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Wantedlyで「今年最も成果を上げた地方企業」が、採用に関してやってきたこと全部。

昨日(12/6)の夜。


わーーーーーーーーーーーーーい!🙌🙌🙌


昨日のWantedly利用企業に向けた年に一度のイベント「FUZE2023」で、弊社が「Local Team of the Year」に選ばれましたーーーーーー!!🎉🎉

Wantedlyを利用する4万社から、採用ブランディングや共感採用といった観点で総合的な採用力を称える「Best Team部門」ってのがあったのですが、弊社、非首都圏企業において最も成果を上げた?企業とのことです。

弊社がWantedlyの利用を開始したのは2021年8月から。2年ちょいでアワードを受賞させていただけるなんて、本当にありがたいですね。


はじめに

すいません、ご挨拶が遅れました、株式会社エルボーズで採用責任者をさせてもらってる椿原 ばっきーです。

このnoteは、Wantedlyを中心に採用活動を行っていきたい、経営者や採用活動に関わる方向けに書いています。地方企業とかタイトルには入れてますが、多分、多くの企業で参考にしてもらえるものなんじゃ?と思います。

ちなみに、弊社のアドベントカレンダー企画の7日目の記事です。

私は採用責任者をやってるとしても、採用領域を担当したのはエルボーズで初ですし、外部の方のアドバイスやサポートのおかげ、社内のメンバーの協力のおかげ、なんなら今は実務にはほぼ関わってないので今現場を動かしてくれてるメンバーのおかげだと思います。

今回は、何をやってきたか?を振り返って、それに関わってくれた方々のこともご紹介。

ネットの海の集合知に日々助けられている部分もあるので、その海に少しでもお返しできれば嬉しいです。


【石倉先生】採用に関する基本的な考え方。

 Wantedly運用の話をするかと思いきや、それは次のブロックで書いてるので、そちらだけ読みたい方は一回そちらをみてきてください。笑

ただ、このブロックで書く話、私の個人的な解釈なんですが、事業でいうと「広告やPRへ投資する前に、プロダクトを磨こう!セールスやCSを磨こう!」みたいな話として捉えていまして。

結果的にこれが後のWantedly運用での成果や、今回のアワード受賞に繋がったと思うので、しっかり書かせてください。

では、本題!

採用に関する基本的な考え方を教えてくれたのは、フルリモートで1000名以上が働く株式会社キャスター(2014年創業)の取締役を先日退任された「Mr.リモートワーク」こと石倉さん。最近は、ニュース番組のコメンテーターとかもされてますね。

弊社も2017年の創業時からフルリモートだったので、今の主力事業の企画段階からアドバイザーとして参画していただき、事業や組織などコアとなる部分に関してかなり教えてもらいました。

で、石倉さんは、SNSでの発信と実際話されることがホント一緒というか一貫してるので、SNSの投稿も添えつつ、そこから弊社が取り組んだことを書いていきます。

まず、概要がこれ。

うまく埋め込めなかったのでこちらだけスクショ。

1つ目の投稿は要するに、採用のプロセスは、
①話をしてみようと思ってもらう
②話して魅力的に思ってもらう
③入社する意思決定をしてもらう
があり、①が超重要。ここを考え尽くすべきという話。

2つ目の投稿は要するに「選考スピード、調整などのオペレーション、選考の歩留まり、面接通過率」を磨きなさいという話。

ここからはこれらをまとめて
①話をしてみようと思ってもらう
②話して魅力的に思ってもらい、入社する意思決定をしてもらう
③選考がスピーティで滑らかに進む状態をつくる
という3つ実際に何をやったか?など書いてみたいと思います。


①話をしてみようと思ってもらうために

石倉さんの発信を2つはります。

私たちのビジョンは「"誰と、どこで、何をするか"を、もっと自由に。」で、場所や時間を超えて仕事できる人や環境を増やすこと、そのような人達のコラボレーションによって社会に価値を生み出すことを目指しています。

そのため弊社は、コロナ禍の前、2017年からフルリモート&フルフレックスを前提とした組織づくりは行なっていたのですが、キャスターの採用活動状況やアドバイスを聞かせてもらい中で、私たちは「弱者の戦略」として、もっと極端に尖っていっても良いかもしれないな〜と考えるように。

そこから、組織をプロダクトと捉え、自社が思い描く組織に合わせた制度・仕組み・文化づくりへの投資を強化。

すべてあげるときりがないですが、例えば、正社員でもかぎりなくフリーランスに近い柔軟性で働くことができる「エクストリームフレックス」という制度を作ってみたり。

エクストリームフレックスの概要
働く場所や復業は自由。
月の労働時間さえ満たせば働く日も結構自由。
働く時間帯も結構自由。

正直、かなり極端に振り切ってますし、相性の合う合わないはあると思います。

ただ、このような環境だからこそ力を発揮できる人は絶対いるし、フルリモート組織として距離を超えて繋がって働くことができ、採用エリアが全国や世界になるなら、最終的にポジティブなのでは?と考え、すでに運用中です。


東京で創業したけど「渋谷にオフィスある必要なくね?」と、本社機能を熊本へ移転させてみたり。

フルリモート組織のオフィス見学として「Slack会社見学」を始めてみたり。

現在も社員として働いてくれてるメンバーがSlack会社見学を活用した際のやりとり。


話をしてみようと思ってもらうために、本当にあれこれやりました。


小さな違いで、大きな変化を生んだもので言えば、副業希望の方へスカウトを送付するときに多くの企業の方は「転職を視野に入れて副業で入りませんか?」というアプローチをされるそうですが、転職を視野に入れて〜みたいなことは一言も言わないこと。

弊社は「副業しやすい環境で、副業のメンバーも多い会社なのですが、副業しませんか?」のように、候補者の方への価値によったご提案。


もちろん、これ以外のもので、誰にも響かず無風だったものもありますが、手数を出したからこそ掴めたものはそれ以上にあるので、総じてとても良かったです。



②話して魅力的に思ってもらい、入社する意思決定をしてもらう

これはもう、今のところ、シンプルに経営陣のコミットで突破。

左からCOO あきらさん、CEO 小谷さん、執行役員 私、CTO NARIさん。

そもそも、弊社のビジョンは「"誰と、どこで、何をするか"を、もっと自由に。」なので、「誰と」に関わる採用にコミットするのは自然な流れ。


弊社の場合、採用チームの担当範囲は会社全体の認知獲得や母集団形成と
・募集であれば、1次の書類選考まで
・スカウトであれば、候補者リストアップまで
です。

その先にあるスカウト送付は経営陣が、面談は各部門の管掌役員と各部門マネージャーが担当。

社内でも部門ごとに組織の色が少し違うので、同じ職種の人や同じチームになる予定の人が一緒に働きたい人を採用したがよいと思っています。


「採用は経営陣のコミットが大事らしい!いったん、組織が100名になるくらいまで採用面談は経営陣が担当しよう!」

「経営陣の役割は採用が優先だから、他の業務や会議で詰まってて、採用で動けないとしたら健全じゃないよね。他の業務や会議を整理しよう!」

と、自分が言い続けて、やり続けています。

ちなみに、PM・デザイナー・エンジニアのスカウト送付に関して、各職種の経営陣と私でほぼ同じスカウト文を送った時の開封率や返信率は5倍くらい違ったので、今では数字的な根拠もありです。笑



③選考がスピーティで滑らかに進む状態をつくる

「選考スピード、調整などのオペレーション、選考歩留まり、面接通過率」の改善の話ですね。

冷静に考えてみたら、現フェーズだと、別にこれ、わかりやすいTipsとかなくて、もはや心掛けみたいな話でした。笑

「選考スピード」でいうと、まだ選考のステップも少ないですし、前述したように経営陣が面談にでてるので、そもそもそんなに時間がかからないので、いったん良いとして。

「調整などのオペレーション」でいうと、Spirのような日程調整ツールを使うこと、応募は即チェック&即判断&即レス、相手の立場に立った丁寧なコミュニケーションとる…くらいでしょうか?

採用チームとマネージャー陣がめちゃくちゃ丁寧なコミュニケーションで進めてくれています。

「選考歩留まり、面接通過率」でいうと、初期は募集・スカウト・面談、それぞれの反応など定性データを中心に集めて高速の仮説検証を回す。ある程度の定量データが溜まってきたらそこも含めて高速の仮説検証を回す。

候補者〜入社後のメンバーまでNotionにデータがストックされています。



余談。選考基準の中でアレはよかった

ちなみに、ちょっと話がそれますが、当時、石倉さんから教わってめちゃくちゃ参考になった採用基準の話も紹介させてください。

弊社の採用先行を基本的に、1次は書類選考(というかWantedlyのプロフィールチェック)、2〜3次は各部門を管掌している役員・執行役員の面談です。

そして数ヶ月前まで、Wantedlyからの応募は1次選考として私が全てチェックしていたのですが、この「正しい日本語を書けるか?」を拡大解釈して意識していました。

フルリモート&フルフレックスな組織の場合、非同期コミュニケーションも日常的に起こるため、チーム全体が円滑にテキストコミュニケーションを進めれることは重要です。

そのため「正しい日本語を書けるか?」をもうちょっと具体的にして「相手が求めているものを適切に把握し、必要な情報を適切な文量で過不足なく伝えることができる方か?」という視点で、Wantedlyのプロフィールチェックをしていました。

Wantedlyを利用始めたとき、最初からその視点で見ていたので比較とかはできないのですが、結果的に良い方と出会えることが多かったので、1つの参考になれば幸いです。



【杉浦先生】Wantedly運用の基本と立ち上げ方。

Wantedly運用に関しては、最初の数ヶ月は試しに自分で触って試行錯誤してたんですが、うまく運用できている手応えがなかったので、Wantedlyの運用支援をされてる杉浦さんに相談。

私から見ると杉浦さんの投稿の画像「センシティブな内容が含まれている可能性のあるメディアです」とか出てくるので直接貼っておきます。

運用代行を依頼しつつ、徹底的に質問させてもらって、Wantedly運用に関する基本的な考え方など、インプット期間を短縮。これホント杉浦さんのチームに頼んでよかったです。


その後、教わったことを参考に、自社で高速の仮説検証。

ストーリー記事を毎日投稿して見たこともありました。笑

募集を多数のパターンで投稿してみる。ストーリー記事を毎日投稿してみる。短期&高速でぎゅっと学習と改善を重ねる…ということを短期的にMaxのリソース投入でやってみた上で、定量・定性のデータを見つつ「これくらいは必要だけど、これ以上はやらなくてもいいかも?」という見極め。

そこから、Wantedlyの運用体制を固めていきました。


【まいどる先生】特定職種を徹底的に掘り下げる。

基本的な運用を行っていても、採用を強化しないといけない注力職種などはでてきますよね。弊社でいえば、それがPMでした。

理由としては、クライアントワークをやっている会社なので、所属しているPMの人数が、お受けできるか開発プロジェクト数につながる部分があるからです。

ここで、弊社は開発PM勉強会を主催して、多数のPMの方のキャリア・PMを採用したい企業を見てきたまいどるさんに支援をお願い。

ABテストの過程で、「PM×様々な働き方」の組み合わせで多数の求人を出していたら、「PM×副業」の組み合わせだけ、桁違いに応募が多かったんですよね。

「ここを掘り下げたら、何か見えるものがあるかも?」と思い、理由を面談へ進んだ候補者の方にも聞いてみて、まいどるさんにもPM職特有のキャリア事情を講義してもらい、一緒に仮説立て。

PM採用のためのアクションを、大きく2つ動かしました。


1つ目。PMの方が「それどうやってるんですか?」「話をしてみようかな」と思ってもらえたら…と思い、PMの方へむけた制度?仕組み?を作ってみる。

※それぞれ、現在は制度の内容はかなりアップデートされています。

PMの方むけ副業制度
副業PMでも活躍できる環境づくり


そして、もう1つは、PMの方からの認知や接点を増やすために、PM向けの勉強会の定期開催。

これによって、イベント参加者の方が直後にWantedlyから応募してくださることも増えましたし、「SNSでイベントの投稿みたことあったので」と応募のきっかけになることもありました。

また、イベントって、いったん発信数のテコ入れをしたい場合にはとても都合がよく、イベント前は告知に関して発信し、イベント後は開催レポートを作成し発信しています。

立ち上げにエネルギーは使いますが、「まずは発信を増やしたい」という場合、個人的にはおすすめ。

先日イベント開催に関するnoteも書いたのでよかったらご覧ください。笑


さいごに

改めまして、今回、「Local Team of the Year」を受賞させていただき、本当にありがとうございました。

冒頭にも書きましたが、私は採用責任者をやってるとしても、採用領域を担当したのはエルボーズで初ですし、外部の方のアドバイスやサポートのおかげ、社内のメンバーの協力のおかげ、なんなら今は実務にはほぼ関わってないので今現場を動かしてくれてるメンバーのおかげだと思います。

ただ、未経験なとこからでも、自分たちで思想の体現に振り切った組織をつくり、短期にリソースを集中投下して高速で学習や仮説検証をしつつ、知見をもってる専門家の方にもフルで助けてもらったら、アワード受賞というとこまでやれる!と1つの事例となれば嬉しいです。

ネットの海の集合知に何かお返しできたでしょうか。笑


ちなみに、弊社の取り組みとして紹介したものだと「働きやすさ」に関する部分にかなり偏っているのですが、最近はそれを少し抑えて「働きがい」などの発信を増やしていこうとしています。

わたし達がこれからの組織に求める人物像も少し変わってきたので、ここから私たちが目指す社会変化、解決したい課題、この領域の意義や面白さ、開発してきたプロダクトなどなど、働きがいに関する発信も増やしていけたらと。

女性メンバーの比率を高めるとか、海外採用とか、チャレンジを続けていきたいところです。

すいません、かなり長くなってしまいましたが、以上、弊社の採用に関するお話でした。

誰かの何かの参考になれば幸いで〜〜っす。


あ、本当に最後にこれも。

今、私は採用責任者としてポジションにはいるのですが、兼務している別部門のテコ入れにリソースを集中させており、2023年は採用担当のみずくらさんが中心となってさまざまな施策を動かしてくれました。

採用担当のみずくらさん

今回、いろいろな兼ね合いがあり私が壇上へ上がらせてもらいましたが、本当に壇上に上がって受け取るべきは彼女だったかなと思っております。

「あなたの成果だから、ちゃんとソロで写真撮ってもらったがいいよ!!」
と本人の背中を押し、カメラマンへお願いしてソロ写真を撮ってもらったんですが、良い写真でよかった。笑


弊社では絶賛採用強化中ですので、少しでも興味を持っていただけましたらぜひwantedlyにてご連絡ください〜



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