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職業に貴賎なし・コールセンター就業のススメ

"職業に貴賎なし"とは、江戸時代の思想家である石田梅岩(いしだばいがん)がいった言葉です。彼は"職業に貴賎なし"と述べ、端的にいえば、すべての職業は尊重されるべきであり、人々は自分の仕事に誇りを持つべきだと主張しています。

石田梅岩は、江戸時代の思想家であり、倫理学者でもありました。彼は、さまざまな職業に従事する人々が互いに尊重されるべきであり、どの職業も社会に貢献する価値があると考えていました。そのため"職業に貴賎なし"という言葉は、職業の地位や社会的な評価にかかわらず人々は自分の仕事に誇りを持つべきであるという彼の信念を表しています。彼の思想は、現代の日本社会においても尊重され、その影響は広く受け継がれるべきものと言えます。

昨今は、コールセンターの社会的地位も比較的向上してきましたが、昭和の時代から単調な電話の仕事というイメージが浸透しており、かつ、ひと括りにされることも多いのでAI活用により消える仕事の候補として挙げられることがあります。

さらに、特定のコールセンターベンダーや人材派遣の企業などに勤める一部の人たちの横暴な振る舞いがよくないイメージにつながり、コールセンターという仕事自体がボロカスに言われることがあります。まったくもって誤解されている内容も多く、コールセンターで働く人々の地位はなかなか向上しにくいといった事情があります。職業に貴賎なしです。コールセンターに関わる就業者は70万人から100万人と言われており、社会インフラとして例えばコロナ禍の市民窓口としての側面や電気・ガス・水道などの問い合わせ窓口も表現の違いはあれどコールセンターが機能しているからこそ、困った・不安だという感情に対処できるのではないでしょうか。

困ったとき不安なとき憤ったとき、名もない対応者一人ひとりが問い合わせしてくる人々の気持ちに寄り添って対応する仕事、それがコールセンターなのです。なかには酷い対応、心ない対応や就業メンバーを大事にしないコールセンターベンダーもあるのは事実です。

しかし、それはコールセンターという仕事に限ったことでしょうか。自己弁護したい訳でも自己肯定したい訳でもありません。事実です。あらゆる業界・業種・職種で負の側面はあるという事実です。職業に貴賎なしと思わずにはいられません。但し、コールセンター業界にあってもそのような負の出来事はなくなってほしいと思います。自己も含め一人ひとりが自浄作用を高める意志と行動は大事です。

わたしも自身のライフワークとして、負の側面を抑制するための社内外での活動を実践しています。加えて、就業先として負の側面が抑制されているコールセンターベンダーの選び方のコツは、大きな会社を選んでください。いますぐできる最善の選択方法は大きな会社、名のある会社を選ぶことです。理由はコンプライアンス体制や通報窓口が整っているからです。ホワイト社会である昨今はブラックを極端に嫌います。大きな企業であれば尚更です。ひと昔前なら許されたことでも日進月歩で許されません。ホワイトな企業かどうかは経済産業省が認定するホワイト500であるかどうかも目安のひとつとなるでしょう。
※健康経営優良法人認定制度(ホワイト500)

今日も"職業に貴賎なし"との思いを胸に、それぞれがそれぞれの場所で健やかに仕事をしたいものです。

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