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東京貧困女子の問題についての視座

東京の貧困女子について


東京には1400万人の人が集まっていますが、その人の多さとは裏腹に人間の関係性は希薄になっています。そんな希薄な人間関係が見え隠れする東京においてひとつの風景として見えるのが「東京貧困女子」
多くの女性たちが貧困という厳しい現実と向き合うようになっています。
トー横界隈の立ちんぼと呼ばれる女子、パパ活という名前を変えた売春行為、コンカフェの呼び込みでバイトをしてお客のお金を掠め取る彼女たちは「東京貧困女子」と呼ばれております。
この貧困というものの原因においては主たるものとして、ホストクラブへの支払いへ充てられているというものが大きく問題視をされましたが問題はそれだけではないように思えるのです。

1. 増加する東京貧困女子:その実態

近年、東京貧困女子は増加傾向にある。厚生労働省の調査によると、2020年のひとり親世帯の貧困率は50.8%と、全国平均の28.4%を大きく上回っております。
これは、東京で暮らすひとり親の2人に1人が貧困状態にあることを意味するのです。
東京貧困女子の多くは、非正規雇用で低賃金労働に従事していましたが、現在ではパパ活という風俗まがいなものでお金を得ている人たちがほとんどです。
ここでいう貧困というのは本当に人間の在り方として貧しい生き方をしているという意味で書いています。そう、貧乏ではなく「貧困」なのであります。

2. 貧困の連鎖:抜け出せない負のスパイラル

東京貧困女子は、様々な要因によって貧困に陥っている。

  • 非正規雇用: 低賃金、雇用不安、社会保険の不備など、非正規雇用は貧困の大きな原因となる。

  • ひとり親: ひとり親家庭は、養育費の支払い、 childcare の負担など、経済的な負担が大きい。

  • 女性特有の課題: 女性は、男性に比べて収入が低く、結婚や出産によって収入が減る場合もある。

  • 社会的な支援の不足: 貧困から抜け出すための支援制度が十分に整備されていない。

これらの要因が複雑に絡み合い、貧困の連鎖を生み出していて、貧困によって生活が不安定になると、教育やスキルアップの機会が失われ、さらに貧困から抜け出せなくなるという負のスパイラルに陥ってしまっているのですとニュースなどでよく言われることですが中には保育士や介護士などの職についていてもその職業の給与が低すぎるために借金つまりは学費でありますがその返済すらままならないそういう貧困もあるのです。
2024年の2月には保育士が風俗で働いて学費の返済にあてていたのが職場にばれたことによって懲戒免職になったという事例がありますが、これはおかしいのではないかと考えるのが『僕』の意見です。
このようなものを擁護する際によく言われる「別に誰にも迷惑をかけていないし、法律に違反しているわけでもないのだからいいだろ」というようなものでおかしいという意を唱えてるわけではありません。
これは自尊心の在り方の問題でありますから、その人の個人の問題でもあります。
『僕』がいうのはこのようなセーフティーネットをすべて悪いもあるような風潮につまりは人権リベラルやホワイトな社会にひっぱれるような価値観の話にすり替えられて議論されることがおかしいと申しているのです。
このような行為がけして声を大きくして言えることでもなければ、簡単にはじめてもいいものでもないような気はしています。(言葉をかえて気軽な感じで誘導するのもいいものかと思いますが……)また、自尊心というものも持つべきではないかというのが『僕』の考えでもあります。

問題とは

彼女たちの何が問題かというのはその孤立化と人間としての扱いにあります。
トー横の立ちんぼ、パパ活などのお金がホストクラブの売掛金になっているからよくない、ホストクラブが悪なのだという構図にマスコミなどはなっていますがそれは違います。

彼女たちがそれでしか癒せない、かっこ付きの仮のホームベースをそのホストクラブでしか作れていないという孤立化が問題なのです。
また、風俗で働く保育士のようにそれが悪いことなのかというとそもそも生活の保証をできる対価がないのも問題です。
もちろん、職業によってその賃金格差が発生するのは仕方がないことかもしれませんが社会において必要な職業においては需要と供給の摩擦を税金の再配分で補ってもいいのではないかという考えもあります。

つまりはここで大切なことは彼女たちやそのお金の消費されている先が問題なのではなく、そうなってしまっているという前提、社会の背景に問題があるのではないかと考えているのです。
このようなケースは現在公共の電波を使ってなされる報道のほとんどにおいて言えるのではないかと思います。
貧困と貧乏の違いやその問題をみるときの社会背景などの見方、そういうものが大切なのではないでしょうか

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