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【ラオ薬膳】摘み草スープ作りに挑戦

南ラオスの農場にはウォンさんという人がいます。

私が勝手にミスターオーガニックと読んで

先生先生と親しみを込めて呼ぶ人です。

彼の生活スタイルは非常に面白く、どこからか野草を採ってきたと思ったら食べています。

うま味調味料が盛んな東南アジアの中で、数少なくなったうま味調味料を使わない一家。

そんな彼は気分が乗るとラオ料理を教えてくれます。一般に知られているラオ料理ではなく、まさに地元のラオ料理。

今日はそんなラオ料理の一つ。

「摘み草薬膳スープ」を紹介します。

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本日の主菜(主草?)はこちら。

おそらくセリ系の植物。

雑草なのでその辺になっています。もちろん我が農場にも。

これの若い芽だけを摘み取ります。

ウォン先生曰く、5〜6種類くらい混ぜた方が美味しいというので適当に教えてもらいながら他の草や蔦も。

どれも若い芽がいいそうです。写真のセリは太い部分も入っているのでもっと若いところだけがいいそうです。早く言ってよ〜

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ということで適当に農場から採ってきました。

草3種にトマト・ミント・ネギ・生姜・唐辛子・にんにく

今回はこれらをチョイス。

結構自由になんでもいいのがラオススタイル。

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一口大に切ったら塩で煮込むだけで完成です。

火を止めてしばらく待った方がよく味が出るとのこと。

ということで草の出汁薬膳スープの完成です。

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おお、いかにも体に良さそう。

お味は。。。苦味が少し強いでしょうか?

癖がありますが、これが意外と癖になりそうな味。

食べた側から胃腸がスッキリしていきます。

野草スープの効果効能は?

今回の主の草はセリ系の草。

・皮膚が強くなる
・血が綺麗になる
・整腸作用がある
・肌が綺麗になる

というのがこちらで言われている効能らしいです。

この辺りもセリと同じような効果ですね。

そんなわけでおまけはセリ炒め。

唐辛子・にんにくでテンパリングして塩で炒めただけ。

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これが結構美味しいです。

天ぷらにしても美味しそう。

まさに医食同源のラオス料理となりました。

日本でも今はあまり食べられなくなりましたが、春や秋の七草というのがあったのを思い出します。

昔は目の前の山でゼンマイを取りに行ったり、野いちごを食べたり。

薬膳と言わず、昔の人は季節の体にいいのを知っていたんですね。

先人の知恵にはいつも驚かされます。

こちらの人も今のウォンさんの次の世代は徐々に知っている範囲が狭くなっているようです。

今のうちにしっかり学んで伝えていければいいなぁ。

サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。