見出し画像

写真でだれかを応援すること

イベントの撮影は、楽しい。

真剣な表情で話す姿、ぱっと花が開いたように笑いが起きる瞬間、参加者どうしが談笑する場面。その雰囲気、空気感を残せるような写真を撮りたくて、ひたすらシャッターを切る。

いいなと思うそういう写真は、良いイベントでしか撮れない。だから、いい写真が撮れたときはいいイベントだったなと思うし、楽しい空気感を作ってくれた、イベントの主催者や参加者の皆のおかげだと思ってる。

先日の日曜日、イベントの撮影に出かけた。彼のイベントを撮影するのは、2回目だ。

マジックパパの和田さんは、主夫やNPOの理事、保育園の園長などを経て、最近になって独立した。子育てや家事を本業とする主夫仲間でもあり、信頼のできる人生の大先輩でもある。

マジックパパのイベントは、本当に魔法が掛かったように皆を笑顔にする。

子育ては困難の連続だ。子どもの行動は予測不能で、泣いている理由も分からない、何をしてあげればいいのか分からない。そんなことばかりで頼りない大人としての自分を責めたくなる。

マジックパパは、そこに魔法をかける。子どもとどう接すればいいか分からない、何して遊べばいいか分からない、という悩みに、誰でもできる仕掛けを教えて、ちゃんと種明かしもしてくれる。

日常のなかで、マジックを感じることは少ないかもしれない。でも、何気なく子どもと接しているそのひと時にも、知らず知らずのうちにマジックを使っているかもしれない。
保育士さんを見ると、どうしてこんなにすぐに慣れ親しむことができるんだろうって思う。そこにはきっと種も仕掛けもある。

単にマジックをするだけのマジシャンならたくさんいるし、プロのもっとすごい人もいっぱいいる。けれど、マジックパパはそういう日常の中にあるマジックを教えてくれる。手品をすることもあれば、子育ての種明かしを面白おかしく教えてくれることもある。

そんな素敵なイベントを、私は写真で応援したい。もっといい表情が撮れたらいいな、といつも思いながら、自分の腕の限界にいつも嘆いてしまうけれど、それでも少しでも応援になればと思って、撮らせてもらっている。
日常にあふれるマジックを伝えて、面白さに飢えている子どもも、子育てに悩んでいる大人も、みんな笑顔にする。そんな彼の挑戦を応援したいから、わたしもできることをしようと思っている。

写真は、誰かの力になる。
写真も日常のなかで誰でも気軽に撮れるものだけど、「伝えたいこと」をそこに込めることでそれは何よりも多くを語ってくれるものになる。それは新しく挑戦する人にとって、とても心強い武器になると思っている。見せ方が難しい、伝え方が難しいことでも、一枚の笑顔の写真が全てを物語ってくれる。彼のイベントはこんなにも楽しいよ、と。

たくさんの人が見せてくれる笑顔を、もっともっと伝えていけたらいいな。


読んでいただいて、ありがとうございます。お互いに気軽に「いいね」するように、サポートするのもいいなぁ、と思っています。