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授業研究(学ぶこと)はとても面白い、個別最適な学習と協働的な学びの往還

 いつも読んでいただきありがとうございます!今回はがっつり学校教育の話をします。興味のある方はぜひ読んでください。

国語科の講演

 先日、元教育委員会指導主事・元公立学校長・現私立大学教授の方から小学校国語科の指導について講演がありました。私が現役教員だった3年前より個別最適な学習が進んでいることを実感しました。そこでの知見をまとめます。



一人ひとりの適切な学びは異なる


 一人ひとり適切な学びを設定したい。だけど教室にいる子どもたち全員の学習を円滑に進めるためには全体指導中心になってしまう。この教師のジレンマ。これをどうにか超えていきたい。


一人ひとりの適切な学びを設定するための選択肢を持つ


 子どもたちに、いきなり「今日から好きに学習していいよ!」と解き放っても、戸惑います。もちろん全体指導中心に行ってきた教師もです。
 まず、最初は選択肢を持つことからです。国語科の講演だったのですが、私の専門が社会科ですので、突然ですが社会科の学習で例示します。


4年生 「水の単元」での一人一ひとりの適切な学び


 4年生で「飲料水」が安全に安定的に供給できるように進められていることや、地域の人々の健康な生活の維持と向上に役立っていること(小学校学習指導要領より)を学びます。

 「水」のことを調べるために①インターネット、②教科書、③人に取材するなどの選択肢があります。この選択肢を提示して、子どもたちに任せることができるのです。学び方を子どもが決めるのです。

 また、浄水場、水源林、ダムや貯水地など調べる対象を決めます。調べる対象を子どもが決めるのです。

 一人で調べるのもよし、複数人で調べるのもよし、相談もよしとしておくと、それぞれが適切な学びを決めていくことができるようになります。

 全ての学習で選択肢を持つことは困難です。しかし、少しずつ選択肢を取り入れていくことで、子どもも教師も個別最適な学びの視点を持つことができるようになります。


個別最適な学びと協働的な学び

 一人ひとりで適切に学ぶ(個別最適な学び)に加えて、みんなで学ぶ(協働的な学び)も大切です。ずっと一人で学んでいくこと、視点が独りよがりになりがちです。大人でもそうです。そこで、学習の課題に対する考えを交流することで、新しい視点に気付いたり、考えを深めたりすることができます。

個別最適な学びと協働的な学びの往還によって、子どもたちの資質・能力の育成につなげることができるはずです。


最後に

 
 今回お話いただいた講師の方は国語の研究に非常に長けた方でした。ご自身での実践、教育委員会での推進、学校長として校内でマネジメントを行ってきました。様々な立場で取り組んできたからこそ話せる内容でした。学ぶことって面白いですね!
 余談ですが、私の学校の先生から「教頭先生(私です)、いつでもわたしのクラスで授業していいですよ」と言っていただきました笑。授業できるように自分の仕事のマネジメントをがんばります・・・!

 

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