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誰が日本のバーニー•サンダース?

 ドナルド•トランプ旋風が吹き荒れた当時我が国日本では結局血筋からヒラリー•クリントンが勝つでしょう。と言われていましたね。アメリカ民主党ながら右派で夫同様第3の道路線を取ると見られていたヒラリーは微妙に若者人気は低迷していました。その時に彗星の如く現れたのはバーニー•サンダース。学生運動から人種差別撤廃、逮捕経験もあるサンダースは連邦議員選挙で次々と敗北。浪人中はアメリカ社会党の評伝などをまとめます。転機は1980年にバーモント州バーリントン市長となってから。彼の市政運営はいわゆる革新自治体とはちょっと違う実用性を重んじた運営でした。その後連邦下院議員に当選。ベイビーブーマーよりも歳が上なサンダースは50代でようやく国会議員の座を掴みました。

筋金入りサンダースの社会主義理論

 バーニー•サンダースは1980年以前から性的少数派の声を代弁したり現在でも政治家自ら大企業の批判をし公然とAmazon労働組合を支援しています。日本の新聞でこんなことをする大物議員がいると読売新聞が反社会主義キャンペーンをやりそうですが、実際バーニーもそれなりにマスコミの標的になることも多いです。特に外交姿勢は南米やアフリカ、アジアの社会主義者になると知識が及ばないところもあるのか判断が甘いところもあります。
 しかし一貫してブレない左翼の反逆児はニューデモクラット路線、いわゆる共和党と政策を近づける中道派が実権を握った民主党を強く批判しました。

驕りもあったニューデモクラット

 民主党ベテラン下院議員ジョー•クローリーは民主党右派ニューデモクラット連合の会長でオバマ政権では議会運営と党内運営の中心人物でしたが彼はアレクサンドリア•オカシオコルテスに予備選で敗退します。この予備選はクローリーは中高年票でオカシオコルテスを圧倒していましたが、それを上回る投票数をオカシオコルテスはいわゆるミレニアム世代やZ世代から獲得しました。若者票の行方が重鎮議員の再選すら吹き飛ばしてしまうと言う事例を残しました。

主敵ドナルド•トランプは

 政治の素人ながら共和党の穏健派からあっさり権力を奪い宗教勢力と党内極右勢力とちゃっかり同盟を結んだドナルド•トランプは案外バーニー•サンダースの攻撃は少なかったように感じます。トランプ自身やはり民主党中道派の脅威と思った反面若者票に支えられるサンダース陣営を挑発すればどうしてもイメージは頑迷な老政治家に見えてしまいます。

ニューデール政策復活?

 民主党中道派の失敗は小さくてもしなやかな強く優しい政府を目指していました。サッチャーとレーガン、中曽根路線とどう違うのか全くわかりにくかったとは思います。一時期日本の民主党でも菅直人が中心にこう言った路線を目指していました。結局破綻をして何の相談もなく消費税を上げると言い出し政治家としての菅直人は終わりました。菅は日本のバーニー•サンダースではないと思います。じゃあ誰が該当するのかちょっと考えてみましょうか?

誰がバーニーになれるのか?

 日本社会党が消滅して30年近く。民主党に合流した元社会党議員もどちらかというと菅直人的市民運動主体の社会運動家が多く社会主義よりもむしろ国家権力は小さな方がいいというイデオロギーを持つ人のほうが多いのかもしれません。サンダースの主張は案外穏健社会主義ですが、それでも日本の社会民主党でも最左派の異端である政策も多いです。なにせガチンコでAmazonと対峙しているのですから。
 そしてサンダースに限らず世界で世間するいわゆる老左翼重鎮議員は基本的に党議拘束は造反することも多いです。新社会党に行った矢田部理や小森龍邦などが罷り間違って民主党に合流したら歴史は変わったのかもしれません。バーニー•サンダースのようにある意味これも一種の強い指導者。日本にでも出てくるのでしょうか?

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