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教え子の卒業

今日は、以前勤めていた中学校の卒業式だった。私が1年生の担任をした学年が卒業した。卒業前に、卒業学年の先生方が作成してくださったムービーにもちゃっかり出演した。それを見て、とても感慨深い気持ちになった。本当に時が過ぎるのは早い。

今年卒業した学年は、1年生の時から常に共通したキーワードがあった。

それは「素直」だ。


この学年の子どもたちは、本当に素直。


それを先生方の会話でも常に話していた。そして卒業する直前にもそのような会話をしていた。

最近私は思う。「素直な心がある人は、どんなことがあっても強く生きていけるはずだ」と。アインシュタインの言葉で「素直さは最大の知性」というものがある。自分自身に意固地になってしまったり、他の人よりも目立ちたいと思うことは誰しもあることだろう。特に中学生のような思春期ではそうであるはずだ。

しかし今年の卒業学年は違った。やるときはやり切る。仲間が困っているときはそっと手を差し伸べる。難しい問題に直面した時は、お互いに協力し合う。遊ぶときは思いっきり遊ぶ。感謝するときにきちんとお礼の言葉を言う。そんなことができた学年だった。もちろんこれらが最初からすぐにできたわけではない。1年生の時から、生徒の意思を尊重しつつも、いざというときは指導する。その繰り返しだった。私は1年の時にしか直接かかわっていないが、きっと3年間そういったポリシーを崩さずにやり切ったからこそ、こうした素晴らしい学年ができるのだと感じる。

人とかかわる仕事に就くと、相手から学ぶことがたくさんあるし、自分も見直さないといけないなと思う。やっぱりどんな時でも「謙虚さ」「素直さ」って本当に大切だなと思うし、自分もそうしていきたい。

子どもたちに直接言えなかったが、最後はこの言葉で締めくくりたい。

卒業おめでとう。



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