父の命日に
3月16日は父の命日だった。
私が大学3年の時に亡くなり長い時間が経過したので、色んなことが朧になってきた。
顔、声、匂い、個々の思い出。
私が物心ついた頃には禿頭だったし、背が高かったので、波平さんから髭をとり、マスオさんの身体に載せたような姿が浮かんでくる。
声は大きなだみ声。
匂いはおっさんの匂い。
ポットからお湯を出してお茶を入れることも出来ない・しない。
天井を掃除してくれと母に頼まれれば、濡れ雑巾をぶつけて、天井にシミを作る。
麻雀大好き。
海苔と煎餅と赤身の鮪が好き。
スポーツ観戦が好き。
初対面でも誰とでもお喋りできる。
人に頼み事をする名人。
40歳過ぎてから教習所に通い、乗り越しさせられて教官に怒ってた。
少し良いことも書いてあげないと。
父の後輩によれば「運動神経抜群で、カッコよかった」らしい。
葬式の時には男泣きしている友達が何人か居たと思う。
普段思い出すこともなくなっているので、年に一回はしっかり思い出すためにも書いておく。
床上浸水でやられちゃったから写真も殆どないなあ。
探せばあるのかな?
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