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『情報処理』に特集「身体情報を医療と結びつける情報学」が掲載されました。

杉浦研究室の杉浦です。情報処理学会会誌『情報処理』の「情報処理 Vol. 60 No. 4 (2019)」に、特集「身体情報を医療と結びつける情報学」が掲載されました。今回明治大学の福地先生と編集を担当しました。

本小特集の編集を担当した杉浦は、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション分野に軸足を置いてきましたが、私が医療分野に興味を抱くようになったのは、2016年初旬ごろ、本特集の著者の1人でもある藤田先生に福地先生経由で出会い、医療現場での課題を伺ったことがきっかけでした。その後、医療現場での観察やディスカッション、システムのプロトタイプを繰り返すことで、数多くのテーマを立ち上げることができています。同時に、研究者・技術者と医療従事者の情報共有とコラボレーション促進を目的としたワークショップを定期的に開催することによって、共通の興味を持つ人々にも出会い、今もその輪は広がっています。その活動の中で共鳴し合った方々に、今回の記事の執筆を依頼しました。締切まで時間がタイトにもかかわらず、快く引き受けてくださった執筆者の皆様に心より感謝します。
この特集「身体情報を医療と結びつける情報学」では、医療分野の中でも「身体」に着目している研究者がこれまでの研究成果と現在も続いている現場での実証実験の様子をまとめたものとなっています。記事の多くが、エンジニアリングに主軸を置いて活動している研究者と、医療に従事している方々との共著形式で執筆が行われているのも特徴的です。
同号ではもう一つ「医療と情報」に関わる特集が組まれており、健康・医療関連の記事が盛りだくさんになっています。ご覧ください。

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医療と情報
第 1 部 ヘルスケア・インフォマティクスの先端技術
0. 編集にあたって 
金子 格・湯田恵美
1. 生体情報の応用─バイオメディカル・ビッグデータ分析
湯田恵美
2. 医用画像診断の未来
盛田健人・小橋昌司
3. 介護・福祉に関する課題と情報工学の役割
川中普晴・上野和代・高松大輔・鶴岡信治

第 2 部 身体情報を医療と結びつける情報学
0. 編集にあたって
福地健太郎・杉浦裕太
1. ディジタルヒューマン技術が実現する臨床現場や生活空間における運動解析
多田充徳・戸田晴貴・丸山 翼
2. フレイル予防のためのコミュニケーションデザイ
遠峰結衣・清野 諭
3. オーラルフレイル予防のための口腔トレーニング
大岡貴史・野嶋琢也
4. スマートフォンアプリケーションによるリハビリテーション支援
藤田浩二・杉浦裕太
5. ユビキタスコンピューティング技術を活用した共同注視解析・断層画像閲覧支援の試み
杉本麻樹・小澤宏之・林田哲


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