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失敗談を綴ってみよう!vol.4 ー50%の確率編ー

みなさん、春を感じていますか?

私は満開の桜を観て、
今年も春がきたな~としみじみ感じているところです。


桜を観ると、なぜでしょう。

ひと区切りというか、
新しい章が始まるような感覚があるのです。

春といえば新生活の代名詞とも言えます。

前回に続き、
今回も新生活にまつわる失敗談を綴ってみようと思います。


私が福岡への赴任が決まった頃のこと。


初任地は地元だったが、その後福岡市への異動辞令を受けた。

もちろん、福岡市は見知らぬ土地である。
親戚もナシ。

たまたま初任地で新人研修を担当してくれた
先輩と同じ部署へ異動となったため、
その先輩の協力を得て部屋探しを行った。

早朝からJRに乗って福岡へ向かった。

先輩の紹介で不動産屋に出向き、
数件を検討した記憶がある。

ラッキーなことにスーパーや商店街が立ち並ぶ新築物件が見つかった。


その日は、
福岡市外に住む親戚宅へ泊まらせてもらうことになっていた。

父方の遠縁であるものの、
お盆や年末年始には実家に挨拶に来ていたので、
親戚の中でも比較的交流があり、
普通に「伯父さん」「伯母さん」と呼んでいた。

当初は電車で向かう予定であったが、
先輩が送ってくれることになった。



公衆電話から「今から向かいます」と伝え、
親戚宅の目印を聞いて向かった。



辺りはすっかり日が暮れて真っ暗になっていた。

『ここで大丈夫?』
先輩は私に土地勘がないため、心配してくれた。


「これが目印なので、大丈夫です。
今日は、本当にありがとうございました。」

先輩は一日中部屋探しに付き合ってくれた上に送ってくれた。
感謝しかなかった。

先輩の車が見えなくなるまで見送った後、
いざ、親戚宅へ入ろうとした。


だが、住宅が2件並んでいたのである。




確かに目印のところだ。

ただ目印を境に2件並んでいるのである。


田舎で街灯がない。

門に表札がないため、姓字の確認もできない。

玄関に灯りもなく、家の様子も確認できない。


まずい。


どうしよう。


わからない。




携帯もない時代なので、電話による確認もできない。


私は、

50%の確率を信じて門を入り、玄関を開けた。




開けながら思った。


あれ?引き戸だったっけ??




と言って、ここで黙って出ていくことは失礼である。

「ごめんくださ~い。」


「は~い!」




明らかに知らない女性の声だった。




「あの~、夜分に失礼します。○○さんのお宅でしょうか?」

「あ~、お隣ですよ。」

「そうですか。大変失礼しました。」

その後、私は無事に親戚宅へお邪魔することができた。



見事に50%の確率を外した、私。



親戚に伝えると、
「ぶるぽぴちゃんらしい~!」と笑われた。


玄関に灯りがついていたら
結果は変わっていたかもしれない。


久しぶりの親戚宅への訪問とはいえ、
今まで自分がいかに外装などの特徴を見ていなかったか
を知る機会となった。


目印だけでなく、もっと確認しておけば良かったと反省したのである。


無事に着いたこともあり、結果的には笑い話になった。

「ぶるぽぴは~~~」
と伯母に笑われたエピソードは他にもあるので、
別の機会に綴ろうと思う。


50%の確率、あなたは外す方ですか?


テストでどっちにしようかな~、と選択したことはありませんか?

私はまさに外す方です。



今回の失敗談は、王道そのもの。

でも、クスッと笑える失敗談になっているから良い想い出です。


私の失敗談で、
クスッと笑って力が抜けてもらえると嬉しいです。


今回も綴りながら、楽しく当時を思い出しました。

ありがとうございました。

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