっていけばよいのです。

筆者の心の師匠も、
板書を子どもに解放させます。

中学の教師なのですが、
指導案の板書計画には、

「神のみぞ知る」

と書いてあるそうです笑

以前、板書計画の項目に、

「如何に板書が必要ないか」

を徹底的に書いた結果、

「板書計画を書かなくてよい」

と指導主事に言われるようになり、
そのような表記の仕方になったそう。

毎週のように、
全国各地から授業の視察に様々な方が来るそうなのですが、

「神のみぞ知る」

という指導案を見た時に、
どのような反応をするのか、
想像するだけで笑えてきます・・・笑


まとめ

板書をいっぱい書いて、
授業をした感じを演出するのは、
教師の自己満足である場合があります。

発達凸凹について勉強をし、
法律で明記されている合理的配慮のことを心得ている先生は、

板書をプリントアウトしたものを渡したり、
教師のノートをコピーしたり、
板書の情報を限定したりしています。

では、筆者のクラスで、
大量にノートを使っていたのは何だったのかというと、

「ノートは思考の基地」

と言われるように、

評論文、
意見文、
友達の意見のメモ、
自分の思考のメモ、
算数の問題+解く過程

などが書いてあるのです。

ノートが次々と消費されていくので、
筆者は教室にノートのストックをたくさん持っておき、
その日になくなってしまったという子どもに渡していました。

板書1つとっても、
子どもたちからの目線で、
本当に効果があるのかという疑問をもちながら、
探究し続けるということが大切だと思います。

ただ、
学校の先生が大変であるということも重々承知なので、デジタル教科書などを使いながら、板書の量を調整するといった視点が現実的かもしれないなと思っています。


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いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!

明日の記事は、

note6ヵ月目の振り返り

です。

noteを開始して、半年という節目を迎えます。
しっかりと残しておきたい記録地点です。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


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