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夜の下

2日続いての雨でちょっと寒い。
朝から珈琲のことを考えているのは、めずらしいことだ。
平日の僕。
昨日は、久しぶりに夜に出かけたから癖になったように思い出す。
夜。
燃料の減ったままの車の排ガスの匂いは、冷たい夜空に久しぶりに再開したことを実感させたし、抜け出して夜にでるのが大好きだったのは、この開放的な夜空の高さのせいだったと思う。

夜は本物。
昼間なんか紛い物で、あるはずのモノを眩しさで隠した世界。

夜は静かにする。
太陽の下には平気で出る。だけど、夜はこっそり抜け出す。星が正しい位置に配置されているから、ぶつかって壊してしまわないように。

夜は笑わない。
昼間は好きでも無いことをしながら笑顔をする。そんなスイッチは夜には作動しないから、元々の顔で息をする。

嫌いな世界に目を瞑るのは、居眠り。
夢の世界に一番近いのは、夜遊び。

不良と呼ばれても夜空に逢いに行く。
それでいいと、太陽を突っぱねていた頃から何が変わったのか分からないから、もう一度確認するために。
今日も雨降り。
夜の下。

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