武田ガンジー

バカ。何をやってもうまくいかない間抜け。自爆というバンドでベースを弾いている。

武田ガンジー

バカ。何をやってもうまくいかない間抜け。自爆というバンドでベースを弾いている。

最近の記事

俺はバンドをやってる

 俺はバンドをやってる。自爆ってバンドだ。始めて半年くらい。それにしては割と健闘してる方だろう。当たり前だ。天賦の声を持ったボーカル、メタル上がりのテクニカルなドラマー、戦略家のギタリストという鉄壁のメンバーがそろっている。そんな中俺はベースをちびちび弾いている。俺の強みは膨大な知識量だ。20世紀の日本、イギリス、アメリカのロックの知識にかけては同年代でもずば抜けている自信がある。持っているCDの量は数千枚だ。そのうえ音楽にまつわる文化、例えば映画やファッション、漫画などの知

    • 学ぶってなんだろう?

       僕たちは色んな場面で学んでいると思う。それは学校だとか塾みたいな場所だけでなく、もっと広範な意味だ。しかし、学ぶことってなんだろうという疑問に即答できる人はそういないだろう。かく言う私も答えがまったく思いつかない。そこで、今回のJunctionでのミーティングの中では、まさにその疑問について考えてみた。  ところで、学ぶと近い意味の言葉として「勉強する」という言葉があるだろう。辞書で調べてみると、それぞれの言葉は堂々巡りになってしまうが、日常的に使う言葉としてはニュアンス

      • 対話の場

        「対話できる場が足りない」 これは私の中でかなり切実な問題だと考えている。 ではその対話とはどういったことを指すのか。 私はそれについてまとめるならば、「影響を与え合い、考えを深めること」だと定義する。人と話している中でふと自分になかった視点が得られたり、全く知らなかった気づきが得られたことはないだろうか。私はそれを対話と呼ぶ。その人の考え方や知識に影響され、考えが深まったからだ。では対話の必要性は何か。自分一人で考えられることは本当にちっぽけだ。自分はアリストテレスでもな

        • 死なないで

           自殺を考えている人から「なぜ死んではいけないのか」と聞かれる。確かに自殺するかしないかは本人の意思にゆだねられており自由だ。しかし自殺してはいけないという言説は普遍的な原則のように用いられている。ここでいま一度、なぜ死んではいけないのかを理詰めで考えてみたい。もちろん自殺しようと考えている人に論理を使ってネチネチ説得するのは逆効果であるということは承知の上だ。  現時点での私は、この質問に二つの解答をもっている。  まず、自殺は可能性を否定するからだ。世界には知らないこ

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          『自殺サークル』とはなんだったのか

           『自殺サークル』という映画をご存じだろうか。今からおよそ20年前に公開され、話題を呼んだ映画だ。  特に衝撃的で話題になったのは冒頭のシーン。新宿駅のホームで談笑している女子高生たち、やおら手をつないで一列に並び、明るい口調の「いっせーのーで」という掛け声とともに線路に飛び込み集団自殺をする。車輪に切り裂かれた肉片が飛び散り、ホームで電車を待っていた人々は血の雨を浴び、地獄絵図と化す。  そんな衝撃的な描写や、日本全国で集団自殺が流行するという狂ったアイデアから、好事家

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          食事とコミュニケーション

           普段から何気なくしているが、考えてみれば食事とは奇妙な行為だ。  生物の生存理由とは、突き詰めれば自分の遺伝子を次の世代へ受け継ぐことだ。その点において、より確実に次の世代へ遺伝子を残すためには安定的な栄養供給が必要なはずだ。その点において食事は非合理的だ。獲物を確実に仕留め、食べられるとは限らないからだ。そう考えると光合成のほうがはるかに合理的である。水と二酸化炭素と太陽さえあれば自給できる。つまり安定して栄養を得ることができるということだ。  私は食事が嫌いだ。もち

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