さて、学校選び、どうしよう?

戦略的中学受験のすすめ⑤

私立中学校の数は東京で183校、神奈川で61校あります。(2018年現在、男子校・女子校・共学校全て含む)

その中から実際に受験するのは3~8校と言われています。私自身が受験したころは1月受験というものもなければ、午後受験もなかったので、多くても4、5校でした。

さて、こんなに沢山の選択肢があると、はてどうしたものか・・・と悩んでしまいます。まだ4、5年生のときは偏差値ありきで学校を絞るのではなく、学校そのものとの相性で考えたいものです。「行ける学校」ではなく「本人が行きたい、もしくは親が行かせたい学校」を探すわけです。

とりあえず、首都圏の全ての私立中学校が載っている分厚い学校案内の本を1冊購入しました。学校側が公表しているデータが載っているので、いくつかの学校を比較検討する際に役立ちました。

そして、ここで大切なこと。
・子供にどんな学生生活を送ってほしい?・・・勉強メイン? 部活メイン?
・どのような環境で学んでほしい?・・・男子校女子校or共学? マンモス校or小規模校? 自主性を重んじるor規律をキチンと? 都心or郊外? 学校の方針は?
・卒業時のイメージは?大学受験はどうする?・・・附属校or進学校? 日本or海外?

小学生ではここまでなかなか調べたり想像したりすることはできません。ここは親がざっくりとでも我が子がどのようになっていってほしいのか、どんな環境が合いそうか、のイメージを持つことが大切なのかなと思います。必ずしも人気校と相性がいいとも限りません。入学後のミスマッチを防ぐためにも、まずは公表されている部分で、ある程度の数まで親が絞り、それから実際に説明会や文化祭、体験授業などに足を運ぶことをオススメします。

我が家は、息子自身に「絶対に共学がいい!共学以外受けない!!」と宣言されていたため、そこでまずググっと選択肢が狭まりました。。他のお母さんに「それだと選択肢減っちゃって不安じゃない~?」と言われましたが、むしろ減ったら減ったで調べる手間も減ってラクだわ、と思うようにしました。

ある程度絞れたら、文化祭や学校見学、説明会はなるべく早い段階で行けると後がラクです。文化祭が多い秋は、6年生になるとまず本人が模試やらテストやらで週末の予定が埋まってしまうため、非常に忙しく余裕がありません。6年生で行くのは本命の学校くらいにして、この学校どうしようかな~のときはなるべく5年生までに行っておくことをオススメします。

それに文化祭に行くと子供のモチベーションにも影響が出ます。先輩たちが楽しそうにしている姿を見ると、自分もあぁなりたい!と思い、この学校に入りたい!につながります。
またその逆もしかり。それまでは第一希望だった学校が、校門に足を踏み入れた途端、真面目な?地味な?雰囲気に息子は嫌気がさし、行って5分で「もうここはいい。行きたくない!」とクルッときびすを返したこともありました。せっかく来たのに…本命だったんじゃないの…!?と思いましたが、学校に通うのは息子なのでそこは尊重するしかないかな、と諦めました。

学校説明会は親だけが参加することがほとんどです。いくつか参加してみると、なんとなくの学校の雰囲気をつかめるようになりました。まずはトップである学校長。その後に続く先生方。平日だと生徒の姿も見えます。やる気・熱意・雰囲気などなど、学校案内には書かれていないものがだんだんと垣間見えてくるようになりました。

実際に電車に乗って通学路の確認や校舎の雰囲気も、重要な情報です。やはり実際に行って、聞いて、見ることで、紙面だけではわからないものが得られるので、これもまた親の仕事と割り切って、時間を作るようにしました。

わざわざ大変な受験をして私立中学に行く、ということは子供が受ける教育の選択肢を広げることです。そしてどの学校を志望するかの選択権は、まずは受験生側にあります。学校側は受験してもらわないと合否は出せないのです。入れるならどこでもいいわ~ではなく、親が高い授業料を納得して払うためにも、子供が多感な10代をより良い環境ですごすためにも、そして親子で苦労の多い中学受験を乗り切るためにも、学校選びは慎重かつ大胆にできたらいいなと思うのです。

親子で行きたい学校と行かせたい学校が合致すれば最強です!あとはそこに向かってやるぞーー!!となるだけなので。(←言うのは簡単なんですよね・・・)

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