塾での立ち位置~クラス分け~

戦略的中学受験のすすめ③

入塾時、5クラス中下から2番目のクラス。
ライバルの○○君は上から2番目のクラス。
さて、どうする?

息子が入った塾は1学年に100人ちょっといて、クラスは5つに分かれていました。上の2クラスと下の3クラスでは大きくカリキュラムが分かれていて、テキストは同じでも、網羅する問題の量や質がかなり異なるのです。

簡単に言えば、目指すところが
1:最難関校(御三家レベル)
2:難関校
3:中堅校
4、5:それ以下 というわけです。

学校の魅力は数字では測れないことも多いと思いますが、「受験」となると切っても切れないものが偏差値です。でもこれも面白いもので、数十年前に私が受験したころとはずいぶん評価が変わった学校も多くて驚きました。評価が上がって人気校になっていたり、またその逆だったり・・・

我が家は息子の入塾したきっかけが「学校の友達の○○を算数で抜かしたい!」であり、私も「御三家に入れて東大に行かせたい!」ではありませんでした。勉強が好きで負けず嫌いな息子は中学受験向きなのではないか、高校受験がない分、多感な十代を他のことに費やせる価値は高いのではないか、と思ったからです。

さぁてここで、親の出番です!
受験までの丸々2年間をどう使うか、スケジュールの把握と、長い目で見てモチベーションをコントロールする必要があると考えました。これが中学受験は半分は親の受験と言われるゆえんかな、と思うのです。それに多くの子はもっと早く塾に入っているので、我が家は約1年の遅れがあり、それを挽回するためにも効率良く進める必要がありました。

でも相手は小学生です。
しかも女親からすれば訳わからない男子。
しかもしかも息子は頭ごなしに「いいからやりなさいっ!!」といって言うことを聞く素直なタイプでもありません。納得しないと動きません。でも集中力はあるほうで、つまり言い換えればコツコツできるタイプではありません。

そこで私は息子に伝えました。
「今はこのクラスだね。でも2つ上の○○君のクラスに行きたいよね。そのためにもまずは1つ上のクラスを目指そう。クラス分けのテストは2か月に1回だから、次の次のテストくらいに1つ上に上がれるように頑張ってみよう」と。

いわゆるスモールステップですね。
いきなり、2年間ずっと『御三家に向かってハチマキ締めてエイエイオー!!解くんだ解くんだ、解きまくれーー!!!』の世界では息がつまります。私だったらイヤです。学校行事も楽しみたいし、友達ともまだまだ遊びたいだろうなと思うのです。
「このくらいならちょっと頑張ればできそうだな」という、小学生でも理解できるレベルの目標を常にかかげることで、『気づいたらここまで来れてた!!ヤッター!!!』作戦でいくことにしました。

そして塾に入った時に息子と約束をしました。
・宿題は必ずやること
・わからない問題があったら印をつけること

約束をちゃんと守っていれば、
字が汚くても文句は言いません。
友達と遊びほうけても文句は言いません。
テレビを観てギャハハ笑っていても文句は言いません。
ズボンに穴をあけてきても文句は言いません。
傘を折り曲げても、なくしてきても文句は言いません。
バス乗るためのICカードケースを壊しても文句は言いません。
いや、ちょっとは言ってしまうか・・・

そうです。
中学受験のために小学生男子と向き合うということは、親の忍耐力と寛容力を試されることでもあるのです。。。

つづく

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