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学校教育に「掃除」は必要ですか?

また1週間が始まりましたね!!

ほとんど1月の締めとなる1週間。

2024年の最初の1ヵ月を、「いい1ヵ月だったな」と思えるように、今週を駆けていきましょう♪


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


さて、今週の「お品書き」です🎵

📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2024.1.22~1.28)

【月曜日】
学校教育に「掃除」は必要ですか?
【火曜日】
「一匹狼」という生き方
【水曜日】
「日本ギネス記録タイトルホルダー」から
教わった鉄棒のプロを育てる方法
【木曜日】
たった1回の挨拶で人生が変わる?
「ご挨拶の法則」
【金曜日】
新卒時代に特に心に残った
子どものエピソード3選
【土曜日】
教育で最も避けるべきことですか?
それは「愛着障害」です
【日曜日】
ひらがなを覚えるのは簡単だと思っていませんか?文字習得の落とし穴

読みたい記事があれば、是非、LIBRARYにお越しくださいね✨


働き方改革が、教育現場にも降りてきたことで、

何の仕事をなくし
何の仕事を残すのか

が、教育現場では日々問われています。

そして、それは子どもたちの活動も同様。

行事の縮小。
1日のスケジュールの圧縮。

そんな中、海外と比較すると、日本の学校にある特有の文化に自然と気が留まります。

それは掃除です。

世界の国々では、
子ども自身が学校清掃を行うよりも、
専用の用務員が掃除を行うという国が
過半数を超えています。

ならば、清掃活動も、なくす活動の候補として
あげられてもおかしくない。

そんな清掃活動の是非や、
「掃除」というものについての効能を
記事にしていくことができればと思います。

楽しんでご覧になってください。



学校教育の清掃活動の是非

正直、働き方改革を進めていく中で、
「清掃活動」がなくす活動の候補として
あがったことは一度もありません。

単純に、掃除をする用務員が、
学校現場には十分にいないという、
人事や予算の関係もあります。

「では、人員さえ配置されれば
子どもに掃除をやらせなくてもよいので、
余分な仕事が減るじゃないか」

そんな声が聞こえきそうです。

確かに、掃除をすることは、
子どもにとって面倒なことかもしれない。

一方、

「ならば全部なくそう」

とすれば躊躇する人が出るのも
おそらく予想できる。

それは、清掃活動をすることには、
様々な教育効果があることが期待でき、

掃除というものが、
日本人の気質として生活に根差したものである
気がするからです。


躾の三原則

日本教育の父、森信三氏は躾の三原則として、
以下の3つをあげています。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

一、挨拶
二、返事
三、後始末

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

信三氏は、この3つさえできていれば、
最低でも真っ当な人間に育つことができる
ということを主張しています。

この「後始末」という項目は、
自分で使ったものを片付けるという
「掃除」という行為も含まれるはず。

この「後始末」には、

「最後までやり遂げる力」

を育むために必要なのです。

靴を脱いだらかかとを揃える。
席を立つときは椅子をしまう。
トイレが済んだら、
きちんと次の人の為に蓋を占める。

この小さな小さな日常の積み重ねが、

「きちんとやり遂げないと気持ちがわるい」

ような感覚を育みます。

だからこそ、

諦めずに最後までやり遂げる姿勢
請け負った役目を果たす責任感

へと派生していきます。

つまり、掃除にも
そのような意味合いがあるということなのです。


時・場・礼

学校の生活指導の三原則であげられるのが、

この

時・場・礼

です。

すなわち

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

一、時を守り
二、場を清め
三、礼を正す

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

という三原則。

「場を清め」

というのは、
環境を美しい状態に保つということ。

荒れている学校と言うのは、
総じて床にごみが散乱しています。

「割れ窓理論」というものをご存知でしょうか。

「建物の窓が壊れているのを放置すると、
誰も注意を払っていないという象徴になり、
やがて他の窓もまもなく全て破壊される」

と言った内容です。

逆に言えば、壊れたものもすぐに修理して、
きれいさを保てばよいのです。

非常にきれいな状態の神社に
誰もポイ捨てをしないのと同じ。

実際にニューヨークで実践され、
環境を徹底的にきれいにすることで、
見事に犯罪件数を減らすことができた
という実践も通してあります。

ハインリッヒの法則というものがあるように、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1件の重大な事故・災害の前には、
29件の軽微な事故・災害があり、
その前に300件のヒヤリハットがある

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

のです。

場を清めなければ、
ごみが散乱することにより、
子どもの心は乱れ、
小さなヒヤリハットが発生し、
やがて重大事故になる。

そのような安全管理をするという意味でも、
子どもに清掃活動を行わせることは
意味があるといえそうです。


イエローハットの前身

イエローハットの創設者、鍵山秀三郎さんは、「掃除」で有名です。

鍵山さんが会社を創業した時代は、
どこも人手不足の時代。

選考する贅沢が許されなかった鍵山さん。

様々な会社に、たらいまわしにされた
心の荒み切った社員とともに
スタートすることになります。

営業から戻ってきた社員は、

社内で八つ当たりをし、
鞄を机の上に放り投げ、
椅子を足で蹴るような状況。

そんな社内の雰囲気を
少しでもよくしようと始めたのが
掃除だったのです。

しかし、掃除を始めても、
社員はたったの1人も手伝ってはくれません。

近所からは、

「人の家のゴミをいじるな」
「プライバシーの侵害だ」

などの苦情が入る。

コンサルタントからは、

「あなたは経営者に向いていない」

と言われ、

社員からは、

「掃除しかできない社長」

と散々悪口を言われました。

それでも、鍵山さんは諦めなかった。

そして、掃除を始めてから12年が経過してから、変化が起こったのです。

社員が、自主的に、
掃除や洗車をするようになった。

そこからは快進撃の始まりでした。

今では誰もがその名を知る会社へと
成長を遂げているのは見ての通りです。

鍵山さんは言います。

人の心は、そう簡単に磨けるものではありません。ましてや心を取り出して磨くなどということはできません。心を磨くには、とりあえず、目の前に見えるものを磨き、きれいにする。

何かを磨くことによって、
心を磨くことができる。

学校の床を磨く雑巾掛けも、
真剣に行うことで、
心を磨く教育になり得る活動になるでしょう。


そ・わ・かの法則

人生を豊かにしていくために必要な
「そ・わ・かの法則」というものがあります。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

そ・・・掃除
わ・・・笑い
か・・・感謝

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

の3つです。

あるホテル経営者は、
チェックアウトをした際の部屋の状態によって、部屋を利用したスポーツ選手が、
その日によい結果が出るかどうか分かる
と言います。

乱れている日は結果は出ない。
逆に整っている場合は結果が出やすい。

一流選手であればあるほど、
部屋の乱れがないそうです。

そのような「乱れ」や「ズレ」を
そのままにせずに、消化してきたからこそ
一流たる所以なのでしょう。

他にもよく、交際する相手や、取引をする会社の水回りを見るのが大切ということを耳にします。

トイレ、お風呂場、台所。

特にトイレ。
人が掃除するのを嫌がりがちなトイレを
徹底的にきれいにしている人や会社は信用できる
のだそうです。

これは、本当かは分かりませんが、

トイレ掃除をしていると臨時収入が入りやすい
とも言われます笑

若い頃からずっとトイレ掃除を続けてきた
北野武などは、その代表格と言えるでしょう。

もし興味があったら試してみてください。


まとめ

まとめると、
掃除には以下のような効果がありそうです。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

◆やり遂げる力がつく
◆人間の心を磨くことができる
◆事故や怪我、荒れが少なくなる
◆人から信用される

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

日本という国は、

「清潔にしているか」

ということをとても評価する国です。

だからこそ、
掃除の習慣を身に付けていないことによって、
将来惜しむべきチャンスを逃してしまう
かもしれない。

大人になってから、
急に身に付けられるものではないかもしれない。

だからこそ、小学生の段階から行うことには、
意味があると言えそうです。

筆者が3~5歳のアメリカ滞在時に出会った、
未だに付き合いがある幼馴染の友人が
言っていました。

「アメリカにはない文化だけど、
日本のあの自分たちで掃除をするという教育は
とてもいいと思う」。

掃除力というのが、
実は日本人の底力につながり得るということを
自覚し、
掃除や清掃活動を誇っていくことができればと思います。

最後に、
長野県にある円福寺の和尚に詩によって
しめさせていただきます。

はきものをそろえると、心もそろう。
心がそろうと、はきものもそろう。
脱ぐときにそろえておくと、
はくときに心がみだれない。
だれかがみだしておいたら、
だまってそろえておいてあげよう。
そうすればきっと、
世界中の人の心もそろうでしょう。


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「コメント」も残してくださる有難いです!コメントを読んだ方々が、より教育についての知見が深めることができる図書館でありたいと思います。

いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!

明日の記事は、

「一匹狼」という生き方

です。

「一匹狼」は、誰とも交わらない、
孤独な存在だと思っていませんか?


筆者の考えは違う。
「一匹狼」という生き方を追究します。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


共育LIBRARYは、りょーやんの記事だけではなく、

共同運営マガジンも併設しています。

マガジンの仕様上、メンバーは限定100名までとなっており、

いよいよ残りあとわずかになってきました。

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ご参加希望の方は、気軽に上記の記事にコメントしてください🎵


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(2024.1.22~1.28)

【月曜日】
学校教育に「掃除」は必要ですか?
【火曜日】
「一匹狼」という生き方
【水曜日】
「日本ギネス記録タイトルホルダー」
から教わった人生が変わる鉄棒指導
【木曜日】
たった1回の挨拶で人生が変わる?
「ご挨拶の法則」
【金曜日】
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