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モンテッソーリ vs 一斉教育 —後— 「ない」を奪わないで

後半です。

まとまっていませんし手短に終わらせます!

前半で思ったこと。


モンテッソーリは、人が生きる「本質」を考えれば理に叶っている。

一方で進化系一斉教育は、反感だけではなく、なんかロマンを感じる。

ロマンを感じるとは、なんじゃそれ。親としてどうなのか。
しかし、娘に素敵な制服を着せて、厳しい練習の成果である鼓笛隊をやり遂げる姿を見たい。
そんな、表面を見て一喜一憂するような親心が、自分の中に芽生えているのを感じてしまいました。

それは親の心だろう。子供が置いてきぼりじゃないのか。
いや、確かに当時ロマンを感じたのは子供だった自分自身もなんだ。
それは、美化された幼児期の過去の憧憬の押し付けなんじゃないのか。

鼓笛隊の経験が後にバンド結成とライブへ繋がっていたり、実質良かったんじゃないのか。
だけど、幼稚園から続く一斉教育は、続ければ続けるほど私の劣等感を育てたんじゃないのか。

問いは終わりません。

やらない、という教育

私は夫とも相談し考えました。
モンテッソーリは本も家に二冊あるし、実践していけるんじゃないのか。

ならば、家で出来ない経験を、家の外でさせるべきなのではないか。

そうかもしれない。

家で出来ないことを外で補う。
効率が良い。

でもいや待てよ。
もし、私の幼稚園からの一斉教育が、劣等感を育てたと仮定したら。

それはやらないほうが、良いんじゃないの?

やらないのが、良い教育なんじゃないの?

そもそもモンテッソーリは、分解すると、「余計なことをしない」という教育です。

作業の終わりは子供に任せる。
作業を選ばせる。

逆に言うと、はーい今日はこの作業をします!と大人が決め「ない」。
はーいそこまで!みんなできたかな?と時間で区切ら「ない」。

「ない」を大切にする。

モンテッソーリ教育を受けたラリーとセルゲイが創業したGoogle社は、20%ルールがあります。勤務時間の20%、「仕事以外の作業をする時間」です。
その仕事を「しない」時間に、Googleマップや、Gmailの元が生まれたのです。

それがモンテッソーリ教育。

それなのに、家で出来ない経験だと言って一斉教育を経験させたら、それはモンテッソーリ教育が大切にしている「ない」を奪うのでは?

たしかに、私が体力的に付いてゆけず、DVDに頼ったり、もったいない時間を有意義にしたいことは今回のミッションの一つであります。

その時間を、「それっぽいもの」、教育番組のようにテンションの高い一斉教育で満たしたら、親心は安心するかもしれない。

きっと、その延長なのだろう。制服とか一斉行動とか校舎とか。ロマンを感じるものは…。
感覚的に惹かれるものは、きっと人類にとって必要という信条が私にはある。
だから、どうしてそういうものに惹かれるのか、もっと知りたいとは思うのですが。

不安だから人は表面しか見えなくなる

表面的なものを重視してはいけない。
それこそ私の信条なのに、子供の未来にとって良いことがあまりにわからなくて、表面上の安心に心惹かれてしまっているのかもしれない。

モンテッソーリの園に、今ひとつ決め切れない理由も、感覚的だ。

あまりにも実家に似ているのだ。距離も近いし。
そこも、なんとなく気が乗らない理由なのです。

良く実家には娘を連れて行くので、ええっ意味あるのかなと、感じてしまう。文化的なものが好きな娘だから、刺激が足りないんじゃないかとも。
でもそれって、やっぱり表面的なものに囚われかけているんじゃないの。
一斉教育の園長先生のカリスマトークにあてられているのも、不安だからじゃないの。

おばあちゃん家の延長線、そこで、最大限に自信を付ける教育をする。だから、私の時に無くした自信をもっと育てられるんじゃないの。

うん、もっとデータ集めよう…

ここまで考えて、堂々巡りですし、データ不足だと思いました。

特に、子供自身の様子のデータをもっと集めなければいけない。
一時保育すらほとんど使ったことがないので、どういう環境が合っていて、どういう環境が合っていないか。

他の園に見学に行って来たいと思います。

第1候補と第2候補があまりに異次元すぎて、比較すると頭がおかしくなってきましたから、もっと比較対象を広めてみます。

モンテッソーリ卒業生は小学校でどうなるのか?

サーチしてみました。
やはり予想通りというか、幼稚園がモンテッソーリで、小学校から一斉教育だと馴染みにくい。
マイペースで集団行動が苦手になる子。

そりゃそうですよねと思います。

でもそれって本当にデメリットなの?

その子に合わせられない小学校のほうがおかしいんじゃないの?

モンテッソーリ教育の小学校は、少ないですが日本にも存在するそうです。

今回、考えたりコメントを頂いて思いましたが、日本の小学校教育は根本から変化すべきです。

かわいいだのロマンだの私が言っていられるのは幼稚園のことだからであって、一斉教育は年齢が上になるほどもっとデメリットがあると思います。

一斉教育が長期になればなるほど、できないことの差が開いて行く。
やはりどう考えても、良くないのではないでしょうか。

「自分の不得意がわかる」?「自分の順位が明確」?「劣等感に気付いて克服」?それが良いことならば、日本の学力が落ち続け、不登校が増え続け、GDPが下がり続けるなんてこと、ありませんよね。

自己肯定感が全てで、重視すべきだと思います。

出来るから、自己肯定感が上がるのではなく、自己肯定感が上がるから出来ることが増えるんです。

テレビ番組で知りましたが、小学生のランドセル、私達の世代より中身が重くなっているそうです。
何やってるんですか?
デジタル活用は?タブレットは?
小学校の大事な時期に、10キロ近いランドセルを背負わせて、その重さだけ日々、学校は嫌なもの、辛いものと植えつけられて行きます。

今回悩んで気付いたこと、モンテッソーリに決めたわけではないですが「余計なことをやらない」大切さ。

小中高と、子供を拘束しすぎだと思います。

今年2018年 #8月31日の夜に というお題に参加し、今もSNSで数人の不登校の子のツイッターを読ませて頂いています。

親によって自己肯定感を削られた子は当然、そんな学校に行くことで苦しみますし、普通の家庭の敏感な子も、学校へ行くことに耐えられず 、自分でもそれが何故かわからず混乱しています。

娘のために学べば学ぶほど、日本の昔ながらの一斉教育の害がはっきりと見えて来ます。

私が娘が学生になる上で与えたいことは二つ、勉強は面白い遊びであると気付くこと、そして一番大切なのは幸福であること。

表面上一生懸命やらせているように見せて安心したいがために、子供に劣等感を植え付けて行く

それっぽいことを「やりすぎ」なのでは?

不登校の生徒に、同級生みんなの手紙を渡すそうです。
起きたら、訪問した担任が顔を覗いていたこともあるそう。
「やる」に酔って、実利を見失うのはもうやめましょう。

Googleの20%ルール。
「やらない」は大切。
「不登校」って、だから必要で大切で普通なんじゃないの?
今の20%、登校をやめさせたら、もっとみんな良いんじゃない?

お題投稿をしていた時はここまで思いませんでしたが、一斉教育下における不登校ってやっぱり普通の反応だと思います。

はっきり言って、「高校認定試験」さえ合格すれば良いですよね。

それなのに、子供を悩ませすぎ!
人生の自信を奪いすぎ!

一晩経って出てきた子供自身の反応

ちょっと日本の学校教育を批判する上で、モンテッソーリ信者みたいな物言いになりました。

でも、モンテッソーリを特別だと思っていないし、普通のことだと思っています。

刺激的な一斉教育のほうの園は、かなり心を奪われましたが、一晩経った今、もう無いなと思っています。

それは、翌日娘の精神状態が不安定になったからです。

ちょっと目やにが出て、菌をもらったかな?風邪気味、それを差し引いても、精神的に今まで見たことの無い、不安定さを見せています。

園で私から離れて平気な顔で遊んでいたけれど、やっぱりあの雰囲気の強い環境で、何か感じたのでしょう。

合う子も居るでしょう。

でも「合わない」。

本人が、明確な差を見せました。

風邪のせいかもしれないけれど、だとしても。

モンテッソーリ子供の家ではそんなことはなかった。
リラックスして寝そべっていた。

でも、まだちょっと気になることがあるというか、娘の特性的にすごく体を動かすことが好きなので、モンテッソーリだと説明を見ても口コミを見てもちょっとわんぱく遊びが少ない気がする。

出産前に考えていたように、「普通のわんぱくな保育園・幼稚園」に、行くかもしれません。

どちらにしろ、先述のように幅を広げて見学を続行することに致します。

皆様に感謝

思っていたよりずっと育てやすい環境

日本の教育は〜と、書きましたが、私は横浜に住んでいます。
モンテッソーリの園と、先進的で刺激的な一斉教育の園、上質で、しかも対局にある幼児教育が選べるなんて、とても恵まれていると、幸福に思います。

来年から幼児教育無償化。
それもあり、張り切って園選び出来るんですよね。

あちこちに幼児施設があり、良いお医者さんが沢山おられ、遊び場があり、行政サービスが充実していると感じています。

市税の高い横浜。子供が欲しいのに出来ない数年は辛かったですが、今はその恩恵にあずかっています。

納税者の皆様、市長の林文子さん。ありがとうございます。見守って下さっている皆様、ありがとうございます。感謝しております。


※2018年11月3日追記です。
2園目見学後情緒不安定になった娘ですが、2日後にはご機嫌に戻りまた言葉も増え成長も見せました。ひとまず安心です。


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