【どちらも正しい】茶道(さどう)と茶道(ちゃどう)の違い、ご存知ですか?
茶道(さどう)と茶道(ちゃどう)
最近、気軽に参加できる「お茶会」が増えてますよね。
私も何度か友人に連れられて参加したことがあります。
先日「お香の会」について記事を書きましたが、同じ友人です。
その「お香の会」で、茶道を「ちゃどう」と言う方にお会いしました。
私は「さどう」と思っていたのでびっくりです。
皆様は茶道を「さどう」と読みますか?「ちゃどう」と読みますか?
調べてみると、面白いことがわかりました!
そもそも、茶道の始まりとは?
茶は平安時代(9世紀)に中国より日本に伝播し、鎌倉時代(12世紀末)には抹茶が薬用に用いられ、次第に嗜好品として喫茶の習慣がひろがりました。
室町時代(15世紀)には中国からの舶来品「唐物」を座敷飾りや道具にもちいて茶の湯が成立。
安土桃山時代(16世紀)にいたり、千利休が茶の湯を大成します。
出典:表千家不審菴:茶の湯の歴史と伝統
現代まで続く茶道の流派(三千家)
千利休の孫、元伯宗旦には四人の男子がありました。
長男の閑翁宗拙は家を出たため、次男の一翁宗守、三男の江岑宗左、四男の仙叟宗室がそれぞれ、官休庵、不審菴、今日庵として初祖利休以来の道統を継ぎました。
不審菴は表千家、今日庵は裏千家、官休庵は武者小路千家と通称され、現在に至ります。
出典:武者小路千家官休庵公式サイト
茶道の代表的な流派は、この三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)です。それでは、この三千家は茶道を「さどう」「ちゃどう」どちらで読んでいるのでしょうか?
流派によって読み方が異なりました
現代では「さどう」との読み方が一般的となっていますが、NHKによると、各流派の読み方は次のようになっています。
表千家では、特に決まりはありませんが「さどう」と読むのが一般的。
裏千家では、「ちゃどう」と読みます。
武者小路千家では、「ちゃどう・さどう」どちらでもかまいませんが、原則「茶の湯」を使います。
出典:NHK(歴史秘話ヒストリア)
NHKはどちらで読む?
NHKが放送で使用する放送用語では「さどう・ちゃどう」ともに正しく、一般的な情報として話す場合は「さどう」を採用します。
番組内容が個別の流派にかかわる場合は、その流派での読み方を優先しています。
出典:NHK(歴史秘話ヒストリア)
いかがでしたでしょうか?
茶事(さじ)と茶事(ちゃじ)の読み方の違いも、上記と全く同じです。
伝統って面白いですね。
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