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レミオロメン『流星』歌詞考察#1  思い出に、そっと寄り添う歌

レミオロメンの名曲『流星』

 あの曲を聴くと、昔の思い出がよみがえる。そんな経験がある人は少なくないだろう。
 筆者にとって思い出に寄り添う歌のひとつが、レミオロメンの『流星』である。

 レミオロメンはいわずと知れた、山梨県出身の3人組ロックバンドである。2003年にメジャーデビューして以降『3月9日(2004年)』『粉雪(2005年)』などで圧倒的な支持を得た彼らは、2006年に発表された3rdアルバム『HORIZON』で週間チャート1位を獲得した。

 『流星』は『HORIZON』の最後をゆるやかにしめくくる、哀愁あふれるエモーショナルな楽曲である。

 その歌詞は平易である一方、解釈が非常に難しい。
 文章ごとの意味は分かるしイメージも浮かぶが、全体を見渡したときに、この曲が何を意味するのかは曖昧なままである人が多いだろう。
 作詞を担当したボーカルの藤巻亮太氏によれば「一番語るのが難しい曲」である(Wikipedia『HORIZON』)。

 また、同曲はApple Music J-popの公式プレイリスト「通のためのレミオロメン」の1曲目に選曲されており、SNS上でも『流星』に惹かれているファンが多数みられることから、レミオロメンの「隠れた名曲」であるといえる。

思い出のそばに

 筆者は幼い頃からレミオロメンを聴いて育った。
 『流星』を聴くと小学生のときの思い出が断片的に、しかし鮮やかに浮かびあがる。
 当時は歌詞の意味も分からないまま、学校の帰り道などでよく歌っていたが、先日、久しぶりに『流星』を聴いてみると、色々とイメージが膨らんで筆者は泣いてしまった。

 歌詞の真意にたどり着いたと言いたいわけではない。ただ、解釈の自由は万人に保障されていいだろう。

 もしも筆者の解釈が、誰かに感動を与えるのであれば、レミオロメンの素晴らしさの再確認の一助になるのであれば、それはぜひ全国のレミオファンの皆様と共有したい。

 この記事を読んだあと、あなたは『流星』を聴いて涙してしまうかもしれない。

 それでは、次回から『流星』の歌詞を考察していく。最後までお付き合い頂ければ幸いである。


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