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『KONMARI ~人生がときめく片づけの魔法~』 近藤麻理恵

第3話まで見て、私は家中の服を引っ張り出して8畳の部屋に積み上げた。(その時の様子をブログに書きました)『全裸監督』を見るためにNetflixの無料体験に加入したので、ついでに話題のこんまりさん番組『KONMARI ~人生がときめく片づけの魔法~』を見た。ときめくものを家に残して、その他を感謝しながら捨てる、という言わずと知れたこんまりメソッド。アメリカの家をこんまりメソッドで片づけると・・・?というドキュメンタリー。エミー賞2部門にノミネート。


まず一言でいえば、面白い。アメリカ人の家を覗ける。映画やドラマで「家庭」のシーンは出てくるけれど、あれは作り物。映画に出てくるでもない、ニュースで取り上げられるでもない、普通のアメリカ人と家を見るのは初めて。やたら家族写真を飾ったり、クリスマス用のくるみ割り人形があったり、ソファに夫婦がぴったりくっついて話したり、というのはとてもアメリカ的だなと思う。一方、アメリカの広い家でも収納は足りない(モノの量が多すぎる)、片付けられない自分を責めてしまう、というのは私と同じ。そして言葉や容姿が違っても、「あなた、そんなにちゃんとしたお母さんになろうとしなくてもいいのよ。気負ってるのがわかるわ」とか「この人がこんなにも捨てられないのは心理的なことが原因になっていそうだ」「おっ、出迎えの挨拶が握手からハグに変わった」「この人はこんまりさん、というか人に心を開かないタイプだね」といった人間観察もできる。もちろん人の変化を含む片付けのBefore・Afterも楽しい。


アメリカでは「片付けなんてメイドがするものだ」とか「KonMariが英語を話さないなんて」(KonMariさんは簡単な会話は自分の英語で話し、細かいところは逐次通訳)という反応があったらしい。シーズン1に登場する家族やカップルは、白人、アジア人、黒人、白人と非白人夫婦、ゲイカップルと見事に属性がばらけている。ただ、大体どの家もそれなりに収入がありそう。白人カリスマ主婦のマーサスチュワートがお部屋を素敵にデコレートするのではなくて、「アジア人のKonMariが部屋の掃除をする」というショウを馴染みやすく、際立たせやすくする演出なのだろう。


見事なのはKonMariさんのたたずまい。英語ができなくてもひるまず、プロフェッショナルな仕事をし、どんな人にも態度を変えず自分らしくふるまっている。小さくてかわいらしい彼女が、とてもかっこいい。

映画/動画18 KONMARI ~人生がときめく片づけの魔法~

●私のKONMARIさん片づけ体験

●『全裸監督』感想

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