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古代オリエント 諸民族の世界

こんにちは!Landです!
今回は、メソポタミアやエジプトに侵入しては弱体化を図ったオリエントの諸民族についてのお話です。
ぜひ最後まで目を通していってください!




オリエントの諸民族

古代メソポタミア文明、古代エジプト文明はとても高度な文明でしたが、
そんな文明を衰退へと追いやったものたちがいました。
それが、ヒッタイトミタンニカッシート族です。
彼らはオリエントの世界を後に支配していき、それぞれ、
ヒッタイト王国、ミタンニ王国、カッシート王国を建国しました。

その中でヒッタイト王国は世界で初めて、鉄を武器として使い始めました
それまでの主流は青銅が使われていましたから、それと比べると鉄は刃こぼれはしないわ、切れ味は良いわでメキメキと力をつけていった王国でした。

しかし、そんなヒッタイト王国も滅亡を迎えます。
原因は東地中海で暴れていた、正体不明の諸民族海の民の攻撃を受けたからです。


東地中海周辺の諸民族

ヒッタイトはメソポタミアに侵入したのち、エジプトとも争っていました。
エジプトはヒッタイトに、ヒッタイトは海の民たちによってそれぞれ弱体していき、両国の間にある東地中海(シリアやパレスチナ)の地域に空きができます。そこへ勢力を伸ばしてきたのが、アラム人フェニキア人
ヘブライ人でした。


陸のアラム人・海上のフェニキア人

アラム人やフェニキア人は商業にめっぽう強く、
アラム人はダムスクスに都市を構え内陸での商業を発展させたため
陸のアラム人
フェニキア人はシドン・ティルスに都市を構え海での商業を発展させたため
海上のフェニキア人と呼ばれています。
また商業を通して、世界各地に様々な文字の起源となるものを広めていきました。

例えば、アラム文字は陸路を伝うため、東方のソグド文字
フェニキア文字は海路を伝うため、ギリシアに影響を与えアルファベットの起源になりました。


宗教のヘブライ人 

一方ヘブライ人はというと、宗教にその特徴がありました。
ユダヤ教を信仰し、後にユダヤ人と呼ばれるようになります。ヘブライ人はパレスチナに侵入し、その地に住み始めるのですが、
エジプトの征服によりエジプトの地で奴隷として支配されます。

そんな中、現れたのが救世主モーセが現れます。
ヘブライ人たちは、モーセについていきエジプトを脱出することに成功しまし、さらに後にはイェルサレムを首都としたヘブライ王国を建国します。
この一連の流れを出エジプトと呼びます。
ダヴィデ王ソロモン王の時にヘブライ王国は繁栄を見せますが後に北南に分裂してしまいます。

北にできたイスラエル王国は、後の世でオリエントの統一を成し遂げるアッシリア王国によって滅亡してしまいます。
南にできたユダ王国は、新バビロニア王国によって滅亡を迎え、
ヘブライ人の多くはネブガドネザル2世によってバビロンに強制移住させられます。これは後にバビロン捕囚と呼ばれる出来事です。
バビロン捕囚の後、モーセの様な救世主がヘブライ人の前に現れ、バビロンから解放されます。アケメネス朝ペルシアの王キュロス2世です。
しかし、出エジプトの時のように後にヘブライ人の国家が建国されることはありませんでした。


ユダヤ教

以上の話からもわかる通り、ヘブライ人は様々な支配を受け民族的にも大変な苦悩を抱えていました。後の世でも支配は続き、ヘブライ人の国家は20世紀にイスラエルまで建国されてきませんでした。
こういった苦悩は人々の心に宗教が広がっていきます。
それがユダヤ教です。

ユダヤ教は唯一神のヤハウェを信仰し、経典は旧約聖書であり、救世主メシアの出現を待望しているなどの特徴があります。
救世主というのは、具体的にモーセやキュロス2世のような存在です。
さらに、ユダヤ教には選民思想がありました。
「我々は選ばれた種族である。様々な苦難はあれど、ヤハウェを信仰し続けることで世界が終わる頃、救世主によって我々だけが救われる」
といったような考え方なのですが、誇り高いがゆえ、後の世でも様々な国との摩擦を生み、迫害されることも多くありました。


終わりに

今回はオリエントの世界の諸民族のお話でした。
次回はさらにその続き、オリエントを統一する国家が現れるお話をしていきたいと思います。
最後までご覧くださいまして、ありがとうございました!







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