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リスキリング

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Skills as a Currencyってどういうことか

Skills as a Currencyってどういうことか

リスキリングが日経新聞などで扱われるくらいにメジャーな概念になってきたり、または人的資本開示の流れも来ていたりするなかで、このSkills as a Currencyという言葉もちらほら聞こえてくるようになった。直訳すると「通貨としてのスキル」。これは訳として間違っていない。しかし、訳したところでなんのことなのかよく分からない。この言葉を理解するには、通貨の特徴を振り返りながら、スキルの現在地を確

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リスキルを測る(または、成功を定義する)

リスキルを測る(または、成功を定義する)

リスキルというより実態はクロススキルじゃないだろうか、なんていう説をさんざん唱えていながらもタイトルに「リスキル」を持ってきてしまうのはなんとも歯がゆい部分なのだけど、このほうが通りがいいのも現実なので、言葉としてのリスキルは使わざるを得ない。

と、言い訳から入りつつ、今回もリスキルの話題。いつものように天邪鬼的にやや拗れた視点で。今日扱いたいのは、「リスキルブームは『リスキルの必要性』『リスキ

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「学び直す」という言葉の前提が気になる

「学び直す」という言葉の前提が気になる

一応、背景は分かる。リスキリング。ここ数年のラーニング業界における重要なテーマの一つだ。だいたいこんな事が言われていると思う。

嘗ては「自分と家族の一生を養っていく仕事」を持つことが当たり前と考えられていた。そんな時代がずっと続いてきた。若い頃に一つの道を選択し、あとはその道を歩み続けていけば一生生きていけた。しかし、現在、時代の変化は早くなってきている。単一のスキルが価値を持つ期間は嘗ては数十

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リスキルとは本当にリスキルなのだろうか

リスキルとは本当にリスキルなのだろうか

天邪鬼な実務家にとってのリスキリング私は天邪鬼なので、基本的には「一般的にこう言われているけど天邪鬼的には一言言いたい」というスタンスで書いてしまう。でもリスキリングが謳われる様になった背景も理解するし、とても意味あることだとも思う。その本質は正しいと信じる。ただ、実装に際してなんだかおかしなことになってないだろうか?というのが気になる。天邪鬼な上に実務家志向の私としては、思想と実務が乖離していた

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