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え、世界史をマスターできる本があるって本当ですか!?

「これから新しく勉強するとしたら歴史をやってみたい。でも難しそう・・・」

「世界史のこと何もわからないから勉強してみたいけど、正直どの本がいいのかもわからない・・・」

これらは私の周りの人たちが実際に言っていた言葉。
意外にも、世界史に興味があるという人は多いんです!

しかし、高校の世界史の授業を受けたことがある人ならわかると思いますが、世界史の範囲は地理的にも時間的にもかなり膨大。
「人物名もカタカナばかりでみんな同じような名前だし全然わからない・・・」という人も多いというのが現実です。

そこで、今回はスタディサプリの講師である村山秀太郎先生の『これ1冊! 世界文化史』という本をご紹介!

宗教や絵画、音楽や建築といった「文化」の観点から世界史をまとめているこちらの本。
世界史をまんべんなく勉強できるので、初めて世界史に触れるという人にも、改めて世界史を学び直したいという人にもおすすめです!

この記事では、この本の「推しポイント」をいくつか挙げて、「世界史の世界」への入り方をみなさんに提示できたらと思います。

それでは早速行ってみましょう!

1.取っつきやすい「口調」と読みやすい章立て

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私がこの本を読んでまず初めに感じたのは、「文章が硬すぎなくてなくて読みやすい!」ということ。

内容が歴史について書かれている本を読むとき、「~である」「~なのだ」なんてガチガチの文章ばかりで書かれていたら、「うわ、なんか難しそう」と思ってしまいますよね・・・。
私は史学科に在籍して今年で4年目で、歴史の本を読むことも好きですが、硬めの文章で書かれた論文などを読むときは未だに身構えてしまいます。

しかし、この本ではそんな心配もご無用!
優しい先生が語りかけてくれるような文章で書かれているので、堅苦しさを感じません。

また、ひとつひとつの章が短く設定されているところも、読みやすさの理由の一つです。
全部で12個の章から構成されていて、一日一章ずつ読むと12日間で読み切ることができるようになっています。

一つの章が長くなっていると、それだけでなんとなく読む気にならなくなってしまいますからね・・・!

2.「世界史≒文化史」という発想が面白い!

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そしてこの本の一番の特徴は、「文化史から世界史を学ぶ」というコンセプトで書かれているところです。

「文化史を制する者が世界史を制す!」というキャッチコピーにある通り、世界史において「文化」という視点は絶対に外せないもの。

というのも、高校で勉強する世界史でも、絵画や音楽、宗教などについて覚えることが本当に多い!

そして私個人の考えとして、世界史に初めて触れるときには、遥か昔の政治や軍事の歴史といった親近感の湧きづらいテーマから入るよりは、現代でも変わることなく親しまれている芸術などの文化面の歴史から入ったほうが「楽しい!」と感じやすいと思うんです。

何事も、つまらないと感じたことよりも、「楽しい」「面白い」と感じたことの方がモチベーションを維持しやすいし、「もっと知りたい!」と思えますよね!

この本は、世界史に対してそう思えるような本なのではないかと思います。

3.「がっつり覚えたい!」という人にもおすすめ

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・・・と、ここまでは世界史に最初に触れるときにこの本をおすすめしたい理由をご紹介してきましたが、最後は「これからも世界史の勉強を続けていきたいと思ったとき」にもこの本をおすすめしたいポイントをご説明します!

そのポイントとは、ズバリ「大事なワードが赤文字になっていて、赤シートがあれば暗記もできる!」というところ!

この本はもともと受験生のための講座だったものをまとめた内容になっているので、本自体も受験対策仕様になっているんです。

もちろん歴史の勉強において、覚えることが一番大事というわけではありません。
でも、覚えておくといいこともあるんですよ!

例えば、美術館に行ったときに教科書に載るくらい有名な画家の作品を見つけたとします。
その人がどんな人だったのか、どんな時代に生きた人だったのか、他にはどんな作品を描いているのかなどといった情報を知っておくと、その作品の見方が少し変わってくると思うんです。

「この絵はどんな時代背景の中で描かれたのかな?」とか、「他の作品と共通する特徴はあるかな?」とか。
予備知識がなければ「なんとなく綺麗だな」としか思えなかった作品への解像度が全然違ってくるんですね。

歴史の知識は、受験が終わってしまうと普段の生活や仕事などで直接活きてくることはあまりないかもしれません。
でも、知っておくと世界が少しだけ色彩豊かに見えてくるんです。

これが、歴史の知識を覚えることの一番の意味なのかなと、私は考えています。

歴史の勉強の意義について私が考察している記事もありますので、併せて読んでいただけたらと思います▼

今回は、世界史を初めて勉強するときにおすすめの本と、その「推しポイント」をご紹介しました!

この記事を読んでいただいたみなさんもぜひ、この機会に「世界をもっと楽しむための勉強」を始めてみませんか?

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