見出し画像

ホストがキレたらそこで接客終了だよっ‼️

こんばんなまらステ❤️Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

このところ世間を賑わせている南麻布の高級寿司屋の話。

ラウンジ嬢という職業がなんなのか具体的によくわからないのだけど、

金持ちのおっさんを相手にして、時として店外に同伴デートすることがあるみたい。

んでその寿司屋に自身のラウンジ客であるおっさんと行ったら、激昂した「大将」に殴られかけたといってX(旧twitter)に、激おこ写真を晒していた。

大将は関西における言い方で、江戸前寿司においては親方が正しいとのことだけど、本人が「大将」というのでこの先もそのように書かせてもらう。

ラウンジ嬢ご本人の言い分を書くとこんな感じ。

他のお客様から「大将」に振舞われた白ワインが自分の目の前に置かれたが、二日酔いで酒を見るだけで気持ちが悪くなる状況だったため、店員にどかすように言ったら、「大将」が「(このワインは)お客様からいただいたものなのに(なんで言い草だ)」と不機嫌になったので「私達も客だ」と言い返すと険悪な雰囲気に。

そこで早々に会計を済ませて出ようとしたときに、思わずラウンジ嬢が「こんなお鮨屋さん初めて」と口にした瞬間、「大将」がキレて殴りかかろうとしたのを弟子が必死で止め、弟子からは泣きながら謝られたという。

これに対して「その場に居合わせた」だの「後日店で話を聞いてきた」などというpost(旧tweet)が絶えず、真贋を探り当てるのがハディース(ムハンマドの言行録、イスラームではクルアーンの次に大切なものとされるけど捏造が多い)並に困難なのでいちいちここで載せようとは思わない。

腕に雲丹を載せて写真を撮ってた、同伴のおっさんが終始ラウンジ嬢を動画で撮り続けていた、居合わせた他の客と口論になったなどなど。

ひとまずオリジナルの文面だけ見ても、少なくともお店の人や居合わせた人にとって不愉快な振る舞いだったのかな、ということは想像がつく。

しかしながら、いくら都合よく瞬間を切り取られたと言ってみたところで、このブチギレ方に対して擁護のしようがない。

接客においてこんなこと絶対やっちゃいけない。

お客様は神様、なんてことはなく迷惑客に毅然と接する必要は当然ながらある。

このラウンジ嬢に対してもっと早く冷静に対応して、帰ってもらえば済んだ話だったと思うよ。

外野は名誉毀損で寿司屋が訴えたらいい、とか書くけどさ、キレた時点でまず勝てないって。

自分自身学生の頃のバイトでは高圧的なお客様によくムキになって、後で上司から説教されまくったし、社会人になっても続いた。

自分が絶対悪くないと思ったら徹底的に戦って、上司にも「初めから喧嘩腰の人なんかお客様じゃない❗️」と言い返した。

今思えば、怒って喧嘩になるのと毅然とした対応というのを完全に履き違えていて、当時の上司が圧倒的に正しかったのだけど、あの頃の自分にはそんなことわからなかった。

もちろんただのモンスタークレーマーもいるけれど、ほとんどのお客様は何か問題を解決したくて声をかけてくれている。

モンスタークレーマーにしたって、何か事情があってモンスター化していることがほとんど。できるだけリクエストを引き出し、できるだけのソリューションを出す。それでもダメな人もいるけどね。でも簡単に決めつけない方がいい。

自分の場合はたまたま鍛えてくれたお客様達がいたから簡単にはキレなくなった。

でも、世の中にはいろんなキャリアの人がいる。

寿司屋は屋台からの名残りでオープンキッチンが基本だし、だからこそ欧米人からもウケて日本食で一番最初に世界へ出た。

鉄板焼き、天麩羅、そしてラーメンなどオープンキッチンが基本でライヴ感のある日本食が欧米人にウケやすい。

寿司職人は寿司通の人がよく使う表現で「仕事」の腕を競うのと同時に接客業であり、かつエンターテイナーでもある必要がある。

世界一ミシュランの星を持つ故ジョエル=ロビュションが「すきやばし次郎」の田村氏を敬愛してやまないのはフレンチにない双方向性に惹かれたからで、「次郎」と同じ寸法のカウンターレストランを出したりもしている。

その影響かどうか知らないけど、最近のフレンチはオープンキッチンとカウンター、って店多いじゃん。キャパシティの問題かもだけどね。

この寿司屋だって能舞台を模した内装にして、エンターテイメント性を醸し出してるわけでしょ。しかもワインを勉強して、ソムリエ的な振る舞いも見せている。

「大将」は割烹の経験もお有りのようだから、接客ができないなら厨房に隠ればいいと思うのだけど、

寿司職人としての道を選んだのなら、どんなお客様が来ても絶対キレちゃダメ。

イヴェントの仕事でアルバイトの子達によく言ってるのは、接客してる限り絶対クセの強い人は来るけど、自分が正しいことをしてるのなら、後で「変な人来たなー」って笑い飛ばせる。でも何か手を抜いてやってたりしたら、そこは必ずつけ込まれるからね、って。

「大将」はキレなきゃここまでラウンジ嬢につけ込まれたりはしなかった。そこに尽きるよ、ホント。

このことをそこまで気に病む必要はないけれど、絶対にキレちゃダメってところだけは反省しなきゃきっと次もまたやってしまうだろう。

そこだけは乗り越えるか、乗り越えられないなら割烹に戻るべきだと進言しておく。

それじゃあバイバイなまらステ❤️厚沢部煮切でしたっ✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?