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『歌川広重の声を聴く』【新人読書日記/毎日20頁を】

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新人読書日記シリーズ、5冊目です。
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記事一覧

浮世絵VS.写真【新人読書日記/毎日20頁を】(80)

『歌川広重の声を聴く』、読了です。 スマホのシャッターを押すだけで、誰でもいつでも好きな…

名所江戸百景【新人読書日記/毎日20頁を】(79)

『歌川広重の声を聴く』、241〜260頁、読了です。 最終章で、著者は広重がほぼ同じ時期に描い…

日常風景から美を見出す【新人読書日記/毎日20頁を】(78)

『歌川広重の声を聴く』、221〜240頁、読了です。 著者にならって、「絵本江戸土産」に広重個…

「賑わい」の風景【新人読書日記/毎日20頁を】(77)

風邪で一週間ダウンしていました。季節の変わり目に皆さんもぜひお体に気をつけてお過ごしくだ…

200年咲き続ける花菖蒲【新人読書日記/毎日20頁を】(76)

『歌川広重の声を聴く』、181〜200頁、読了です。 「遊観するに良い場所」の節で、今でもよく…

風景を見る癖【新人読書日記/毎日20頁を】(75)

『歌川広重の声を聴く』、161〜180頁、読了です。 第8章では、僧侶であった十方庵敬順の眼で…

賑わいから逃げ出す【新人読書日記/毎日20頁を】(74)

『歌川広重の声を聴く』、141〜160頁、読了です。 「絵本江戸土産」と「江戸名所図会」に描かれる同じ場所の浮世絵を対照すると、両者の景色の表現の差がとてもわかりやすくなります。例えば「湯島天満宮」の例では、一方は全体の俯瞰、一方は雪化粧をした天満宮の風雅な姿といったように、絵からもたらされる印象は大分違います。また、名所ではない耕地・広野などを多く取り上げる広重は、おそらく末期の大都市江戸の賑わいに疲れて郊外の景色にゆとりを求めていたのでしょう。

風景を眺める時、何を見ているのか【新人読書日記/毎日20頁を】(73)

『歌川広重の声を聴く』、121〜140頁、読了です。 「絵本江戸土産」の風景画に添えられた文章…

近く、そして細かく【新人読書日記/毎日20頁を】(72)

『歌川広重の声を聴く』、101〜120頁、読了です。 第五章には「『土産』の絵と『図会』の挿絵…

文化としての風景【新人読書日記/毎日20頁を】(71)

『歌川広重の声を聴く』、81〜100頁、読了です。 第四章では、これまでの浮世絵に関する様々…

実用性と芸術性【新人読書日記/毎日20頁を】(70)

『歌川広重の声を聴く』、61〜80頁、読了です。 浮き浮きと楽しい旅の流行のおかげで、美人画…

浮き浮きと楽しく暮らそう【新人読書日記/毎日20頁を】(69)

『歌川広重の声を聴く』、41〜60頁、読了です。 「浮世絵」の「浮世」という言葉の意味が江戸…

江戸の季節の行事と現代メディア【新人読書日記/毎日20頁を】(68)

『歌川広重の声を聴く』、21〜40頁、読了です。 第I部の第1章では広重の生きた江戸について紹…

「風景」、「浮世絵」、「江戸」【新人読書日記/毎日20頁を】(67)

『歌川広重の声を聴く』、1〜20頁、読了です。  なぜただの都市の風景スケッチに人を感動させる力が含まれているのか、ずっと前からそういう疑問を抱いてきました。学生時代から風景画に一通りでない興味を持つ私としては、やはりこの本は読まないといけないなぁと思いましたので、今月の読書日記に取り上げることにしました。  江戸末期に生まれた名絵師である歌川広重の浮世絵より、彼の人生・風景観、また当時の大都市江戸を垣間見える1冊です。風景も浮世絵も江戸時代も、面白いキーワードの集まり。